生後7~8ヵ月ころの「モグモグ期」には、舌でつぶせる程度の柔らかさの食事を日に2回用意します。食材をその柔らかさにするには、すりつぶしたり柔らかく煮たりと手間がかかりますよね。仕事から帰ってきて、赤ちゃんのお世話をして、大人の夕食の準備も…となると、なかなか毎日完璧にはできません。
栄養満点でおいしいものを食べさせたいけれど「今日はどうしても時間がない!」というときは、主食+1品で済む献立がおすすめ。片付けも簡単です。簡単ですぐできる離乳食中期の献立を、1週間分ご紹介します。

離乳食中期は「モグモグ期」!作り置きや買い置きで手軽に

モグモグ期の離乳食中期は、まだ硬いものは食べられません。目安は豆腐くらいです。

※参照サイト
離乳食中期(7~8か月頃) 離乳食の進め方なら和光堂わこちゃんカフェ

赤ちゃん用の食事を大人の分から取り分けるにしても、茹で加減や大きさを調整しながらの調理はかえって面倒です。時間がなくて手間をかけられないときのために、作り置きの冷凍や買い置き食材を常備しておきましょう。あると便利なお役立ちストックを紹介します。

主食は穀物!ごはんや麺は小分け冷凍を

主食のお粥やうどん、パンは切ったり柔らかくしたりしたものを1食分ずつ冷凍しておくと便利です。のせる具を変えれば、レパートリーも無限大。特にお粥は一度にたくさんできてしまうので、小分けにして冷凍しておけば時間も調理費用も節約に。

お弁当用のアルミカップは、少量を冷凍するときに便利です。ただし、電子レンジを使って解凍するときは別の器に移し替えて!週末など時間のあるときにまとめて炊いておきましょう。

栄養が心配なときは缶詰や冷凍野菜でもう一品!

ツナの水煮缶やクリームコーン缶、冷凍した茹でたかぼちゃなどは「もう一品」のときの強い味方。

つぶした野菜に鰹節や出汁で味付けして小鉢にしたり、クリーム缶で具沢山のスープにしたり。簡単に1品が増やせます。成長に合わせて、味付けや柔らかさを調整しましょう。

いつものおかずも鰹節やごまで風味豊かに

鰹節やごま、海苔などを常備しておくと、いつもと同じメニューの「ちょい変」ができます。お粥に混ぜたり、豆腐にのせたり、汁物やおかずに混ぜたり。食の細い子どもも「お気に入りの風味」が見つかれば、なんでも食べてくれるようになるかも!少しずつ、いろいろなものを混ぜて好みを確認しましょう。

ベビーフードを買い置きしておけば、こんなメニューも簡単に!
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主食+1品で簡単!離乳食中期の献立1週間分

粥や麺などの主食に具をのせて栄養のバランスを整え、おかずはもう1品だけの簡単献立。忙しいママも、仕事帰りのパパも、簡単に用意できるメニューです。

食事は愛情こめて用意したいけれど、時間は限られてるし…という人のための献立を紹介します。簡単なアレンジも併せて紹介しているので、お子さんの好き嫌いや成長にあわせて試してみてください。

【月曜日】ツナ粥+青菜のおひたし

ツナの水煮缶を粥にのせてツナ粥に。味が単調だと感じるときは、ごまやもみ海苔を追加して、風味をつけても。たくさん食べたい子どもには、納豆や茹でたささみでタンパク質をプラスして!

もう一品は、青菜に鰹節とほんの少し醤油をかけた簡単お浸し。青菜は加熱して冷凍しておくと、いつでも使えて便利です。

加熱方法は、ラップで包んだ青菜を電子レンジにかけるだけ。栄養も丸ごと摂取できますよ。風味や苦みが気になるときは、納豆を混ぜたり、少量の牛乳をかけてレンジで温めてミルク煮風にしたりすると癖が和らぎます。

【火曜日】ニンジン粥+バナナきなこヨーグルト

レンジで柔らかくしたニンジンを、フォークでつぶしてのせたニンジン粥は見た目も鮮やか。冷凍のお粥を使わない場合は、ごはんとすりおろしたニンジンを鍋で一緒に煮てお粥にしてください。

火を通したニンジンは甘くなるので、しらすをのせて塩味を足してもおいしいですよ。また、ニンジンだけでは具材が足りないときには納豆や鰹節、茹でて潰した玉子などをのせても。

バナナときなこを混ぜたヨーグルトを添えて、栄養バランスを整えます。

【水曜日】ささみ入り野菜うどん+すりおろしリンゴ

小さく裂いたささみと冷凍の野菜を使った、具沢山のうどんです。野菜は冷蔵庫に残っているものでも、大人の食事からのとりわけでも大丈夫。めんつゆがない時には、鰹節と醤油をお湯で割って、簡単つゆに。

ささみでは固いというときには、鶏ひき肉でそぼろを作ってあげると食べやすくなります。

冬は温かく、夏は冷たくしてあげてください。一皿でいろいろな食材が摂れるので、副菜にはすりおろしたリンゴを。酸味が大丈夫なら、りんごに少しだけレモン汁を混ぜておくと、変色しません。

【木曜日】玉子粥+ポテトとツナのサラダ

ゆで卵や炒り卵を細かくして粥にのせ、卵のお粥にします。好みに合わせて、鰹節やしらすを混ぜても。野菜が足りないと思う日には、細かく切ったきのこなどを玉子に混ぜて焼きましょう。

もう一品は、レンジで柔らかくしたポテトやかぼちゃ、つぶしたニンジンをツナの水煮缶と混ぜ、牛乳で伸ばした具だくさんの根菜サラダに。みじん切りにした玉ねぎやキュウリを混ぜたり、里芋でつくったりしてもおいしいですよ。

青のりを加えれば、さらに風味豊かになります。

【金曜日】牛乳とコーンのパン粥+ゆで卵サラダ

鍋にクリームコーン缶をあけ、牛乳でのばし、ちぎったパンを入れてパン粥を作ります。電子レンジでも作れます。

少し硬いものも大丈夫な赤ちゃんなら、トーストにしたパンでつくっても。香ばしい風味がつくので、喜んでくれるかもしれません。ただし、カリカリのままにならないように十分牛乳でふやかして!

おかずはゆで卵でつくるサラダ。ゆで卵とすりおろしたニンジンを混ぜ、少量のマヨネーズであえます。たんぱく質が足りないようなら、鶏のささみやそぼろを混ぜたり、豆腐にのせてのっけ奴風にしたり。

ゆで卵のサラダは取り分けて、味を調えれば大人も同じものが食べられますよ。

【土曜日】納豆粥+かぼちゃサラダ

お粥の上に納豆をのせた、ねばねばとろとろのお粥です。納豆はひきわりを使うか、キッチンバサミなどで食べやすい大きさになるまで刻みましょう。刻んだオクラや茹でて細かくした野菜、海苔やごまなどを混ぜても。とろみが食材を包んでくれて、子供が苦手な食材でも食べやすくなります。

小鉢は茹でたり、レンジにかけたりして柔らかくしたかぼちゃやニンジンをつぶしただけの簡単な温野菜サラダに。マヨネーズやヨーグルトでつくってもおいしいですよ。

このサラダも、手軽に大人のおかずにすることができます。潰す前に取り分け、好みの味付けにしてください。

【日曜日】青菜としらすの粥+湯豆腐

お粥の上に青菜とシラスをのせるだけの簡単主食。冷凍ストックのお粥を使えば、帰宅してすぐに用意することができます。しらす粥にはごまや海苔など、家にある常備食材をトッピング。

湯豆腐には鰹節などをのせて風味豊かに。淡泊な味の豆腐なら、自家製のなめ茸やツナの水煮缶など、冷蔵庫の中身やその日に不足している栄養素と相談しながら具材を決めることができます。

週の終わりはのせるだけのスピード献立で、赤ちゃんとゆっくり過ごす時間を確保しましょう!

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離乳食中期にはいろんな食材を少しずつ

少しずつ食べられる食材が増えてくる離乳食中期。まだまだ調理に手間はかかるけれど、いろいろな味を教えてあげたいですよね。

毎回手の込んだものでなくとも大丈夫!いろいろな食材を組み合わせて、たくさんの味の違いを経験させてあげましょう。

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