沖縄の県民食、またソウルフードともいえる沖縄そば。ソーキそば、三枚肉そば、ゆし豆腐そばなど様々な種類がありますが、弁当屋に行けば、なんとワンコイン100円で買える沖縄そばがあるのです。

沖縄県民のソウルフード沖縄そば

沖縄県民が愛してやまない沖縄そば。そばといっても蕎麦粉を使用した日本そばとは異なり、小麦粉とかんすいを原料にして作られた中華麺によく似た麺を、かつおや豚骨からとったスープで味わう沖縄県の郷土料理です。

店によって、地域によって、またトッピングによってもさまざまな味わいがあり、ウチナーンチュ(沖縄県民)にお気に入りの沖縄そば屋の話をさせたら止まらないと言われているほどです。

代表的なものといえば、豚のあばら肉の煮付けがのったソーキそばや、皮付きのバラ肉の煮付けがのった三枚肉そば。また、ふわふわのおぼろ豆腐をのせたゆし豆腐そばや、にんにくを効かせた野菜炒めがのった野菜そば、変わり種ではカレーうどんならぬカレーそばなど多種多様です。

食べ盛り世代に愛される、弁当屋の100円そばとは?

そんな沖縄そばですが、ちょっと小腹を満たしたいとき、またお弁当にお供に汁物の代わりとして重宝するのが、お弁当屋さんなどで売られている100円そばです。

その名のとおり驚きの100円ワンコインで食べられるとあって、学生や肉体労働系の男性から大人気。お昼時になると、ボリュームのあるお弁当とともに100円そばを買い求める人が多く訪れます。

店によって多少異なりますが、基本的には、発泡スチロール製の丼容器に既に茹でられた沖縄そばの麺とトッピングが入っており、そこにセルフでそばだしを注ぎ入れるスタイル。

100円とあってトッピングはかまぼこや薄焼き玉子の場合が多いですが、ときどき豚肉が入っているお店も。お得感がありますね。

そばだしは保温ジャーに入っていることもあれば、ウォーターサーバーのようなタンクに入っていることもあり、初めての場合は戸惑うかもしれませんが、お店の方にやり方を聞けば親切に教えてくれますよ。

さいごにお好みで青ねぎや紅しょうが、天かす、フーチバー(よもぎ)、コーレーグース(泡盛に島とうがらしを漬け込んだ辛味調味料)を好きなだけかければ、100円そばの完成です。

中には麺が増量された200~300円そばや、よもぎを練り込んだよもぎ麺を選択できる店も。このカスタマイズ性の高さもまた100円そばの魅力です。

自分好みの100円そばを探してみて

お弁当屋さんなので基本的にテイクアウトですが、駐車場がある大きめの店では店の外にちょっとしたテーブルやイスが置かれていることも多く、その場で食べていく人の姿も。せっかくのアツアツ100円そば、冷めないうちに美味しく食べられるのはありがたいですね。

一般的にそば屋で提供される沖縄そばと比べるとミニサイズなので、何店舗かはしごして食べ比べを楽しんでみてもよいですね。

軽食に、またお弁当のおともに、ウチナーンチュに愛される100円そば。お弁当屋さんで100円そばの看板やのぼりを見かけたら、是非チャレンジしてみてください。