新しい環境の疲労回復に!ご飯と味噌汁の和食で免疫力アップ
スポーツ栄養士・健康食育シニアマスターの馬明真梨子です。新年度が始まり、もうすぐ1か月。新しい環境になった皆さんは身体や心の疲れはとれていますか? 疲れを溜め込まず、元気に毎日過ごすためには「免疫力」が関わっています。私の体験を含め、「和食」特にごはんと味噌汁の健康効果についてお話します。
和食って、どんな食事?
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことは記憶に新しいかと思いますが、皆さんは「和食」がどんな食事か、説明をすることができますか?
農林水産省のHPでは、下記のような特徴が紹介されています。
- 多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
- 健康的な食生活を支える栄養バランス
- 自然の美しさや季節の移ろいの表現
- 正月などの年中行事との密接な関わり
「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されました!:農林水産省
2.の健康的な食生活を支える栄養バランスでは、一汁三菜を基本とする食事スタイルで、だしなど「うま味」を上手に使うことによって動物性脂質を抑えることができるとあります。
うま味を活用することで脂質を抑えることはもちろん、主食である米にはほとんど脂質が含まれていないので、どんなおかずでも組み合わせやすく、栄養素を代謝し、身体の材料やエネルギーに換え、消費するサイクルが上手く回転します。
お米と味噌汁で腸内環境を整える!
「和食」の基本は、ごはんとお味噌汁です。以前の記事で「お米は免疫力をアップする」という話を書いていますが、お米の健康効果は実はまだあります。
お米にはたんぱく質が含まれていますが、たんぱく質は構成するアミノ酸で栄養価が変わります。お米のたんぱく質の栄養価(アミノ酸スコア)は、リジンというアミノ酸が不足しているのですが、大豆製品と組み合わせることでリジンを補ってくれ、アミノ酸スコアが100点満点になります。
さらに大豆製品で発酵食品である味噌は腸内環境を整え、腸内の善玉菌の働きをよくする食品です。お米を噛むことで腸内環境を整える食べ方と合わせて、発酵食品を組み合わせることで、より免疫力を高めることができます。
食べること以外に、寝ること、お風呂も大切!
免疫力を高めるという点で、食品ばかりに目が向きがちですが、寝ること、入浴も重要なポイントになります。
寝ることは、体内リズムを整え、ホルモンの分泌のリズムを整えます。寝ている間は、細胞の修復などが行われ、疲労を回復させます。胃腸も動く時間と休む時間をとることで、活発に働くことができるので消化吸収力を高め、腸内環境を整えます。
体温が1℃下がることで免疫力が約30%も低下します。平熱が36.5~37℃くらいが理想と言われていますが、入浴は体温を高める効果や血行促進する効果があります。
毎日当たり前にしている習慣が、「免疫力」を左右しています。ということは、毎日少しでも意識すれば、特別なことをしなくても「免疫力」を高めることができるのです。
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