イタリア在住フードライターの鈴木奈保子です。5月になってイタリアにもようやく雲ひとつない青空と、新緑が目にも鮮やかな季節がやってきました。こんな爽やかな時期にイタリアの食卓を彩る定番野菜は、グリーンアスパラガスです。ヨーロッパの中でも最大の生産量を誇るだけあって、市場やスーパーの店頭には山のように並べられています。今回は、アスパラガスを使ったイタリアの美味しい食べ方をご紹介します。

本場イタリアの人気野菜の食べ方は超シンプル!

地中海原産のアスパラガス。今でもイタリアは、ちょっと山に入れば、細い野生のアスパラガスが自生しているくらいアスパラガスは地元野菜です。

右側が野生のアスパラガス。栽培したものの10倍ほどのお値段です

春から初夏にかけて、緑色が鮮やかなアスパラガスが、500グラムから1キロぐらいの束になって豪快に八百屋やスーパーの店先に並んでいます。

この時期のイタリアの食卓を彩るアスパラガスの一番人気な食べ方は、きわめてシンプルです。きれいに洗ったアスパラガスを茹でて、オリーブオイルと塩、レモンをかけるだけ。

茎を切り落として、皮を剥くということもしません。食べるときは茎を手で持って、柔らかい部分だけ食べます。

通常のマナーでは考えられない豪快な料理ですが、簡単で美味しい大人も子供も大好きな人気メニューです。

アスパラガスと相性がいい食材は?

イタリアでアスパラガスと相性がいい食材として人気なのは、卵です。この時期、フリッタータというイタリア風オムレツの具は、アスパラガスが定番です。アスパラガスとチーズを卵にからめて作ります。

それから、お米とチーズと合わせたアスパラガスのリゾットも春らしい人気メニューです。

そしてなんといっても、イタリア料理と言えばパスタ。豚肉との相性もいいので、ソーセージやハム類、ベーコン、またはえびなどと一緒にいためて、簡単に美味しいパスタが出来上がります。この時に細めのアスパラガスを使うほうが、パスタと味がよくなじみます。

たくさんあるアスパラのパスタレシピの中から特におすすめしたいのが、アスパラガスと相性のいい卵と豚肉チーズを利用したアスパラガスのカルボナーラ風スパゲッティです。

アスパラガスのカルボナーラスパゲッティ


【材料】2人分
・スパゲッティ 160グラム
・アスパラガス 200グラム
・卵1個と卵黄1個
・パンチェッタ(またはベーコン) 50グラム
・パルミジャーノレジャーノチーズ 大さじ2
・エキストラヴァージンオリーブオイル 適量
・塩、胡椒 適量

【作り方】

  1. 大きな鍋にたっぷり水を入れ、お湯が沸いたらスパゲッティをゆで始める。
  2. アスパラガスをきれいに洗い、根元の固い部分を切り落とす。根元に近い部分は皮を剥いて、長さ約3cmくらいに斜めに切る。
  3. フライパンにエキストラヴァージンオリーブオイルを入れ弱火で熱し、拍子切りにしたパンチェッタを入れてカリカリになるまで炒めたら、いったん取り出す。同じフライパンにアスパラガスを加え少し炒めてから、パスタのゆで汁を少し加え、蓋をして3分くらい加熱する。
  4. アスパラガスが柔らかくなったら、カリカリのパンチェッタを戻して、味をなじませる。
  5. ボウルに卵と卵黄を入れて、フォークで泡立てるようによくかき混ぜる。パルミジャーノチーズ、挽きたての胡椒も加える。
  6. スパゲッティがゆであがったら、(4)のフライパンに入れて混ぜ合わせ、熱々のうちに(5)のボウルに移し、全ての材料を混ぜ合わせます。
  7. お皿に盛りつけて、いただきます。

どうやって食べても美味しいアスパラガスですから、ダイエット中の方はこのレシピからパンチェッタを除けば、ヘルシーで栄養満点なヴェジタリアン風パスタにもなります。

一年中手に入るアスパラガスですが、旬の美味しさは格別です。ぜひ、いろいろ試してみてください。