お水で割ってもいいのです!体にやさしい日本酒の飲み方
こんにちは!日本酒学講師の大越智華子です。前回は日本酒の美容効果についてお話しました。今回はリラックス効果も高まるおいしい日本酒の飲み方についてです!
キーワードは「お水」。実はアクアソムリエとしてお水の研究もしているのですが、日本酒をよりおいしく楽しむためには「お水と温度」の関わりが深いのです。今回は健康効果&美容効果の高い日本酒をよりおいしく楽しんでいただくために効果的な3つの方法を伝授します。
お水が最高の肴に?!『和らぎ水(やわらぎみず)』のススメ!
ウイスキーをストレートやロックで飲むとき、一緒にお水や炭酸をチェイサーとしてアルコール度数の強さを和らげますが、日本酒を楽しむときに合いの手にはさむお水を「和らぎ水」といいます。
日本酒のアルコール度数は約15%。ウイスキーなどの蒸留酒に比べると低濃度で飲みやすいですが、食中酒となるビールやワイン等の同じ醸造酒の仲間ではやや高めですね。日本酒を飲み続けると舌の感覚は徐々に鈍り、喉も乾いて身体は水分を要求しています。
そこで!和らぎ水を肴のひとつに加えてあげるのです。内臓にも負担をかけずお料理や日本酒の口直しにもなりますので、お酒の持ち味を持続して楽しむことができます。
日本酒業界が提唱する「日本酒、ときどき水」と銘打つ『和らぎ水』とともに心身に負担をかけないおいしい日本酒を楽しんでください。
自分でつくる新しい日本酒スタイル!『日本酒水割り』のススメ!
女性参加者が多い私の日本酒セミナーでは必ず『水割り』をオススメしています。ほとんどの方が「え?日本酒をお水で割ってもいいの?」と目を丸くされますが、私が30年以上前に92歳の日本酒師匠から教わった飲み方です。
そもそも日本酒はお水で割ってあるのです。できたて日本酒の「原酒」はアルコール度数約20%。そこに「割水」といって仕込み水を加え14~15%のアルコール度数に調整しよい加減で出荷しています。それをさらにお水で割っていいの?
はい!いいのです。ご自分がいちばん疲れない程度のアルコール度数にしてあげてください。いやそんなのは邪道だ!という声もあるかと思いますが、それこそナンセンスかも。何よりご自身がより美味しさを楽しむことが大切です。
自分が楽しみたい味わいを自分でつくる、まさに究極の日本酒カクテルかもしれません。グラスに半分ほど日本酒を注ぎ、そこに1~2割程度のお水を加えて自分にあった丁度よい加減を見つけてください。のど越しのよさにびっくりされるでしょう!
特に「純米酒」「無濾過生原酒」などはしっかりした味わいが特徴でもあるので、水割りに適しています。
リラックス効果もバツグン!水割りした日本酒でぬる燗をつける『水割り燗』
お燗酒は体にとってもやさしい飲み方です!と前回の記事でご紹介しましたが、先に記載の水割りした日本酒をぬる燗をつけて楽しむ。実はこれが最も体にやさしく健康的に楽しめる飲み方です。
アルコール度数14~15度の日本酒に2割程度のお水を加えると白ワインのアルコール度数12度ほどになり口中での刺激が和らぎます。それを35度くらいの人肌燗~40度くらいのぬる燗につけます。日本酒の円やかさを感じることができ、飲み心地もやさしくなります。
かく言う私自身も年齢とともにアルコールに弱くなっているようなので、自分にあったアルコール度数調整し、さらに温感効果でリラックスするこの飲み方をしています。和らぎ水とのW効果で翌日すっきりと目覚めることを実感できると思います。
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