食いしん坊の私テミタ夏、どーにもこーにもいろんな条件が重なって、どーしても、どーーーしても夕飯の支度をしたくない日が来たりします。
なぜかおっちょこちょいは祟って来るし(←いつものこと、もう慣れただろ?)仕事はめいっぱい詰まってるし(←うまいことやるのが仕事さ)。セガレは食いしん坊に拍車がかかってるし(←お前の子どもだ、あきらめろ)。掃除は嫌いだし(←知るか)。

…とまぁ、心に住む小さいテミタがふたり、不毛な会話を繰り広げるほど(笑)心がデロデロにとろけてしまってさえ、人間のお腹は空きます。
これまで幾度となく乗り越えてきた「作りたくない!」ですが、最近「最速最短、最強の手段」かも、と思える方法にたどり着くことができたのも、「必要は発明の母」って言葉が示す通りなのかも知れません。それこそ「作りながら食べながら」の「ナガラ飯(メシ)」。

何も考えず作りながら食べても「うまけりゃいい」!

もうお気づきの方も多いはず。なぜなら「お鍋」「バーベキュー」「焼肉」など、作りながら食べるお料理は意外とたくさんあって、みなさんきっと既に体験済みなはずだから。

それらのお料理の方法の中から、「こうじゃなきゃダメ」って思われている部分をあらかた引っこ抜いて捨ててしまったのがテミタ流「ナガラ飯」です。

今ある材料を随時追加したり、食べ足りないならもう一品作ったり、必要に応じて付け足しながら食べるので、何も考えなくていい。ここが一番のポイント。作りたくない時って、つまり考えたくないんですよね。

「何を作る」とか「夕飯だから」とか、あまり考えないでお料理してOKにしようよ、っていう提案です。だから、レシピなんて不要。「夕飯を作りたくない理由」っていくつかあると思うのですが、その中の何個かをスルーすることができるって考えています。

鶏むね肉の煮っぱなし鍋 冷凍肉をとりあえず鍋に…

共働きのおうちだと、パパさんもママさんも帰宅が遅くなっちゃうときもありませんか? もうそんな日はせっかく買って冷凍しておいたお肉、解凍するのも面倒になっちゃいます。

だから、そのままお鍋に(笑)もう段取りなんて、しない。お水を入れて、とりあえず火に掛けちゃう。他のことは、追い追いでいいの。

テミタ「おーい、大根あった?」
セガレ「ちょっとだけあったー」

と言うわけで、大根を追加。座って作業ができるから、小さめのまな板と包丁と、キッチンバサミとかピーラーとか、もうお部屋に持って来ておいちゃう。

そうだ、キャベツが残ってた。ちぎってサラダに…つまみ食い用でもある(笑)腹ペコって最高のスパイスだ~、キャベツかじってたらなんかちょっと元気が出てきたかも。キャベツって、実は包丁で切るより手でちぎったほうがおいしいって聞いたことがあります。お鍋が煮えるのを待ちながら、「ちぎるだけサラダ」をいただこう。

つまみ食いって、ちょっと元気になるよね(笑)

未完成のお鍋を見ているうちに、食べたいものが頭の中に浮かんできます。白菜も残ってたし、ニンジンも少し切ってあった。セガレが大好きなウズラの卵と、ソーセージも奮発。

テミタ「あ、こないだの昆布が残ってたはず」

思いつくままに食材や調味料を追加するうちに、お鍋はぐつぐつ煮えて、おいしそうなものがぎゅうぎゅう詰め(笑)

セガレ「ねぇ、みそ追加していい?」
テミタ「味見しながら入れてちょうだい」

お鍋に入れる「順番」だって気にしない、思いつくままでいい。食べてみてまだなら、もう少し煮ればいいんだから。

冷凍のままお水から煮た鶏むね肉は、途中で一度取り出して、煮え具合を確認します。お肉はしっかり火を通すことが肝心です。ここだけは忘れずに確認して、ついでに食べやすい大きさに。生肉を切るよりずっとラクチン。

ああ、おいしそう! 鶏むね肉もホクホク、うまみたっぷりです。おいしいものって、ぼくたちを元気にする力を持ってるって思う!

野菜をたっぷり、お肉もたっぷり食べたから、今度は何が食べたくなるかと言うと…

テミタ「……〆ラーメン行く?」
セガレ「モチロン」

インスタント麺を直接イン! 顆粒だしや調味料で味を調整、完成したのがこちら!

セガレ「うまい!おかわりは?」
テミタ「……まだ食べるの?」

セガレ、全然足りないそうで。急きょ備蓄から乾麺を探し出してきて投入!

テミタ「乾麺をスープで直茹でしたから、とろみがついたね!」
セガレ「いいねぇ!」

まんぷく、満足!元気出た~♪

薄切り豚肉で鉄板焼き 冷凍肉をとりあえずホットプレートに

豚肉だってよく冷凍しておきますよね。これも凍ったまま焼き始めちゃってOK、ってことにすればいいんです。

パックのまま凍らせちゃった…トレーから出すのも面倒になった日があったのね…

ホットプレートにスイッチを入れる前からこんな感じ。にんじんだってピーラーでどんどん削って入れちゃうし。だって夕飯、作りたくないんだから(笑)

でも目が痛くなるのは嫌なので、たまねぎは包丁で切りましょう。ではキャベツは…? そう、手でちぎってOK。普段はお料理をしない家族にも声をかけちゃおう。「早く食べたいならキャベツちぎってね~♪」って!

そうこうするうちにプレートの温度が上がってきて…焦げた(笑)

そしたら水をコップに半分くらい振りかけて、ふたをして蒸し焼きにしましょう。これでお肉にも完全に火が通るし、ほどけてばらばらになります。水分が大体蒸発し終わったころにふたを開ければ…

セガレ「焼肉のタレをください(こういう時は丁寧語)」
テミタ「全部食べたら ぶっこちょばすからな」

ご飯片手に食べてもいいし、とりあえずお肉と野菜をもりもり食べてもOKでしょ? そして中華麺好きの我が家、この日の〆は…やっぱ焼きそばっしょ!

一生懸命焼きそばを作ろうとしているテミタを尻目に、せっせとお肉を食べるセガレの手の素早さ(笑)

ほらできた。どんどん食べよう!

セガレ「いや~うまいな~!で、次は?」
テミタ「…まだ食うのかぃ」

こうなったらとことん麺でシメてやろうじゃないか、と引っ張り出してきた隠し玉が…

みんな大好き、チキンラーメン!

ホットプレートでは大根スライスを蒸し焼きにしておきます。面倒なので、ピーラーでガンガン削りました。だって作りたくないんだもん(笑)

お水を適量投入し、沸騰したらチキンラーメンを入れて混ぜながら1~2分。

テミタ「ほら食えぃ」

我が家では2段〆のシステムが定番化しそうです…

家族みんなに手伝ってもらおう!

夕飯の支度、一人でやると大変だし面倒だし、「おいしいかどうか」の責任がのしかかってくるわけです。これらが「夕飯を作りたくない理由」の重点ではないか、と感じます。

ナガラ飯の時は「みんなもやらなきゃ食べられないぞ!」ってくらい、家族みんなで手を出し口を出し、セオリー無視して順番なんて考えず、どんどんやっちゃう感じで行きましょう。

…大丈夫かな、って心配になります? お肉やお魚など、衛生面が心配な食材以外は、気をつけなくてもたいてい大丈夫です(笑)

作りながら、食べながら「何食べたい?」「もう少し食べたい?」って追加したりやっぱりやめたり、みんなで作り上げるのが「ナガラ飯」って感じでしょうか。

カセットコンロとか、ホットプレートは「片付けが嫌」って思うかも知れません。でもそう思ったら、明日もお鍋とか鉄板焼きにしちゃえば(笑)食材や味を変えればいいんです。で、休日に片づけたらいいと思います。

でもね、みんなで楽しく作っておいしく食べたら、とーーーっても元気になります!片付けもみんなで、きっと楽しくできますよ~♪