こんにちは。スポーツ栄養士・健康食育シニアマスターの馬明真梨子です。12月に入り、一段と冷え込んできましたね。私の住む広島市内でも先日、積雪しました! 寒い季節ですが、1年の内でダイエットに最適なのは「冬」と言われています。そのダイエットの効果をさらに高める秘訣に、「そしゃく」があります。今日は「そしゃく=噛む」力のご紹介です。

食べ過ぎ防止だけじゃない!噛むことで唾液もしっかり出ます

ダイエット中の方に、「食べ過ぎを防ぐためによく噛みましょう」とお話しすることがあります。満腹中枢を刺激するために、よく噛んで食事の時間を〇分以上にしましょうなどの話をみなさんも聞いたことがありませんか?

実は、噛む効果はそれだけではありません。食べ物を口に入れてよく噛むことによって、唾液が出ます。唾液には消化酵素が含まれています。唾液が食べ物と絡み合うと、口の中で消化が始まります。口の中で消化された食べ物は、次に胃に入り、さらに消化が進みます。

口で唾液がでることは、胃腸の消化活動をより活発にします。胃腸が動くと、消化吸収率アップ、代謝アップ、カロリー消費アップにもつながります。唾液をしっかり出すために「そしゃく」を意識することは、ダイエットにとって効果的なのです。

ダイエット中の食事といえば、野菜!?

「噛む」を意識すれば、毎日の食事で顔まわりスッキリ!

噛むことには、だ液を出す以外の効果も。噛むことをより意識すると、フェイスラインがアップするんです! 女性には嬉しい効果ですね。

みなさんは、どのくらい噛んで食べたことがありますか? 私は「若玄米」というお米を食べる時、意識して1口1分間噛んで食べたことがあります。

「よく噛んで食べる」は意識したことがありましたが、よく噛んであご周りが筋肉痛のような感覚になったのは、若玄米を食べた時が初めてでした。それだけ、噛むことを楽(らく)して毎日食べているんだなと気づくことができました。

毎日の食事で「噛む」をより意識すれば、顔まわりがもっとスッキリするかもしれません!

雑穀入りの若玄米ごはん

お米はダイエットの味方!

噛むことが大事ならば、よく噛んで食べられるものを選ぶことが大切です。

ダイエット中は、スープやドリンク、ヨーグルトなど噛まずに食べることができる食品を選びがちですが、噛まずに食べられるものは先述した効果がなくなってしまいます。もったいないと思いませんか。

では、よく噛んで食べられるものとは何なのでしょうか。

大きくカットした食材、柔らかすぎないもの、形がハッキリしているもの、が選ぶポイントです。

さらに、食事の半分を占める主食で噛むことを促す食材を選ぶと、より効果的です。主食にはお米、パン、麺類などがありますが、中でもお米が一番よく噛める食材。ダイエットに最適な主食です。お米はダイエットの味方ですよ!