ボンジョルノ!イタリア在住フードライターの鈴木奈保子です。今回ご紹介するのは、夏の定番野菜、ナスを使ったフライです。夏の疲れをとるのにも最適な食材ナスで作るメイン料理なので、お肉や魚を食べないベジタリアンにも最適。たった15分でできるからとても簡単なのに、ボリュームはあるし子供たちも喜んでナスを食べてくれるので嬉しいお助けメニュー。しかも材料費まで安くて経済的!忙しいワーママにぴったりのおすすめ料理です。

ナスで作るボリュームたっぷりのヘルシーフライ!

大急ぎで帰ってから、食事を作るのがますます大変な季節です。こんな時におすすめなのが、ナスを使った料理です。ナスニンというポリフェノールが夏の疲れをいやしてくれるといわれます。

今回ご紹介するのは、ナスを使ったフライ。一見、トンカツのように見えますが、中身はヘルシーなナス。野菜料理とは思えないボリュームと美味しさで、子供にも人気なメニューです。

【材料】(4人分)
ナス(できれば米なす) 1~2個
卵 2個
パルミジャーノレジャーノ 大さじ2
小麦粉 少々
パン粉 約50g
オリーブオイル 適量
塩、こしょう 少々
揚げ油 適量
レモン 1/2個

【作り方】

  1. ナスは1cm弱の厚さに切って、小麦粉をまぶす。
  2. 卵を溶いて、おろしたパルミジャーノチーズ・塩・コショウを加える。
  3. 小麦粉をまぶしたナスを、溶き卵・パン粉の順に衣をつける。
  4. フライパンに多めに油を入れて、ナスの両面をそれぞれ3~5分こんがりするまで焼く。
  5. 油を切ってできあがり。

暑い時だから、あえてソースをかけずに、あっさりとレモンだけでサッパリといただきます。(お好みでスースをかけても、もちろんOKです)

ナスのアクを抜かないから簡単!

ナス料理の問題は、アクを抜くことだと思います。料理をする前に、塩を振っておいておくなんて、忙しいママにはちょっと手間の掛かる話です。ところが、このレシピではアクをぬかないので、すぐに調理にとりかかれます。

そもそも、アクはナスのポリフェノールが酸化したもので、特に体に悪いものではありません。では、どうしてアクを抜かなければいけないかというと、色が悪くなるからです。でも、このフライのように、衣がついている料理なら、もし色が悪くても気になりませんね。

もう一つの問題点は、独特のえぐみがでること。でも、フライにする場合はまったく気になりません。油で揚げるとアクが抜けると聞いたことがありますが、まったくそのとおり。我が家の子供たちも、まったく気が付いていないようです。

また、最近のナスにはアクが少ないともいいます。しかも、アクと一緒にせっかくの栄養素も抜け出てしまうとも言います。ですから、がくの部分にとげがついているような新鮮なナスを選んで、切ったらすぐに粉をまぶしてしまいましょう。そうすれば、アクを抜かずに、美味しいナス料理を堪能できます。

栄養タップリな旬の野菜ナスをたっぷり堪能する!

最近では、ナスも一年中出回っていますが、旬は夏から秋にかけてです。もともと熱帯の野菜ですから、太陽の光をたっぷり浴びて育ったナスを、暑い時期に食べるのが一番です。

子供にはあまり喜ばれないナスですが、大好きな揚げ物、フライにすることで、大喜びで食べてくれます。衣にはうま味成分たっぷりのパルミジャーノチーズも入っているし、カリカリなパン粉も口当たりがよく、ナスの柔らかさとのバランスが人気の秘密です。

メインの食材がナスなので材料費も安く、動物性たんぱく質が入らないので胃にも優しい料理です。ベジタリアンでなくても、たまには野菜だけの食事は精進料理のように身体の調子を整えるのに役立ってくれます。

子供たちが夏休みで、いつもよりお疲れ気味なワーママも、夏の疲れを癒してくれるナスの料理をたっぷり食べて、元気に夏を乗り切ってくださいね。