ロシアで人気の冷たいビーガン・ボルシチ【レシピ付き】
極寒の地ロシアと言われているため、よく「ロシアは夏がありますか?」と質問されます。実は、ロシアにも短い夏が来ます。今回は、夏しか食べられないスペシャルメニューの代表的な冷製スープをご紹介させていただきたいと思います。
冷製ボルシチ「スヴェコールニク」
ロシアのスープといえば誰でも知っている「ボルシチ」ですが、冷たいバージョンもあります。冷製ボルシチ「スヴェコールニク」という、夏に欠かせないビーツの冷たいスープです。
ロシア料理は乳製品を加える文化があり、スヴェコールニクにもスメターナ(ロシア風サワークリーム)、ヨーグルトまたはケフィアを加えるレシピがたくさんあります。
冷たいケフィアのボルシチ「スヴェコールニク」のレシピをご紹介します。ぜひ作ってみてはいかがですか?
冷製ボルシチは、ビーツの茹で汁とケフィア(またはヨーグルト、スメターナ)を混ぜ合わせてでた出汁に、たっぷりの野菜やハーブ、炭酸水を加えたもの。「飲むサラダ」と言われているくらい、美容と健康にいいスープです。
「スヴェコールニク」に固ゆで卵と温かいじゃがいもを添えて、ぜひ定番の食べ方を体験してみてください。
話題の冷たいビーガン・ボルシチ「ホロドニク」
他にも、動物性の食材を使わない冷たいビーガン・ボルシチ「ホロドニク」も人気があります。「ホロドニク」とは、野菜のブイヨンの中にローストしたビーツや人参、ハーブやニンニクなどを加えて冷やすボルシチです。
冷たいビーガンのボルシチ(ホロドニク)のレシピ
<材料>(4人分)
野菜ブイヨン・・・750ml
ビーツ・・・350g
人参・・・150g
お酢・・・大さじ1
にんにく・・・2片(約14g)
塩・・・大さじ1
胡椒・・・適量
仕上げ:
きゅうり・・・1本
ハーブ(ディル、パセリ、ミント、バジルなど)・・・適量
「ビーガンのサワークリーム」
豆腐・・・125g
サラダ油・・・大さじ1
レモン汁・・・小さじ1
塩・・・小さじ1/2
<作り方>
- 野菜の準備。ビーツと人参を洗って水気を切り、アルミホイルに包む。水分を出すためアルミホイルの数カ所に包丁で穴を開ける。200度のオーブンで火が通るまで焼く(350gのビーツは約90分で、150gの人参は約40分で火が通る)。野菜が焼きあがったら、アルミホイルのまま冷ましておく。野菜の皮を取り除く。人参を1cmの角切りにする。ビーツをグレーターまたはフード・プロセッサーですりおろす。
- きゅうりは皮を切り、1cmの角切りにする。
- ハーブの茎を斜めに切り、氷水に15分ぐらいつけておく。水気を切り、葉っぱと茎を別々にする。葉っぱをみじん切りにする。(茎はソースなどに使う)
- ビーガンのサワークリームを作る。材料をブレンダーで混ぜ合わせる。
- ビーガン・ボルシチを作る。鍋の中に野菜のブイヨンを入れて、沸騰させる。①とお酢を加えて、もう一回沸騰させてから、アクを取る。にんにくを加える。塩、胡椒で味付けして、急冷する。
- お皿に⑤を盛り、ビーガンのサワークリーム、きゅうりとハーブをのせる。
自家製野菜のブイヨンのレシピ記事はこちらを参考にしてください。
トレンド野菜、ビーツのローストの仕方はこちら。
ロシアの伝統的で爽やかなスープ「オクローシカ」
「オクローシカ」は、「細切れにする」ことを意味する料理で、夏に最適なスープの一つです。細かく切った夏野菜、固ゆで卵やハーブ、肉などの材料に冷たい出汁をかけたスープです。
出汁としてはケフィアやホエー(水切りヨーグルト/チーズで出来たホエー)または、クワス(ライ麦/ライ麦パンと麦芽/酵母を発酵させて作るロシアの伝統的な夏のドリンク)をよく使われます。
食べる時にスメターナとマスタードを添えて召し上がるのをオススメします。
暑い日はまだ続いていますが、ロシアのすっきりで爽やかなスープはいかがですか?
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