離乳食後期は「鉄分」の不足に気をつけよう【ママ栄養士の離乳食奮闘記】
わが家の第三子、次女ちゃんも離乳食後期3回食+おやつの時間も定着してきました。まだ母乳を飲んでいますが、姉よりもよく食べてくれています。先日、10ヶ月健診の際に「貧血」検査をしました。9か月以降になると、「鉄分」が不足してしまうからです。今回は鉄分の不足についてのお話しです。
なぜ鉄分が不足して貧血になるの?
生後9か月以降から「鉄分」を意識して食事から摂りましょう、というお話しやパッケージを目にしたことがあるかもしれません。鉄分が不足した状態を「貧血」といいますが、女性だけでなく、乳児(赤ちゃん)にも起こりうるものです。貧血にはいつくか種類がありますが、乳児期に多い貧血は「鉄欠乏性貧血」といいます。
赤ちゃんはお母さんのお腹にいるときに、鉄分をもらい蓄えて生まれてきますが成長と共に鉄分が減ってきます。特に母乳には鉄分の含有量が少ないので母乳で育っている赤ちゃんは離乳食後期ごろからは「鉄分」を意識して食事からとることが大切になります。
鉄分が豊富な食材はレバーだけじゃない!
鉄分が多い食品といえば、「レバー」と答える方が多いのではないでしょうか。しかし、なかなかレバーを気軽に購入する方は少ないかと思います。臭みをとる手間が億劫な方もいるはずです。
鉄分が豊富な食品はレバーだけではありません。鉄分は血液や肝臓に多く分布しているミネラルなので、赤身の肉や魚(まぐろやかつおなど)にも多く含まれています。その他には大豆製品、納豆や高野豆腐、ひじきや海苔などです。
肉や魚はパサつきやすいので、とろみをつけたり、ご飯と混ぜたりすると食べやすくなります。高野豆腐はとろみづけとしても利用できるので、便利な食品です。さらに青のりも風味や彩りのアクセントに手間なし便利な食品です。私もよく使っています。
鉄分が豊富な野菜は、組み合わせがポイント!
鉄分が豊富な食品は、野菜にもあり、離乳食期ではほうれん草や小松菜が使用頻度の高い食品です。野菜に含まれる鉄分は吸収率が低く、ビタミンCを含む食品と一緒に食べると吸収率が高まります。
ビタミンCを豊富に含む食品は、みかん、キウイフルーツ、オレンジ、レモン、柿などの果物、ブロッコリー、ピーマン、いも類などの野菜です。
また、鉄分やビタミンCももちろん大切ですが、①朝昼夕の3食は欠かさないこと、②主食(ごはん、麺類など)、主菜(肉や魚、卵、大豆類など)、副菜(野菜など)を毎食揃えることも貧血の予防のためには重要なポイントです。
さらに楽しい食卓はだ液の分泌を促し消化吸収率を高めますので、お子さんと一緒に笑顔で食卓を囲みましょう!
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