沖縄の「幻のマンゴー」を使って、ちょっと贅沢なチキンカレーを作ってみました
沖縄を代表するフルーツといえばやっぱりマンゴー。舌の上でとろけるようなまったりとした濃厚な味わいは他のどのフルーツにも無い魅力です。旬を迎えた「幻のマンゴー」とも呼ばれるキーツマンゴーを使って、ちょっぴり贅沢なカレーを作ってみました。
今年は沖縄でマンゴーが豊作!
今年の沖縄はマンゴー生育の気象条件に恵まれ、これまで台風被害も無かったため、今年度の県産マンゴー生産量が過去最高の2,055トンになると推計されています。(沖縄県農林水産部発表)
沖縄県民にとってもいつものデザートというよりは贈答用のイメージが強いマンゴーですが、今年は手頃な価格でファーマーズマーケットなどに並んでいるので、口にする機会が増えたという人も多いことでしょう。
一般的にマンゴーと聞いて思い浮かべるのは、赤やオレンジ色をした皮が特徴のアップルマンゴー(アーウィン種)と呼ばれるもの。だいたい毎年7月中旬〜8月下旬にかけて旬を迎え、店頭に並ぶようになります。
ところでみなさんは同じマンゴーでも、皮が緑色のマンゴーがあるのをご存知でしょうか?
熟していないアップルマンゴーというわけではなく、これは「キーツマンゴー」と呼ばれる品種。アップルマンゴーよりも少し遅い8月中旬〜9月初旬にかけて、まさに今が旬のマンゴーなのです。
実はこのキーツマンゴー、いちどに収穫できる量が少なく、それゆえ生産農家も限られているため「幻のマンゴー」とも呼ばれる希少価値の高いものなのです。近年では徐々に生産量も増えてきましたが、まだまだアップルマンゴーに比べるとマイナーな存在。
しかしその果実はアップルマンゴーよりも大きく、大きいものでは最大2kg以上になるものもあるとか。また繊維質が少なくなめらかで甘みも濃厚。毎年キーツマンゴーが出回る時期を楽しみにしているファンもいるほどです。
キーツマンゴーの食べごろの見極め方
キーツマンゴーは基本的に追熟させてから食べますが、完熟しても緑色のままなので食べごろがわかりづらいもの。そこで、農家の方に食べごろの見極めポイントを伺いました。
- 表皮についている白い粉(ブルーム)が消え、ツヤが出てきたもの
- ヘタの周辺にほんのりピンク色を帯びてきたもの
- 皮の色が緑色から黄色っぽくなってきたもの
- 手でやさしく押してみて弾力を感じるもの
- 甘く濃厚な香りが漂ってきたもの
これらの点を確認することで食べごろを判断できるそうです。
ちなみに追熟させる際は必ず常温で。冷蔵庫に入れてしまうと低温障害で本来の甘みが引き出せなくなってしまうことがあるそうなのでご注意を。
濃厚なまろやかさが楽しめるマンゴーチキンカレーの作り方
マンゴーは中心に平たい種があるので、種を避けるようにして3つに切り分けます。両側の果肉は皮を取って角切りに。そして種周辺の果肉は鶏肉の下ごしらえに活用します。
手でワイルドにちぎり取った果肉を鶏肉に絡め、1時間ほど時間を置きます。このとき、皮も上に乗せちゃいましょう。マンゴーにはタンパク質分解酵素プロテアーゼが豊富に含まれており、お肉を柔らかくしてくれる作用があるのです。
厚手の鍋であらかじめ炒めておいた、にんにく・しょうが・みじん切り玉ねぎ・角切りトマトの上にさきほどの鶏肉を入れ、カレー粉を加えて色が変わる程度まで炒めたら、ココナッツミルク・水を同量(バランスはお好みで)入れ、角切りマンゴーも適量加えたら鶏肉にしっかり火が通るまで10分ほど煮込みます。
最後に塩こしょうで味を整えればあっという間に完成!
ごろごろ入ったじゃがいものように見えるのがマンゴーです。カレーと合わさると不思議と甘さよりも酸味が引き立ち絶妙なバランスに。鶏肉はスプーンでも切れるほどほろっと柔らか。まろやかでコク深いマンゴーチキンカレーとなりました。我が家の3歳の息子も大喜びで完食です。
もうすぐ沖縄のマンゴーの季節は終わりを迎えますが、また安いマンゴーが手に入ったら作りたいと思います。マンゴーはやっぱりそのまま味わいたい!という方も、種の周りの果肉や皮をお肉の下ごしらえに有効活用してみてくださいね。
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