保育園のポテサラ、子どもが食べやすい“なめらか食感”【たべぷろ編集長インタビュー】
キュウリやニンジンが入った「ポテトサラダ」。子どもがたくさん食べてくれるように、ついついマヨネーズをたくさん入れがちではないですか? 他の調味料でしっかりと味が整えられればマヨネーズを抑えつつも、なめらかでコクのあるポテサラが作れます! いったどんなコツが隠されているのでしょうか・・・?
苗植えから収穫までを自前の畑で体験
草加市瀬崎町にある「せざき保育園」には、園庭に畑があります。それは、子どもたちに収穫したてのおいしい野菜を食べて欲しいから。苗の植え付けから収穫まで、野菜が育っていく様子をみつめる子どもたち。『自分たちが育てた野菜』を、それはそれは大変おいしく大事そうに食べてくれるとか。そのためか、“野菜好きな”子どもたちも多く、副菜にはたっぷりの野菜を使うそうです。
これからの時期はスイカやキュウリ、なんとポップコーンまで収穫予定! ポップコーンは子どもたちの前で調理するので、膨らむ様子に子どもたちからは歓声があがります!
ポイントは「調味料」と「ツナ缶」
本日の献立は「ごはん」「鮭のマヨネーズ焼き」「ポテトサラダ」「キャベツのソテー」「コーンと春雨のスープ」「果物」と多彩なメニュー。夏になると、ポテサラには園の採れたてキュウリも入るんでしょうね!
さてこのポテサラですが、とてもコクがあり、驚くほどなめらかで舌触りがいい! そのポイントを「調味料」と「ツナ缶」だと、管理栄養士の持田先生が教えてくれました。このふたつの材料が、少ないマヨネーズ量でもまったりとしたポテサラを作りあげます。
続いては鮭を使ったメニュー「鮭のマヨネーズ焼き」。魚の臭みを取るためにも使われるマヨネーズですが、子どもの好きな味でもあります。 玉ネギのみじん切りや牛乳も加えて、ソースに仕立てていました。
鮭には、カルシウムのバランスを整えたり、骨の形成や成長にも作用するビタミンDが多く含まれているので、おいしく食べたい素材のひとつ。
しかし、魚にソースをかけて焼いた時に困るのが、魚から出る水分! せっかくのソースが薄まってしまい残念に思った経験ありませんか? それを防ぐ方法を伺いました。
「魚だけを先に焼いてから、ソースをかけて焦げ目を付けると水分が出ず、ふんわりとした食感も残ります」と持田先生がアドバイス。
「コーンと春雨のスープ」には、鶏がら仕立てのスープに春雨やコーン、たっぷりの人参、玉ネギ、水菜入り! これを残さず食べるとは、みんな野菜が大好きなんですね。
作り方に興味津々! おうちでのお手伝いにつなげよう
食事中の子どもたちの様子を見て回る先生に対し、子どもたちからは「どうやって作ったの~??」と質問も上がっていました! おうちで手伝いを頑張っているのかな? こうした質問にも丁寧に応える先生の姿がありました。
また、食べきれないだろうと見極める子は、自ら量の調整をお願いしています。たくさん食べて欲しいのが親心ですが、子どもたちが「食べきった!」という満足感も大切。「やたら多く盛り付けない方が食べてくれるのでは」とアドバイスをいただきました。「たくさん食べて!」と言わんばかりに盛り付けていた我が家を思い反省・・・。
季節ごとに行事食を盛り込む同園では、秋には畑で採れたジャガ芋を使った「芋汁」作りにも挑戦。野菜を洗う2歳児、ピーラーで皮をむく4歳児と全員で役割分担をして、11月の誕生日会をみんなで盛り上げています。この経験がおうちでの手伝いにも繋がりますね!
ひと手間“焼き”を加えて、おいしいソースも味わう
「鮭のマヨネーズ焼き」
<材料(4人分)>
鮭(生) 4切れ
塩・コショウ 少々
玉ネギ 40g(約小1/4個)
チーズ 適量
A・・・・・・・・・・・・
マヨネーズ 34g(大3弱)
牛乳 13g(大1弱)
生クリーム 6g(小1弱)
ドライパセリ 少々
・・・・・・・・・・・・
<作り方>
1.鮭を塩コショウで下味をつける
2.①を10分程度焼く(オーブン230度)
3.玉ネギをキツネ色になるまで炒めて、Aを入れて混ぜ合わせる
4.②の鮭に③のソース、チーズをかけてオーブンで焼き目がつくまで焼く
★フライパンでもおいしく作れます!
★生クリームは入れなくても可です
「ポテトサラダ」
<材料(4人分)>
ジャガ芋 160g(約小3個)
人参 36g(約1/4本)
キュウリ 56g(約1/2本)
ツナ缶 16g(約1/4缶)
A・・・・・・・・・・・・
マヨネーズ 10g
酢 2g(約小1/2弱)
さとう 2g(約小1弱)
食塩 1g(ひとつまみ)
・・・・・・・・・・・・
<作り方>
1.ジャガ芋は薄くスライスし、茹でてつぶしておく(電子レンジOK)
2.人参はいちょう切り、キュウリは半月切りにしやわらかく茹でる
3.①~②とAを混ぜ合わせ、最後にツナを加えてあえる
「お麩のラスク」(きなこ味)
<20個程度>
焼き麩 11g(約20個)
有塩バター 22g(約大2)
グラニュー糖 10g(約大1弱)
きな粉 4g(約小1強)
砂糖 2g(約小1弱)
<作り方>
1.バターを溶かす
2.麩をバターにしっかりと絡ませる
3.グラニュー糖をまぶす
4.オーブンで10分程度焼く(180度)
5.冷めたらきな粉・砂糖をまぶす
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日々の献立を考えたり、せっかく作った料理を食べてくれないのは、ママたちが抱える悩みのひとつ。しかし食のプロが使う“ちょっとしたコツ”を知れば、そんなストレスも改善されるかも!
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