オランダの発酵食品といえばチーズやヨーグルトなどを思い浮かべる方が多いと思います。オランダ人にとって乳製品は日々の暮らしに欠かせません。乳製品以外にもよく摂取される発酵食品を今回はご紹介しますね。Zuurkool(ズールコール、日本ではザワークラウト)と呼ばれる、酢漬け発酵キャベツです。ドイツ料理でソーセージの付け合わせに出てくるあの酸っぱいキャベツの漬物ですね。ドイツ名物ではありますが、オランダでもよく食されます。

日本でもおいしくいただける酢キャベツ料理2選

通常は、ゆでたジャガイモと、温めた酢キャベツにソーセージか焼いた肉が付くのが家庭の夕飯です。今回はちょっとアレンジして、日本でもおいしくいただける酢キャベツ料理2品ザワークラウトのスープとパンケーキをご紹介しますね。

両方とも少し酸味がありますが、さわやかな酸味です。実はドイツ料理ですが、材料が手に入りにくかったり工程がちょっと複雑だったりする場合もあるので、日本でも簡単に楽しく作れるように少しアレンジしています。

Bigosch(ビゴシュ:ザワークラウトのスープ)

【材料】
ザワークラウト 100g
ジャガイモ 4個
玉ねぎ 小2個
細切れベーコン 200g
ソーセージ 5本
水 適量
コンソメ 大さじ1

この分量はあくまでも目安です。多少の誤差は問題ありません。また塩コショウはなくてもソーセージなどの塩味でおいしくいただけます。

【作り方】
1.ジャガイモは皮をむいて一口大に切る。玉ねぎは皮をむいて粗みじん切りにする。ザワークラウトは、酸味が強いようなら水洗いしてザルで水切りをする。
2.ベーコンを炒めて、脂が出たら玉ねぎを入れて炒める。
3.ジャガイモを加えて炒め、具がかぶるぐらいの水を注ぎ沸騰させたらソーセージを入れて2~3分温める。味をみてお好みでコンソメの素を大さじ1杯入れてもよい。

今回は調理中に、ニンジンを見つけたので別にゆでて最後に加えました。

Sauerkrautpuffer(サワークラフトプッファ:ザワークラウトのパンケーキ)

【材料】
ジャガイモ 250g
卵 1個
ザワークラウト 100g
ネギ 少々
小麦粉 適量
塩 少々
サラダ油 適量

【作り方】
1.ジャガイモは、皮をむいて粗くすりおろす。ザワークラウトは、ざるに入れて水きりをする。
2.すべての材料をボウルに入れて混ぜる。

3.油を引いたフライパンで焼く。

今回ご紹介した料理は、ザワークラウトがなければキャベツでも代用できます。また、食べやすいようにアレンジをしているため、オリジナルとはちょっと違います。いろいろと応用ができるので、どうぞお試しになって家族好みの味を見つけてくださいね。

オランダは空前の発酵食品ブーム

日本では塩麹ブームをはじめとした発酵食品が注目を集めて久しいと思います。当地オランダでも、今年は空前の発酵食品ブームです。特に人気なのがキムチと麹。キムチは、各地でワークショップが開催されていますし、日本が誇る麹も人気です。

かく言う私も、塩麹としょうゆ麹は常備品で、日々の食事に活躍していますよ。下の写真は我が家の麹コンビ。使いやすいように、ブレンダーでピューレーにしてあります。