大豆が熟する前の未熟果なので、豆と野菜、両方の良さを持つ枝豆。たんぱく質、ビタミンB1、B2、カルシウム、カリウム、鉄、亜鉛、食物繊維、レシチン、大豆にはないビタミンA・Cも。枝豆のたんぱく質にはアミノ酸のメチオニンも。

豆と野菜のいいとこ取り

冷凍物も十分においしいけれど、いまが旬の新潟産の茶豆、山形産のだだちゃ豆などは風味が段違い。ゆでる時は、はさみでさやの端をカットすると塩味がしみこみやすい。多めの塩でよくもみ、うぶ毛を落としてしばらくおく。沸騰したたっぷりの湯に塩を入れ、塩もみした枝豆をそのまま。フタをして4分、ザルに上げたらうちわなどで粗熱を取ると色良くなる。塩が足りなければ補って。

良質のたんぱく質や脂質、大豆サポニンやレシチン、イソフラボンなどを含む、旬真っ盛りの枝豆を使ったレシピを紹介します。爽やかなグリーンが目に鮮やか。食欲もそそりますね!

枝豆クイズ

<Q1>枝豆の分類は?
A:野菜類 B:豆類 C:種実類

<Q2>ビールを飲むときのおつまみといえば枝豆。なぜ?
A:味が合うから B:色がキレイだから C:二日酔いを防ぐから

<Q3>東北名物「ずんだ餅」の名前の由来は?
A:枝豆が「ずんずん」育つから B:豆を潰してつくるから C:東北の方言でずんだ=豆だから品

※答えは文末をご覧ください。

生ハムと枝豆の冷製パスタ

【材料】2人分
カッペリーニ 160g
パプリカ(黄) 1/2個
枝豆 40g
生ハム 6枚
塩 適量
「キユーピー3分クッキング パスタを手作りオイルソース ガーリック&赤とうがらし」 大さじ3

【作り方】

  1. 枝豆は塩を加えた熱湯でゆでて水に取って水気をきり、さやから取り出す。
  2. パプリカは長さ半分の細切りにする。
  3. カッペリーニは塩を加えた熱湯で袋の表示より1分長めにゆで、流水で冷やして水気をよくきる。
  4. ボウルに(1)(2)(3)を入れ、オイルソースを加えて混ぜる。
    ※カッペリーニは冷やすと固くなるので、冷製パスタの場合はやわらかめにゆでます。
    レシピ:キユーピー

枝豆を和洋中の3種でアレンジ

その日の気分で和洋中のお好きなたれに30分ほど漬けて、味をなじませてから召しあがれ!分量はつくりやすい量で。詳しくはこちら→冷凍枝豆の産地・十勝ならではのおいしい食べ方「枝豆混ぜご飯」【レシピ付き】 

ピリ辛中華風たれ

【材料】
枝豆 100g(ゆでて、さやの両端を少し切る)
黒酢(米酢でも) 大さじ1
ごま油 大さじ1
黄にら 大さじ1
黒砂糖 少々
ラー油(お好みで) 適宜

さんしょうでピリッと和風たれ

【材料】
枝豆 100g(ゆでて、さやの両端を少し切る)
ポン酢 大さじ1
粒さんしょう 小さじ1(粉さんしょうなら少々)
サラダ油 大さじ1

レモンの酸味と香りで洋風たれ

【材料】
枝豆 100g(ゆでて、さやの両端を少し切る)
白ワインビネガー 大さじ1
オリーブ油 大さじ1
ハーブソルト 少々
レモンの輪切り 2枚(8等分に切る)

混ぜるだけの簡単彩サラダ

【材料】1人分
枝豆 50g(ゆでて薄皮をむく)
かぶ 40g
ぶどう 50g
ミニトマト 3個
ミントの葉(飾り用) あれば適宜
お好みのドレッシング 適量

【作り方】

  1. かぶは7mm角に切り、ミニトマト、ぶどうは4等分に切る。
  2. ボウルに材料を入れ、ドレッシングであえる。
  3. 器に盛りつけ、ミントの葉を飾る。

枝豆混ぜごはん

【材料】1人分
枝豆 30g(ゆでて薄皮をむく)
ラディッシュ 15g
ピクルスにんじん 10g
プロセスチーズ 20g
干しぶどう 5g
温かいごはん 150g
ハーブソルト 適量
ベビーリーフ 適量
EXオリーブオイル 適量

【作り方】

  1. ラディッシュ、にんじん、チーズは7mm角に切り、干しぶどうは熱湯でさっと洗い水気を拭く。
  2. ごはんに枝豆、(1)を入れて混ぜ合わせ、ハーブソルトで味を調える。
  3. 器に盛りつけてベビーリーフをのせ、EXオリーブオイルを回しかける。

枝豆ときずしの混ぜごはん

西日本でいわれる「きずし」とは、東日本の「しめさば」のこと。きずしの酸味と枝豆の彩り・塩味・食感で、おいしく食べられます! 詳しくはこちら→混ぜごはん簡単レシピ3選! 10分でできる忙しいママのお助けメニュー

【材料】2人分
温かいごはん 茶碗2杯分
ゆで枝豆 30粒くらい
きずし(しめさば) 6~7切れ
カニ風味かまぼこ 2本
塩 適宜

【作り方】

  1. きずし、カニかまぼこは食べやすい大きさに切る。
  2. ボウルにごはん、(1)、枝豆を入れて混ぜる。
  3. 塩で味を調える。

枝豆とチーズのオープンオムレツ

チーズがとろけて絶品! すべての材料を入れて加熱するだけ。面倒な味つけも包丁の出番もないから、とっても簡単♪ 詳しくはこちら→とっても簡単オープンオムレツを子どもとつくろう! 2歳からできるお手伝い

【材料】2人分
卵 2個
枝豆 30粒くらい(ゆでて、さやから出す)
カマンベールチーズ 1/2個(食べやすい大きさに切る)
ブラックペッパー 適量

【作り方】

  1. 卵を溶く。
  2. スキレット(なければフッ素樹脂加工のフライパン)に、(1)を流し入れる。
  3. 枝豆、カマンベールチーズを加え、ブラックペッパーを散らす。
  4. 魚焼きグリルで約7分、中火で加熱する(フライパンの場合はフタをして加熱)。

枝豆クイズの答え

<Q1> 答え A
「豆」という漢字が入っていますが、枝豆は大豆の赤ちゃん。完熟していない豆類は、ビタミンCなど野菜に近い栄養素が多く含まれているため野菜に分類されます。そら豆やさやえんどう、さやいんげんも「野菜類」として分類されます。

<Q2> 答え C
枝豆に含まれるメチオニンやビタミンB1、ビタミンCがアルコールの分解を助けるため、二日酔い予防に最高のパートナーです。他にもたんぱく質やカリウム、鉄分などが多く含まれ、夏の疲れた身体を元気にしてくれる効果が期待できます。

<Q3> 答え B
東北地方で有名な豆の和菓子といえば、白く小さく丸められたお餅につぶした豆の餡をかけた「ずんだ餅」。この「ずんだ」は漢字で書くと「豆打(ずだ)」。それが訛って「ずんだ」になったといわれています。

◇百菜元気新聞の2020年8月1日号の記事を転載しました。