ケンタッキーフライドチキンのコールスローは、サイドメニューながら根強い人気。チキンを買う時には必ず一緒にオーダーするという人も多いようです。
でも、おいしいからがっつり食べたいと思っても予算的にちょっと…と諦めている人、いますよね。そんなケンタッキーのコールスロー好き(もちろん筆者も!)のために、徹底検証して再現レシピを作ってみました。

まずは検証! ケンタッキーのコールスローは何でできている?

紙カップ入りのSサイズ(220円)のほかに、プラ容器入りのMサイズ(260円)もあります。とりあえずたっぷり食べたい人はMがおすすめですね。Sの方が見た目がカワイイけど。

ケンタッキーフライドチキン公式サイトの説明によると、このコールスローは、「みじん切りにしたキャベツ、ニンジンをタマネギ風味が加わったコールスロードレッシングに漬け込んだサラダです。」とのこと。

というわけで、具材はキャベツとニンジンで、ドレッシングにタマネギが使われていることは確実。

商品パッケージの原材料名をみると、キャベツ(国産)、半固体状ドレッシング、にんじん、以下、増粘剤、調味料などとなっているので、キャベツとニンジンの割合ではかなりキャベツが多そうです。

<検証1>野菜とドレッシングの割合

コールスロー50gをざるに入れてよく振って遠心分離的にドレッシングを取り除いて重量を比較。

左:コールスロー50g 右:ドレッシングを除いたもの30g

偶然、キリのよい数字になりました。もちろん正確ではありませんが、野菜とドレッシングの大体のバランスはこんなところかと。

<検証2>キャベツとニンジンの割合

みじん切りにしたキャベツ100gにみじん切りにしたニンジンを1gずつ混ぜて目視で比較していく。

左:ケンタッキーのコールスロー 右:キャベツ10:ニンジン1の割合で混ぜたもの

ということで、キャベツとニンジンの割合は10:1程度のようです。もっとニンジンが入ってると思っていましたが、意外に少ないですね。

<検証3>ドレッシングの味

一般のコールスローレシピを参考に4パターンの味付けで作って比較。

ケンタッキーのコールスローをドレッシングに注意して食べてみると、マヨネーズベースながらミルキーな味がして甘みもかなり入っているようです。

辛いのはタマネギの辛みのようでスパイスはそんなに入っていない感じ。またミルキーではあるけれど脂肪分はそれほど感じないので、生クリームよりも牛乳かヨーグルトのようなものを使っている?

料理サイトで調べると、練乳やすし酢を使うというレシピも発見。
特筆すべきは「甘み」。砂糖なのかハチミツなのか、練乳やすし酢に含まれる甘みなのか…

比較した味付けは以下の4パターン+α。

A マヨネーズ、牛乳、米酢、ハチミツ
A’  マヨネーズ、牛乳、ワインビネガー、ハチミツ
B マヨネーズ、牛乳、すし酢、砂糖
C マヨネーズ、練乳、米酢
C’ マヨネーズ、練乳、ワインビネガー
D マヨネーズ、牛乳、米酢、ヨーグルト、はちみつ

食べて見た結果、個人的に“本家”に似ていると感じた順番は、

A’>A>C’>C>D>B

Bは甘さが強く出すぎるのと昆布(?)の味がちょっと邪魔で、Dは個人的には好きな味でしたが、ヨーグルトの乳酸菌のような酸味はちょっと違うかな? という感じでした。

この結果を基にして、再現レシピでは、AとCを合体させ、辛みがタマネギだけではちょっと足りないので洋辛子をほんの少し、香辛料として白コショウ少々とクレージーソルトごく少量を足すことに決定。

ケンタッキーのコールスローを再現するためのレシピ

タマネギはすりおろしてドレッシングに入れてもよいのですが、キャベツやニンジンと一緒に塩もみして脱水するというより簡単な方法を採用しています。

<材料>
キャベツ……500g(水分を出すと量は結構減ります)
ニンジン……50g
タマネギ……100g

塩……小さじ1と1/2
水……100cc

(ドレッシング)
・マヨネーズ……大さじ6
・牛乳……大さじ3
・酢(あればワインビネガー)……大さじ3~4
・練乳……大さじ2~3
・はちみつ……小さじ1~2
・洋辛子(ねり辛子)……少々

・白コショウ……少々
・クレージーソルト……ごく少量(なくてもよい)

*最初は調味料の量を少なめで作って、野菜と混ぜてから味見をして酸味や甘みを追加していくとよいでしょう。

<作り方>

1. キャベツとタマネギをみじん切りにする(みじん切りの大きさはケンタッキーのものと同じくらいに。フードプロセッサーを使うと便利)。

2. タマネギをできるだけ細かくみじん切りにする。

3. (1)と(2)を合わせてボウルに入れて塩を加え、全体によく混ぜたら水を加えてさらに混ぜ、冷蔵庫で10~30分冷やす。写真のように水が出てくる。

4. 野菜の水気をしっかり絞る。←ここが1番のコツ!

5. ドレッシングの材料をあらかじめ混ぜ合わせておき、水気を絞った野菜に加えてよく混ぜる。

6. 冷蔵庫でしっかり冷やして完成。

左:ケンタッキーのコールスロー 右:再現レシピで作ったコールスロー

見た目もほとんど変わりません。

ケンタッキー風のコールスロー、たくさん作って、たっぷり食べよう!

なんといっても自作すればお財布にやさしいし、好きなだけ食べられるのがうれしい限り。糖質やカロリーが気になる人は、砂糖の代替甘味料を使ったり、低カロリータイプのマヨネーズを使っても。

ケンタッキー風のコールスローは、サラダとして食べるほか、サンドイッチの具にしたり、ムニエルなどのメインディッシュのソース代わりにもなります。

盛り付けに工夫すればこんな一品にも。ぜひ作ってみてくださいね!