料理の主役を引き立てる、柑橘類や香味野菜。これからの季節は特に重宝。その風味や彩りが食が進まない時や、食品の腐敗防止の一役に。その代表ともいえるレモンにはビタミンCだけでなくクエン酸、カリウム、葉酸、皮には香り成分のリモネン他、エリオシトリン、ヘスペリジン、ルチンの3種類のポリフェノールが。やわらかい酸味と鋭い香りのライムはビタミンC・E・B群、カリウムやマグネシウムも。和食でよく使われる青じそにはβ-カロテン、ビタミンB・E、食物繊維、香り成分のペリルアルデヒドも。

レモンクイズ

<Q1>輸入レモンを皮ごと使用する時の処理方法は?
A:水で洗う
B:塩で洗う
C:砂糖で洗う

レモン

<Q2>酸味がマイルドなレモンとオレンジを交雑させた品種は?
A:メイヤーレモン
B:グリーンレモン
C:菊池レモン

<Q3>疲労回復の働きがあるとされているレモンの酸味の成分は?
A:クエン酸
B:酢酸
C:コハク酸

レモンソルト

レモンソルト

【材料】
レモン 2個
天然塩 35g

【作り方】

  1. レモンをフードプロセッサーにかけて細かくする。
  2. (1)と塩を混ぜ合わせる。

〈POINT〉
・天然塩を使う。
・レモンはできるだけオーガニック、無農薬のものや国産を使用。

詳細はこちら→レモンと塩だけで万能調味料に!自宅で簡単につくれるレモンソルト

ハワイ風エビ料理

ハワイ風エビ料理

【材料】(4人分)
エビ(殻つき) 8尾
バター 大さじ1
レモンソルト 大さじ1・1/2

【下準備】

  1. エビの背わたを取り、片栗粉と塩(分量外)で臭みを取る。
  2. エビをレモンソルトに30分ほどつけて下味をつける。

【作り方】

  1. フライパンを軽く温めたところに、なるべく重ならないようにエビを並べていく。
  2. エビに少し火が通ってきたらバターを入れる。
  3. 溶けたバターをエビに吸わせるようにしながら、半分ほど火が通ってきたらエビを裏返す。
  4. 火を消して1分ほど余熱で火を通す。
    ※全体的に火を入れている時間は2分ほどでOK。火を通しすぎるとエビがかたくなってしまいます。

詳細はこちら→自宅で簡単にできるハワイ風エビ料理!万能調味料レモンソルトが活躍【レシピ付き】

さつまいものレモン煮

さつまいものレモン煮 バニラアイスのせ

【材料】(2人分)
さつまいも 250g
レモン 1個
水 2カップ
砂糖 大さじ3
しょうゆ 小さじ1/2
バニラアイス 適量
チョコレート(刻んだもの) 適量

【作り方】

  1. さつまいもはよく洗い、皮つきのまま1~2cmくらいの輪切りにして、水にさらしておく。
  2. レモンは1/2は果汁を絞り、残りの1/2は皮をむいて薄く輪切りにする。
  3. 鍋に水とレモン果汁を入れ、砂糖を加えて溶かす。そこにさつまいもを入れて、10分ほど煮る。
  4. さつまいもに火が通ったら、色づけのためにしょうゆを入れ、輪切りのレモンも入れて、さらに5分ほど煮る。さつまいもに竹串が刺さるようになったら、できあがり。その後、余熱で味をなじませる。
  5. (4)を皿に取り、バニラアイスをのせて、チョコレートをふりかける。

詳細はこちら→さつまいもとレモンでスイーツ!五郎島金時のおいしい食べ方【レシピ付き】

レモンクイズの答え

<Q1>答え:B
レモンに限らず輸入の柑橘類には防カビ剤などを含むワックス処理がされています。水洗いだけでは落としきれないため、塩を使って皮をやさしくこするようにしましょう。重曹や野菜専用の洗剤などを使って洗うこともできます。

<Q2>答え:A
レモンとオレンジの交雑種メイヤー(マイヤー)レモンは、酸味がマイルドで甘みが強く、皮の色が濃いのが特徴。グリーンレモンは皮が色づく前の緑色の状態で収穫したもので、時間が経つと黄色くなります。菊池レモンは八丈島や小笠原で栽培されるブランドレモンです。

<Q3>答え:A
レモンの酸味成分はクエン酸という有機酸。疲労物質である乳酸の生成を抑制したり、体内の糖をエネルギーに変えたりする働きによって、疲労回復の作用があると言われています。酢酸は酢に含まれる酸味成分、コハク酸は貝類などに含まれるうま味成分です。

◇百菜元気新聞の2022年4月1日号の記事を転載しました。