【そら豆のおいしい食べ方】さやは捨てないで!イタリア風パスタに
こんにちは。イタリア在住フードライターの鈴木奈保子です。今回はイタリア人の一風変わったそら豆の美味しい食べ方をご紹介します。イタリアでも身近な初夏の野菜であるそら豆は、この時期、路地物の新鮮なものがたくさん市場に出回ります。
そら豆のさやを使ったレシピ
そら豆は、豆の部分よりはるかに多いのがさやの部分。そら豆をたくさん食べた後は、さやがたくさん残ってしまいますね。特にイタリアでは大量にそら豆を食べるので、残りのさやの量も半端ではありません。
イタリアの家庭では、残ったさやを捨ててしまうのではなく、料理に有効活用して美味しく食べてしまいます。特に新鮮なそら豆は、さやも筋っぽさはなく、そら豆独特の香りがします。できれば有機栽培のそら豆を使うと、より安心ですね。
今回は数あるレシピの中から、さやを使ったパスタをご紹介します。
【材料】4人分
スパゲッティ 320g
そら豆のさや 240g
アンチョビ 5~6匹
にんにく 1かけ
エキストラヴァージンオリーブオイル 適量
塩、コショウ 適量
パルミジャーノレジャーのチーズ(粉末) お好みで
【作り方】
- そら豆のさやをよく洗う。
- 大きな鍋に水をたくさん沸かし、沸いたらさやと塩を入れて、約5分ゆでる。
- さやを取り出したあと、同じお湯にパスタを入れて時間通りゆでる。
- さやは1cmくらいの長さに短く切る。
- フライパンにエキストラヴァージンオリーブオイルとつぶしたにんにくを入れて弱火にかける。アンチョビも加え、フォークでつぶしてオイルになじませる。
- さやも加え、数分ゆでてコショウをかける。
- パスタがゆであがったら、(6)のフライパンに加えて、味をなじませる。にんにくは取り出しておく。
- 味を見て、足りないようなら塩を加える。
- お皿に盛って、お好みでチーズを振りかけていただきます!
そら豆のさやをゆでたお湯でパスタをゆでると、パスタにほんのりそら豆の色と香りが移ります。
このレシピは、そら豆のさやのかわりに豆を使っても大丈夫です。そら豆が少ししかないときそら豆の甘みとアンチョビの塩味がちょうどいい組み合わせです。そら豆が少ししかないときは、さやと豆と両方使っても量が増えてお得な上に、美味しいです。お試しください。
新鮮なイタリアのそら豆は、うす皮ごと生でも食べられる!
そら豆の美味しい食べ方で、まず思い浮かべるのはゆでたそら豆ではないでしょうか?ところがイタリアでは、そら豆の一番おいしい食べ方というと、生のそら豆が一番です。
日本のそら豆より長く、30cmくらい長さのさやから、ひとつずつ豆を取り出して、そのまま口の中にぽーんと放り込みます。新鮮なそら豆は皮まで柔らかいので、むく必要もありません。噛むごとにそら豆の甘みが口の中にジューシーに広がっていきます。
生のそら豆と相性がいいのが、ペコリーノと呼ばれる羊のチーズです。生のそら豆とペコリーノチーズ、そして赤ワインとパンの組み合わせという食べ方が、この時期のピクニックの人気のメニューです。
そら豆をおいしく食べるために!新鮮なそら豆の見分け方
日本でも「美味しいのは3日間だけ」といわれるほど、そら豆は鮮度が大切な野菜です。イタリアで生で食べるようになってから、特に鮮度のよいそら豆の美味しさを実感しています。
美味しいそら豆を選ぶコツは、新鮮なものを選ぶことと言っても過言ではありません。さやの緑色がきれいで、茶色くなっていないものを選びましょう。つやがあって、豆の部分がふっくらとしているものも新鮮な証拠です。
豆類はさやの中で鮮度が保たれているので、さやから出すとどんどん劣化してしまいます。一度に食べきれないときは、さっと塩ゆでしてから冷凍しておくのが一番です。必要な時にさっと解凍するだけで使えるので便利です。
ゆでたり焼いたり美味しい食べ方があるそら豆ですが、新鮮なそら豆が手に入ったら、ぜひ生で食べてみてくださいね。
コメント
記事コメント投稿サービス利用規約に同意の上ご利用ください。