ボンジョルノ!イタリア在住フードライターの鈴木奈保子です。今回ご紹介するのは、鶏のレバーを使った簡単なお料理です。オリーブオイルでサッと炒めて、シンプルにバルサミコ酢と塩、コショウで味付けします。オシャレなイタリアンなのにワインだけでなく、意外にも白いごはんにもよく合うので夕飯のメインになります。たったの15分できる簡単レシピです。忙しい働くママにも最適。疲労回復のためにも夕食の時短メニューにお役立てください。

バルサミコ酢がポイント!イタリア風の鶏レバー焼き

栄養たっぷりで経済的な食材レバーは、疲れを取るためにおすすめの食材です。今回はイタリアの美味しいお酢、バルサミコ酢で味付けをしたレバーのイタリア風食べ方レシピをご紹介します。

【材料】4人分
鶏レバーとハツ 250g
オリーブオイル 大さじ2
バルサミコ酢 大さじ1
パルミジャーノレジャーノチーズ 20g
ルッコラ 50g
塩 少々
こしょう 少々

【作り方】
1.レバーは、50度のお湯につけて3分くらい洗う。

2.レバーの白い脂を取りのぞき、食べやすいように一口大の大きさに切る。
※ハツ(心臓)は黄色い脂を取る。

3.フライパンにオリーブオイルと軽く水気を取ったレバーを入れ、弱火で色が変わるまで炒め、塩・コショウをする。

4.バルサミコ酢もかけ、弱火で10分弱煮詰める。

5.お皿にルッコラ・レバーソテーの順にのせ、パルミジャーノレジャーノチーズのかたまりを少し削ってかけてイタリア風レバー料理のできあがり。

新鮮なレバーを使えば下ごしらえも簡単

レバーと言えば、血抜きなどの下ごしらえが面倒だと思っていませんか?実は、とびきり新鮮な赤いレバーを使えば、特に血抜きしなくても匂いは気になりません。特に、香り豊かなバルサミコ酢が匂いを取ってくれるようです。

でも、念のためという場合、50度のお湯で洗うのがおすすめ。沸騰したお湯と水を半々で割ると約50度になります。お湯の中で表面をこすり洗いするだけです。表面についている酸化した脂も取れるので、生臭さが取れるんです。しかも、50度洗いすると、調理した後、ふっくら柔らかく仕上がります。

忙しい人でも、50度のお湯を使って3分洗うだけの下処理なら、簡単にレバーのお料理ができますね。

疲労回復に効果のあるレバーとお酢の最強コンビ

洋風のレバー料理というと、たっぷりのオリーブオイルで調理するアヒージョが有名ですが、この料理だと油の量が少なくて済むので、ずっとヘルシーで経済的ですね。

代わりにというわけではないですが、イタリアならではの食材バルサミコ酢を使います。日本でもずいぶん流行ったので、ご存知の方も多いのではないでしょうか? ブドウジュースを煮詰めて樽にいれて熟成させたバルサミコ酢は、イタリアに古くから伝わる伝統的なもの。独特の豊かな香りが特徴です。

バルサミコ酢はたまり醤油のようにドロッとした黒い液体で、味も少し醤油を思わせます。まろやかな酸味がくせのあるレバーとよく合います。お酒のおつまみにもなりますが、我が家ではレバーが少し苦手な子供たちも喜んで食べるお料理です。

レバーだけでなくコリコリ感が美味しいハツ(心臓)も加えるのがポイント。ハツと一緒にレバーも美味しく食べちゃいます。

この料理には、美味しいイタリア食材、ゴマの風味のルッコラやパルミジャーノレジャーノチーズがよく合います。栄養バランスももっと良くなります。ルッコラが手に入らない場合は、ほうれん草で代用できます。

パルミジャーノチーズはイタリアのチーズの王様といわれるくらい栄養満点で美味しいチーズ

忙しい働くママも、レバーとお酢の簡単料理で疲労回復に努めて、お元気にお過ごしください。