ボンジョルノ!イタリア在住フードライターの鈴木奈保子です。今回ご紹介するのは、ズッキーニを使った簡単なイタリアの家庭料理です。クセがなくあっさりしているので子どもでも食べやすく人気なズッキーニは美味しいレシピがたくさんありますが、その中でも15分でできるシンプルなレシピを3選ご紹介します。この夏、働くママが帰ってから急いで作る夕食のメニューとして大活躍すること間違いなしです。

5分でできる超簡単なズッキーニのグリル焼き

イタリアの定番家庭料理、野菜のグリル焼き。火が通りやすく、クセがないズッキーニは、まさに最適な野菜です。作り方はいたって簡単。まさにシンプルイズベストを実感します。

暑い夏だからこそ、食欲がない時にも嬉しいメニュー。冷蔵庫で2~3日保存できるので、多めに作っておけば、残りは翌日の作り置きメニューとしても大活躍です。

【材料】(4人分)
ズッキーニ 2本
エキストラヴァージンオリーブオイル 適量
塩 少々
バジル 3~4枚

【作り方】
1.ズッキーニは縦に2~3ミリの薄切りにする。
2.ステーキパン(なければフライパン、もしくは魚焼きグリルでも)で、両面を柔らかくなるまでさっと焼く。

3.火からおろしたら、表面に塩とエキストラヴァージンオリーブオイルをぬって、細切りにしたバジルもかけて、いただきます!

ズッキーニのカリカリパン粉焼き

フライパン1つでできる簡単な料理ですが、ポイントはパン粉。揚げなくてもカリカリパン粉で、子どもたちの好きな味になります。イタリア特有の目の細かいパン粉は、固くなったフランスパンをおろし金を使って簡単に作ることができます。

【材料】(4人分)
ズッキーニ 2本
にんにく 1かけ
エキストラヴァージンオリーブオイル 大さじ2
パン粉 大さじ3
塩 少々
ローズマリー 少々

【作り方】
1.ズッキーニは縦に4等分してから、1cmくらいの幅に切る。
2.フライパンにオリーブオイル大さじ1を熱して、潰したにんにくとズッキーニ・ローズマリーの枝を入れて蓋をし、弱火で7~8分蒸し焼きをする。
3.ズッキーニが柔らかくなったら蓋を取り、残りのエキストラヴァージンオリーブオイルを加え中火にしてパン粉も加えて焼く。
4.焼き色がついたら、できあがり。ニンニクはお皿に盛り付ける前に取り除くこと。

ズッキーニのトマト炒め

最後は、ラタトゥイユよりもずっとシンプルで簡単なのに、もっと美味しいズッキーニのイタリア風トマト炒め。

ズッキーニを拍子切りにすることで、種の部分の柔らかいところと皮の部分のコリコリしたところの歯触りのコントラストも楽しい料理です。

冷めても美味しいので作り置きにも最適です。多めに作ることをおすすめします。翌日は、上から包丁でザクザク小さく切って、パスタと和えてリメイクしても美味しくいただけます。

【材料】(4人分)
ズッキーニ 3本
プチトマト 7~8個
玉ねぎ 1/2個
エキストラヴァージンオリーブオイル 大さじ2~3
塩 少々

【作り方】
1.玉ねぎはみじん切りにして、フライパンでオリーブオイルと炒める。
2.玉ねぎが透明になったら、拍子切りにしたズッキーニを加えかき混ぜながら7~8分炒める。
3.4つに切ったプチトマトと塩も加えて蓋をして、あと5分くらい火を通したらできあがり。
4.食べる前に、上からたっぷりエキストラヴァージンオリーブオイル(分量外)をかけると、もっと美味しい。

働くママに最適食材ズッキーニをおいしく食べよう

あっさりしていてクセがないズッキーニは、どう調理しても美味しいけれど、やっぱり新鮮なものが一番。ズッキーニは古くなると、変な苦みがでてくるので、注意が必要です。

新鮮なズッキーニの選び方は、簡単です。緑色が濃くて、傷がなくつやつやしているもの。へたの切り口のところも、きれいな色をしているのは新鮮な証拠です。一方、古くなると、お尻の部分がふにゃふにゃしてきます。ピンと張りのあるきれいなズッキーニを選びましょう。

ここでは簡単なレシピを3つご紹介しましたが、実は生でも美味しいんです。サッとスライスして、オリーブオイルと塩、コショウ、レモンをかけて、サラダのようにもいただけます。つまり、ズッキーニは働くママには最適な食材です。

調理のしやすいズッキーニを使って、野菜不足を解消しつつ、どうぞ元気に夏をお過ごしください。