名古屋のカワイイ雛菓子「おこしもん」を作ってみた【レシピ付き】
愛知在住フードライター瀬山野まりです。愛知で生まれ愛知の食文化に触れながら育ちました。さまざまな愛知のグルメをお伝えしていきたいと思います。
今回は名古屋の伝統お菓子「おこしもん」。ひな祭りに作られる米粉を使った雛菓子です。本来は木型を用いますが、今回は他の型で作ってみました。作り方も簡単で見た目もかわいい「おこしもん」についてご紹介します。
名古屋の伝統和菓子、おこしもんとは?
名古屋では古くから3月3日のひな祭りに「おこしもん」と呼ばれる和菓子を雛壇にお供えした後で食べる風習があります。上新粉を湯で練り食用色素で着色し、木型で模様を付けて蒸すもので、優しい色合いがかわいらしくひな祭りにぴったりの和菓子です。
古くから使われていた木型には鯛や海老、桜や蓮や葡萄、ダルマや宝船など多種多様です。その繊細な掘りは見事でとても美しいものです。
「おこしもん」は、「おこしもの」「おしもの」「おしもん」などさまざまな呼び方があり、由来は定かではありません。木型に生地を押しつけることからという説や、木型から起こすことからという説など諸説があります。
おこしもんの作り方は混ぜて型で取って蒸すだけ
木型が用意できれば良いのですが、高価なものでありなかなか家庭に常備してあることも少ないでしょう。そんな時は他のお菓子の型で代用することもできます。今回は練り切りなどの和菓子を作るシリコン型を使用しました。
<材料>
・上新粉:300g
・湯:300ml(最大目安)
・食用色素各種:適宜
・型:お好きなものを
個数は型の形によります。上記分量の場合、画像の型で約18個分となりました。
<作り方>
1. 上新粉をボウルに計り、そこに湯を少しずつ加え、耳たぶほどの硬さまで混ぜます。
2. 湯の分量が多いとどろどろと柔らかくなってしまいますので、必ず少しずつ硬さを見ながら混ぜてください。湯を加える際には十分お気を付けください。水でも可能ですが、湯の場合もちもちとした食感が増してより日持ちします。
3. 耳たぶほどの硬さになったら、少しずつ取り分けわけ食用色素と混ぜ合わせ着色します。蒸すと色は濃くなります。その点を留意しながらお好みの色合いの生地にしてください。
4. 白い生地と色のついた生地を混ぜて、粉を振った型に押しつけ模様を写します。型側に色付き生地を乗せてから白い生地を押しつけるようにすると良いでしょう。型から抜いた後に色を塗っても構いません。
5. (3)を取り出し、20~30分ほど艶がでるまで蒸して出来上がりです。
シリコンなどの柔らかい型の場合は型に入れたままでも
生地を押しつけた後、取り出して蒸す工程に移りますが、シリコンなどの柔らかい型の場合取り出す際に形が歪む可能性があります。その場合はシリコンの型に入れたまま蒸してしまっても良いでしょう。型に入れたまま蒸す場合は、蒸し料理に使用可能の型かどうかを確認してください。
食べ方は醤油などにつけてどうぞ
定番は醤油や砂糖、砂糖醤油などにつけていただきます。ごま油醤油などもおすすめです。餅に合うものなら何でも相性が良いので、きな粉や餡子などでもおいしいです。
冷えてしまったときはオーブントースターやレンジなどで温めると柔らかくなりおいしさが戻ります。オーブントースターで焼くとわずかな焦げ目が付き、また違った風味が楽しめます。
カラフルでかわいらしいおこしもん。簡単なのでお子さんと作ってみてはいかがでしょうか。
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