こんにちは。ライターで、「呑めるおかず研究家」の原田です。山形の郷土料理「だし」をご存知でしょうか? 「だし」とは、夏野菜や香味野菜をみじん切りにして、調味料と和えるだけのシンプルな料理。暑い夏、台所で火を使わず手早く作れるのが魅力です。食欲が落ちる暑い時期、さっぱりと食べやすく野菜が摂れるので、我が家では夏の作り置きの定番。
ごはんのお供にはもちろん、冷奴やそうめんの薬味、餃子のたれ、和風パスタなど、さまざまな料理にアレンジが効くので、使い勝手も抜群。今回は、「だし」を使って手軽に作れる、アイデアアレンジレシピをご紹介します!

家にある野菜で「だし」を作り置きしよう!

まずは、「だし」の作り方から!山形の家庭で作るスタンダードな「だし」には、ネバネバした食感を出す「がごめこんぶ」が入っています。このネバネバも、「だし」の魅力のひとつですが、今回は「がごめこんぶのストックがない!」という家庭でも、手軽に「だし」が作れるように、家にある夏野菜だけで作るレシピをご紹介します。

もちろん、「がごめこんぶ」を入れてみたい!という方は、本場の味にもチャレンジしてみてくださいね!

【材料】(作りやすい分量)
なす 1本
きゅうり 1本
長ネギ 1/2本
大葉 10枚
ミョウガ 1本
めんつゆ 大3

【作り方】
1.材料を全てみじん切りにし、ナスは5分ほど水にさらす

2.すべての材料を混ぜ合わせ、めんつゆをかけて冷蔵庫で1時間ほど味をなじませて完成!

3.保存容器に入れ、冷蔵で3日ほど日持ちします。

火を使わずに5分で一品!「だしバクダン」

刻みたくあんの代わりに「だし」の食感を活かしたバクダンです。よく混ぜて海苔に包んで食べたり、ごはんのお供に!もちろん、晩酌のビールにもぴったりです。

【材料】(2人分)
「だし」 大さじ3
まぐろたたき 150g
納豆 1パック
卵(卵黄) 1個
すりごま 少々
ごま油  小さじ1
醤油 小さじ1/2
のり お好みで

【作り方】
1.納豆はタレを入れて混ぜておく。
2.まぐろたたき、納豆、「だし」をお椀に盛り合わせ、卵黄をのせてごま油・醤油・すりごまをかける。
3.海苔を添えて完成!

香味野菜が鶏肉にマッチ!「だしつくね」

香味野菜がたっぷり入った夏仕様の鶏つくねを、「だし」を使って簡単に!材料をみじん切りにして火を通す手間がカットでき、野菜の食感が楽しめます。たれも味が決まりやすいめんつゆで時短に。お好みで卵黄を絡めながら食べてくださいね。

【材料】(4人分)
「だし」 大さじ5
鶏ひき肉 400g
中華だしの素 小さじ1
片栗粉 大さじ1
しょうがチューブ 1cm
ごま油 小さじ1/2

<たれ>
めんつゆ 大さじ2
みりん 大さじ1

【作り方】
1.「だし」はキッチンペーパーで水気を絞り、たれ以外の材料を全て混ぜ合わせて粘りが出るまでこね、タネを4等分にしておく

2.タネを俵形にまとめ、フライパンに分量外の油をひいて、片面2分づつ強火で焼く。

3.両面焼き色がついたら弱火にし、●の材料をフライパンに入れてタレを絡め、火が通ったら完成。

4.お好みで卵黄を添えて、絡めながら食べる。

子どもが喜ぶお魚レシピ「サーモンの和風タルタルソース」

魚嫌いの子供でも食べやすい、タルタルソース添え。今回はなんと、「だし」をタルタルソースにアレンジしてみました。和風の味付けと夏野菜がお魚にぴったり。子どもたちに、魚も野菜も美味しく食べてもらえるレシピです。

今回は、「がごめこんぶ」なしの「だし」でタルタルソースを作りましたが、「がごめこんぶ」入りでも、ネバネバした面白いタルタルソースになりますよ!

【材料】(4人分)
サーモン切り身 2さく
塩・コショウ 少々
小麦粉 少々
オリーブオイル 大さじ1

<和風タルタル>
「だし」 大さじ5
卵 1個
マヨネーズ 大さじ3
塩・コショウ 適量

【作り方】
1.沸騰したお湯に、分量外の塩・酢を少々入れて卵を10分茹で、ゆで卵を作る。
2.卵を茹でている間に、サーモンをキッチンペーパーで抑え余分な水分を取り除き、塩・コショウをして5分おき、両面に小麦粉をふるう。

3.(2)のサーモンをフライパンで両面焼き目がつくまで焼いてお皿にとる。

4.(1)の卵を冷水にとり、殻をむいてみじん切りにする。

5.キッチンペーパーで「だし」の水気を軽く絞り、(4)と「だし」・マヨネーズ・塩・コショウをあえて和風タルタルを作る。

6.サーモンに(5)の和風タルタルを添えて完成!

「だし」アレンジで、夏野菜をたっぷり食べよう!

旬の夏野菜をたっぷりとれる「だし」。この夏はぜひ、「だし」作りにチャレンジして、定番の食べ方からアイデアアレンジまで、幅広く楽しんでみてください!