ほんのり野菜の香りがして風味豊かな、もちもちの自家製餃子についてご紹介させていただきます。見た目も鮮やかでカラフル。かわいいですよね!
ロシア風餃子「ペリメニ」をスープにしたペリメニ・スープをカラフルに仕上げるのに、天然色素を生地に練り込み、ペリメニの皮を作ります。その中にジューシーな肉の具を仕込み、皮をUFOの形に包みます。出汁も美味しく作り、スープパスタとしていただけます。

まずは野菜のエキスづくり

以前のペリメニの記事はこちら
ロシア風餃子「ペリメニ」のおいしい食べ方をロシア料理研究家が伝授【レシピ付き】

まずは、ビーツエキスとほうれん草エキス作りからスタートしていきます。

ビーツのエキス

作り方:
ニュージーランド産のベビー・ビーツ(約100g)をグレーターですり下ろし、エキスを絞り、茶漉しなどで漉しておく。

ほうれん草のエキス

作り方:
ほうれん草(一パック)を茎と葉っぱに分けておく。鍋にお湯と塩を入れて、ほうれん草の葉っぱが柔らかくなるまで茹でて、水を切り、急冷する。フード・プロセッサーなどで葉っぱと水(約大さじ3)を入れ、均一になるまで混ぜ合わせる。エキスを茶漉しなどで漉しておく。

できた野菜のエキスをペリメニ生地に練り込むとピンクと緑の生地に変身!

天然色素を練り込んだペリメニ生地

ペリメニ生地を休ませている間に、中身の下準備に入ります。具は合挽き肉(牛、豚)で、ジューシーに仕上げるのに玉ねぎをフード・プロセッサーなどでピューレ状にしておくのがコツです。

隠し味でコリアンダー・パウダーを加えるだけで、甘い香りを持ち合わせます。

生地と具の下準備ができましたので、生地の皮で帽子型に具を包んでいきます。ウォッカのショットグラスみたいな、小さめのセルクルを使用して包んでみると、かわいくできますね。

ビーツのエキスを練り込んだペリメニ
ほうれん草のエキスを練り込んだペリメニ

ロシアでは、ペリメニのスープ用スパイス・ミックスが売られています。スパイス・ミックスが手に入ると楽チンなんですが、そうでない時は自らスパイスを揃えれば美味しく作れます。

そのスパイスの中身を研究してみると、ブラックペッパーやオール・スパイス、コリアンダーやディル、ローリエやニンニクなどで、出汁の色を美味しそうに見せるのにターメリックが入ったりします。手に入りやすいスパイスばっかりですので、最低限の物を揃えて作ってみませんか?

ビーツとほうれん草のロシア風餃子、ペリメニ・スープ

では、レシピをご紹介させていただきますので、ビーツとほうれん草のペリメニ・スープに挑戦しましょう!

材料: (約85個)
ビーツの生地:
※ビーツのエキス・・・60ml
卵液・・・30g
強力粉・・・170g
ゲランドの塩・・・小さじ1/2
サラダ油・・・小さじ1

ほうれん草の生地:
※ほうれん草のエキス・・・60ml
卵液・・・30g
強力粉・・・170g
ゲランドの塩・・・小さじ1/2
サラダ油・・・小さじ1

具:
合挽き肉(牛、豚)・・・300g
ゲランドの塩・・・小さじ11/2
胡椒・・・適量
コリアンダー(パウダー)・・・小さじ1/2
玉ねぎ・・・1/2個(約100g)
刻んだパセリ・・・大さじ2

出汁:
水・・・2L
塩・・・大さじ1
ターメリック・・・小さじ1/8
ローリエ・・・1枚
黒粒コショウ・・・3-5個
ホールのオール・スパイス・・・3-5個

作り方:

  1. ビーツとほうれん草の生地をそれぞれ作る。ボウルの中に振るった粉を入れ、中央にくぼみを作り、塩、卵、ビーツのエキス/ほうれん草のエキス、サラダ油を入れ、材料を混ぜ合わせる。
  2. それぞれの生地がまとまってきたら、台の上に出し、滑らかになるまで10分くらいこねる。
  3. それぞれの生地をボウルの中に戻し、乾燥しないようにラップをかけ、室温で30分くらい休ませる。
  4. 具を作る。玉ねぎをフード・プロセッサーなどでピューレ状にすりおろす。ボウルの中に合挽き肉、塩、胡椒、コリアンダーを加えてよく練る。玉ねぎとパセリを加え、混ぜ合わせて、冷蔵庫で冷やす。
  5. ペリメニの整形をする。台に打ち粉をして休ませた生地を2mm程度に伸ばし、5cmの丸いセルクルで生地をくり抜く。6gの具を生地にのせて、縁をしっかり閉じて半月形にして、両端をつけて帽子型にする。
  6. 木の板に打ち粉をまぶし、(5)のペリメニを並べ、冷凍庫で冷やし固める。
  7. ペリメニを茹でる。水の中にスパイスを入れ沸騰させる。冷凍ペリメニを加え、ペリメニが浮き上がってから5-6分くらい茹でる。お皿にペリメニを入れ、スープを流し入れる。