保育園では子どもにどう食べさせているの?野菜たっぷり簡単ミートソースレシピ付き!【たべぷろ編集長インタビュー】
子どもたちが大好きなスパゲティ! でもそこにピーマンが入っていたら?
お馴染みのスティック野菜を子ども流にアレンジするには?
そんな悩みも一掃します! たべぷろ編集長が、神奈川県横浜市にある創立62周年を迎える「あおぞら保育園」の管理栄養士“みく先生”から「食べさせ方」のアドバイスをいただきました! 最後に簡単レシピ付き♪
おいしい野菜は子どもも大好き!
同園では、地元のJA横浜青壮年部神奈川支部長・金子英司さんの農家からも旬の食材を調達することで、子どもたちに野菜のおいしさを教えています。そんな新鮮な野菜を使った料理がみんな大好き! 5歳児クラスになると、金子さんの畑に行って収穫作業も体験。自分たちが採った野菜はいつもよりおいしい! 普段野菜をあまり食べない子も率先して口に運びます。
園に伺った3月の献立は、卒園間近の5歳児さんからのリクエストメニュー。この日は「ミートソーススパゲティ」「コーンスープ」「スティックお野菜」でした。
「ミートソース」はトマトピューレ、ケチャップ、鶏がらだしだけで作るシンプルなソースに、たっぷりの具材が入っていて食べ応え十分。ある程度の食感を残すために野菜は小さすぎてもダメ。1㎝角のピーマンも入っています。苦手意識の強いこの野菜を子どもたちは食べられるのかな?! 食事の時間が楽しみです。
「スティックお野菜」は蒸した人参・大根と、生のキュウリにだしをまぶしているため、味が染み込みとても食べやすくなっています。おかわりする子も続出!
「コーンスープ」は鶏だしにクリームコーン、コーンを入れて作った、あっさり仕立て。
全メニューともに薄味が基本ですが、野菜を多く使うメニューでは野菜から出るだしを最大限に生かして調理するため、素材本来の味が楽しめます。
食育目標のひとつに「食べものに興味を持ち、好きなものを増やそう」と掲げる同園は、「食べなさい!」といった強制はナシ。あくまで“好きな食材を増やす”ことを重視しつつ、子どもたちが苦手なものも食べられるような働きがけはしっかり行っています。
先ほどのピーマンもやはりありました、「取り除いて・・・」という声! 少し減らして「混ぜたらおいしいよ」「今日は1個食べてみようか」と声をかけると「がんばってみる」と子どもたち。寄り添うことが“好き”に繋がるんですね。
ホンモノを見せて惹き付ける
同園ではなんと「鮭の解体ショー」も開催! 魚本来の姿を見せることで、捌かれる工程や命の大切さも学びます。目の前で捌いた鮭を使った時は、食事を残す子がほとんどいなかったとか。生の魚を見たり触ったりするだけでも子どもたちの魚への関心が高まります。
給食の配膳は3歳児クラスから子どもたちの役目。和膳の正しい配置も教えています。さらに、3歳後半からは箸の使い方を遊びの中で学び、「いつの間にか身についてた!」そんな驚きの声が保護者の間からも聞こえてきます。
地域に根ざした取り組み
62年前に、地域の母親たちの要求から誕生した「あおぞら保育園」。地域活動にも力を入れ、子ども一人ひとりの全面発達を目指しています。そんな保育園の卒園生でもある中林園長先生。「近隣の広い公園で思い切り体を動かし、異年齢との関わりも大切にする子どもたちは、とても活発で優しい子がいっぱいです」と子どもたちの様子を話してくれました。
毎月発行する「給食だより」には、栄養の話や園での人気メニューを紹介。栄養士・調理師の資質向上を目指した研修内容も随時報告しています。保護者が食と向き合えるようなきっかけ作りも怠りません。
“みく先生”おススメの簡単なおやつも最後にご紹介しますので、ぜひ子どもと作ってみては。
これぞ子どもからの人気メニュー 酸味のないトマトソースが美味!
「ミートソーススパゲティ」
<材料(子ども2人、大人2人分)>
・スパゲティ 250g
・豚ひき肉 200g
・人参 60g(約1/3本)
・玉ネギ 200g(約1個)
・ピーマン 60g(約2個)
A・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・トマトピューレ 140g
・ケチャップ 130g
・鶏がらだし 小1
・水 1カップ
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・塩 ひとつまみ
・小麦粉 大1
<作り方>
1.野菜は全てみじん切りにする
2.フライパンにサラダ油を熱しひき肉を炒め、色が変わったら①の野菜を入れて炒める
3.Aの調味料を入れて5分ほど煮込み、塩で味を整えて、小麦粉をふるい入れる
4.茹でたスパゲティにかけたら出来上がり!
★余ったソースはドリアやグラタンにもアレンジ可能♪
「きな粉マカロニ」
<材料(子ども2人分)>
・マカロニ(乾燥)30g
・きな粉 大1
・砂糖 大1
・スキムミルク 小1
<作り方>
1.マカロニを茹でて、水気をしっかりと切る
2.きな粉、砂糖、スキムミルクを混ぜ合わせる
3.①と②を混ぜ合わせれば完成!
★ビニール袋に入れて振り混ぜると、お子さんも一緒に楽しくおやつ作りができますよ!
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日々の献立を考えたり、せっかく作った料理を食べてくれないのは、ママたちが抱える悩みのひとつ。でも食のプロが使う“ちょっとしたコツ”を知れば、そんなストレスも改善されるかも!
子供たちの大好きなメニューを知っている保育園や施設の給食のプロに、家庭でもできるコツ、食べ方、食べさせ方をインタビュー。
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