佐賀県神埼市在住のほどほど頑張る料理好きライター・イワハシです。様々なおいしい夏野菜が出回っていますが、「みずいも」という食材をご存知でしょうか?
あまりメジャーな野菜ではありませんが、非常に歯ざわりがよくて美味しいんですよ! そこで今回は暑い日にもさっぱり食べれるみずいもの食べ方を紹介します!

「みずいも」とはどんな野菜?

最初に「みずいも」がどのような野菜なのかざっくりと説明したいと思います。

みずいもとは、ハスイモや里芋の葉柄の部分です。里芋は芋の部分だけではなくて葉っぱの部分も実は食用になるのです。

みずいもの他にも地方によってさまざまな呼び方があり、「芋茎(ずいき)」や「いもじ」「だつ」などがあります。ほかにもたくさんありますが、佐賀県ではみずいもと呼ばれることが多いですね。また、生で使用する以外にも乾燥させて保存食とすることもでき、乾燥したものを「芋がら」と呼びます。

呼び名は異なるものの、各地で食されている夏の食材です。スーパーではあまり見かけることは少ないですが、直売所などで売られていることが多いです。

私も佐賀の産直市場で購入しました。見た目は非常にフキに似ています。では、このみずいもを美味しく食べる食べ方を紹介していきます。

だしがよく染み込む「煮物」がベーシックな楽しみ方

みずいもの葉の断面を見てみると、細かい空洞が空いているスポンジ状になっています。シャクシャクとした気持ちのいい歯ざわりで、出汁などをよく吸い込む特徴を持っています。

この食材の良さを一番ベーシックに楽しむ方法は「煮物」です。作り方は普通の煮物と変わりません。ただ、シャクシャクとした食感を残すために、最後の方に切ったみずいもを入れ、煮すぎないようにするのがポイントです。

そのあと味が染み込むように一旦冷やしましょう。そうすることで食感を最大限残したまま、出汁をたっぷり吸ったみずいもが楽しめます。この時期は冷やしたままのみずいもの煮物も美味しいですよ!

佐賀県の郷土料理!さっぱり食べれる「にいもじ」もおすすめ

煮物でも美味しいみずいもですが、もうひとつ美味しい食べ方として挙げられるのが「酢の物」です。佐賀県ではみずいもを使用した酢の物の郷土料理「にいもじ」があります。

きりりと冷やして食べる夏の食べ物で、シャキシャキとした食感としっかり染み込んだ酢のさっぱり感がとても気持ちがいい料理です。

作り方も非常に簡単で短時間で出来ます。

<材料(1人前)>
・みずいも 50g
・酢 1/4カップ
・砂糖 大さじ1.5
・塩 少々
・薬味(唐辛子、かつおぶし、ごま、しょうがなどお好みのもの)

<作り方>

1.みずいもの皮を剥いて4cmほどの長さに切って水にさらしておきます。皮むきには少しコツがいりますが、根っこの方から上に剥いていくと剝きやすいです、

2.酢・砂糖・塩を合わせて合わせ酢を作り、鍋に入れひと煮立ちさせます。

3.ひと煮立ちさせたらみずいもを入れてさっと煮ます。食感を残すためにあまり煮過ぎないようにするのがコツ。

4.冷蔵庫などでしっかり冷やしたら小皿に盛り、お好みの薬味をのせて完成です。

酸味と冷たいシャキシャキ食感が気持ちよい、夏にピッタリの味わいですよ!

みずいもはなかなか見ることが少ない食材ですが、非常に美味しい食材ですので見かけた際は食べてみてくださいね!