暑い夏になると食欲減退しがちですが、夏バテ予防には食事がとても大切です。そこでご紹介したいのが「うま辛料理」。実は唐辛子には身体に嬉しい効果もあるとされています。唐辛子を使ったうま辛料理でスタミナをつけて暑い夏を乗り切りましょう。

唐辛子を使った料理のアイディア、レシピ

手軽にできる、唐辛子を使用したお料理のアイディア、レシピはこちら。

エスニックなピリ辛エビのソテー

フライパンにオリーブオイル、みじん切りにしたにんにくを入れて中火で熱し、香りがしたら背わたと殻をとったエビを炒めます。

臭み消しに白ワイン(または日本酒でも)を少々加えて炒め、アルコールを飛ばし、ナンプラーとこしょうで味を整えます。

仕上げにハバネロのソースを絡め、お好みでレモン汁を絞っていただきます。

パクチーを添えてもおすすめ!

ベビーホタテの豆板醤和え

右下が豆板醤で和えたベビーホタテ

市販のベビーホタテと豆板醤、レンジで加熱した薄切りの長ねぎを和えます。お好みでニラ(レンジ加熱または茹でる)を加えてもおすすめ。

非常に簡単にできます。豆板醤の旨味と辛味でお酒のおつまみにもなります。

ピーナッツの辛味噌ソース

パイナップルと焼いた鶏肉を重ね並べてピーナッツ味噌ソースでいただきました

こちらは焼いたり茹でたりしたお肉、焼き野菜などのタレとしてオススメのピーナッツ味噌ソース。

〈材料〉(作りやすい分量)
バターピーナッツ 10g
唐辛子 1〜2本
味噌 大さじ1と1/2
砂糖 大さじ2
しょうゆ 大さじ4
酢 大さじ4
しょうが(みじん切り) 小さじ1
にんにく(みじん切り) 小さじ1

〈作り方〉

  1. バターピーナッツは粗く刻み、唐辛子は種を取って粗く刻む。
  2. すべての材料を混ぜ合わせる。

私は焼いた鶏もも肉や豚肉のソースにしたり、焼き野菜のドレッシング代わりにするなどしています。

様々な食材との相性が良いので、万能に使えます。

のり風味のピリ辛たたききゅうり

火も使わずにあっという間にできる手軽な副菜です。シンプルですが、にんにくの香りと、ピリッとからい一味唐辛子がやみつきになります。

旨味のつまったのりが美味しさのポイントです。

〈材料〉(2人分)
きゅうり 1本
ごま油 小さじ1
一味唐辛子 適量
しょうゆ 少々
にんにく(すりおろし) 少々
白ごままたはすりごま 適量
刻みのり 適量

〈作り方〉

  1. きゅうりはヘタを取り除き、麺棒などで叩いて全体に粗く亀裂を入れ、食べやすい大きさに手で割る。
  2. すべての材料を混ぜ合わせる。

唐辛子のカプサイシンで脂肪燃焼サポート、血行促進!

唐辛子に含まれる成分でよく知られているのは「カプサイシン」ですが、「カプサイシン」は辛さのもとでもあり、血行促進による発汗作用があると言われています。

特に夏場は冷たい飲み物も多く摂取しがちですが、冷たいものを過剰に摂取していると体が冷え過ぎてしまったり、冷房のききすぎた部屋の中では血行不良やむくみがちになってしまいます。

また、夏は冬に比べて基礎代謝が落ちやすいとされ、代謝が下がると夏太りの原因にも。

だからこそ、唐辛子は暑い夏の健康を保つためにも嬉しい食材なのです。カプサイシンの血行促進作用は、運動と組み合わせることで効率的なダイエット効果が期待できるそうなので、脂肪の燃焼もサポートしてくれます。

(注)食べただけで痩せるとは言い難いので注意!

唐辛子で疲労回復、肌荒れ防止

実は唐辛子はビタミンCやビタミンE、カロテノイドも豊富に含んでいます。ビタミンCは風邪の予防や疲労の回復や肌荒れ防止に、ビタミンEは強い抗酸化作用があり、美肌保持のためにも大切な栄養素と言われています。

また、赤色組織でカロテノイドの一種である「カプサンチン」も多く含まれています。βカロテンもカロテノイドの一種ですが、「カプサンチン」はβカロテンの1.5倍もの抗酸化力を持つとか。

赤ワインやれんこん、ほうれん草や春菊などにも含まれている「ポリフェノール」との摂取により、相乗効果が得られるそうです。

とはいえ、過剰摂取により粘膜の損傷などにより、胃腸や喉が痛くなることもあるので、適度な摂取が大切です!