さてさて、2回続いたスペインのメノルカ島も、今回が最後です。皆さん、スペインの食べ物と聞いて思い出されるのは 一番が「パエリア」で二番目は「タパス」ではないでしょうか?
「タパスって、何?」。パエリアの回の記事を読んでくれた友人からの質問を受けて、ハッとしました。そうです! そもそもタパスとは何なのでしょうね?

そもそも、タパスって何?

前々回の記事はこちら

パエリアの注文は2人前から…スペインのレストランでのおいしい食べ方

タパスは、スペイン語のTAPA(タパ:小皿前菜料理)の複数形だそうです。一皿の内容量が少なく、日本だとおつまみのような感じでしょうか? 冷製料理と温製料理があります。

ちなみに、タパとはスペイン語で蓋を意味するとのこと。元は、「蓋をする」というスペイン語の「Tapar;タパル」に由来するそうです。

しかしながら、このタパの由来にも諸説あるようです。
1.飲み物にたかるハエなどを避けるために、パンなどで蓋をしていたが、あるときから蓋に軽食がのるようになった
2.伝統的スペインのバルでは立食のため、料理を食べるためにグラスの上にお皿を乗せる必要があった
-など。その他の説もあるようですね。

タパスをおいしく頂く

さて、私が、メノルカ島で頂いたタパスの種類をご紹介しましょう。「エビのアヒージョ」「イカのフリッター」「ムール貝のタパス」そして「ジャガイモのタパス」とサラダ類です。

エビのアヒージョとジャガイモのタパス

魚介が美味しい島だったので、注文したのはほとんど魚介のタパスでした。

「エビのアヒージョ」は、熱したガーリックオリーブオイルにエビが入った絶品!頂いた後に、美味しいオイルが残るのですが、あのオイルを捨ててしまうのかどうか、ちょっと気になりました。パンにつけてもおいしいと思います。

「イカのフリッター」は衣がサクサクで、いくらでも食べられそうな一品。揚げたてをフーフーしながら頂くのが、一番美味しいと思いますよ。

「ムール貝」は、ちょっとピリ辛でした。

「ジャガイモのタパス」は、炒めたジャガイモにサルサソースとマホンソースがかかっていました。

よく冷えたサングリアと、出来立てのタパス。最高の贅沢ですね。

サングリア

それとも、メノルカ島でタパスと合うのは「マホンビール」でしょうか? 飲み物の選択は、お好みでどうぞ。

タパスを食べるタイミングは

スペインには、有名なお昼寝の習慣があります。皆さん、よくご存じの「シエスタ」。お昼ご飯の後の13-15時ぐらいの一番日差しが強い時間は、皆さんお昼寝タイムです。

確かにこの時間は、一部の産業を除いてみんなお休みタイムに。道を歩くのは、観光客のみという徹底ぶりです。そして皆さん、15時から16時ぐらいに職場や学校へ復帰されていました。

そのため、夕飯は21時ぐらい開始が平均だとか。そうなると、お昼から夕飯までの時間が非常に長くなることから、小腹を満たすためにつまむのがタパスのようです。おやつ代わりの感覚なのでしょうかね。