沖縄県民の夏のお楽しみといえば、やはりビーチパーリー(ビーチパーティー)。海が身近にある沖縄では、海辺で行ういわゆるバーベキューのことをビーチパーリーと呼び、お肉を焼いたりビールで乾杯したり、気の置けない仲間たちとワイワイ楽しく過ごすのが夏の週末定番レジャーなのです。

手ぶらでもOK!手軽に楽しめるバーベキュー

沖縄県民がこよなく愛する夏の定番レジャーといえばビーチパーリー。英語発音の「Beach Party」をカタカナ表記したもので、戦後アメリカ文化とともに歩んできた沖縄ならではの言い方です。(他には、Ice Water=アイスワーラー、Coffee Shop=コーヒーシャープ なども)

よく、沖縄県民は海に来ても泳がないと言われたりしますが、たしかに沖縄出身の友人に真偽のほどを訪ねると「海はビーチパーリーするところ!」という返事が返ってきたことがあります。

日中の暑い日差しの下で泳ぐなんてもってのほか。木陰でビールを飲んでいるほうが断然いい。在住歴10年以上となった筆者にもこの気持ちが分かるようになってきました。

そんな沖縄県民にとって週末レジャーの定番であるビーチパーリーは、管理ビーチ併設のバーベキュー施設で行われることが多く、施設にもよりますが、ガス釜や鉄板、食材などすべて施設側で準備してもらうことも可能。ビーチパーリーはだいたい10人以上の規模で行うことが多いので、これらを自分たちで準備するとなるとかなり大変。手ぶらで行って手軽に楽しめるというのはありがたいですね。

ただ那覇近郊の人気のビーチともなると、ハイシーズンにはなかなか予約がとれないことも。夏が来る前から計画を立て、申し込み開始当日の朝一番に申し込むという猛者もいるほどです。

沖縄流ビーチパーリーの楽しみ方

ビーチパーリーを楽しむコツ、それは、とにかく食べること!そして飲むこと!だいたいお昼前後から始まることが多いビーチパーリー。アツアツに熱した鉄板で豪快にお肉を焼いて、ビールをグビッ!

生ビールサーバーと樽を貸し出してくれる施設もあるので、キンキンに冷えた注ぎたての生ビールをお肉とともに流し込む、至福の時間を満喫することができます。ビール好きが多く集まる場合は忘れずに注文しましょう。また泡盛やワインを持ち込む場合、ビン類はビーチ内に持ち込み禁止の施設も多いので、紙パックやペットボトルに入ったものを選ぶと良いでしょう。

服装はTシャツと短パンなどできるだけラフな格好がおすすめ。子どもの多い沖縄では、子ども連れでのビーチパーリーもよく見かけます。できるだけ風通しの良い格好をさせて水分をしっかり補給し、熱中症対策、日焼け対策も忘れずに。

そして、お酒を飲んだら海は眺めるだけ。絶対に泳がないようにしましょうね。

さっぱり食べられるおすすめ差し入れ

ビーチパーリーは昼頃に開始して、食べて飲んで午後の時間をまったり過ごし、終わるのは日暮れ後ということが多いのですが(翌朝まで残って飲み続けるという猛者も!)、すべてバーベキューと同じたれの味ではだんだん飽きてくるので、さっぱりしたそうめんなどの差し入れがあると意外と喜ばれます。

少し硬めに茹で上げたそうめんを氷水で洗ったら、そのまま水の中に入れたそうめんをフォークの先で少量すくいあげ、軽く反対側の手のひらを添えてくるくると巻き取ればきれいな一口サイズに。こうしておくことでそうめんが乾いても絡まずスムーズに取り出せるのです。

紙コップにめんつゆを準備し、小口切りにした青ねぎやしょうが、ごま、海苔、みょうが、きゅうり、錦糸卵などのトッピングもいろいろと準備しておくと楽しいですよ。

沖縄の長い長い夏は始まったばかり。沖縄を訪れたら海で泳ぐだけではなく、海を眺めながらおいしいものを食べて飲んでまったり過ごす、こんな楽しみ方もおすすめです。