オリーブオイルが好きで、イタリアンはもちろん、和食やスイーツづくりにもよく使う料理研究家・松本葉子です。いろいろな使い方ができるオリーブオイルですが、上質のオリーブオイルなら素材を漬けるだけで驚くほどおいしくておしゃれな一品が作れるんですよ。今回はそんなとっておきのオリーブオイル漬けをご紹介したいと思います。

オイル漬けのコツは、たっぷり使ってもしつこくないオリーブオイルで作ること!

オリーブオイル漬けは、オイルの味が決め手です。今回使ったのは、創業1939年というイタリア屈指のオリーブオイルメーカーのピエトロ コリチェッリのエキストラバージンオリーブオイル。

香りの豊かさとコクのある味わいも魅力ですが、オリーブオイルの鮮度や品質の高さの指標となる「酸度」がエキストラバージンオリーブオイルの基準値0.8以下を大きく下回る0.4という数値。だから、まるでオリーブのジュースのようなフレッシュ感があって、オイル漬けにたっぷり使ってもしつこく感じることがないのです。

遮光性のあるボトル入りなので、色がよくわかるオリーブオイル専用皿に注いでみました。深みのある黄金色ですね。

色のイメージ通り、味わいも濃厚で奥行きがあります。イタリアはもとより世界各国で愛用されているエキストラバージンオリーブオイルだというのも納得です。

<「そのまま漬ける」オイル漬けの注意点>

・容器は煮沸消毒、あるいはアルコール消毒してから使いましょう。

・オイル煮のように加熱を行わないので、食べ頃になるのは漬けて半日以上経ってから。日持ちは漬ける食材によって変わりますが、冷暗所で保存して1週間以内に食べきると安心です。(冷蔵庫内で冷えすぎるとオイルが固まりますが、常温に置くと元に戻ります)

・保存性を良くするコツは、食材の水分をできるだけ除くことと、塩味を濃くすることです。

風味も彩りもまるで宝石箱!野菜のオリーブオイル漬け2選

まずは、野菜のオイル漬け。野菜が半端に残ってしまった時にもおすすめですよ。

カラーピーマンのオイル漬け

写真のオイル漬けは、何色かのピーマンを取り合わせ、にんにくの薄切りと一緒に漬けています。ピーマンを食べやすい大きさに切って容器に入れ、オリーブオイルを注ぐだけ。

塩味をつける場合は、切ったピーマンを7%程度の塩水に浸けるか、塩を振ってしんなりさせ、水気をしっかり拭き取ってから漬けましょう。

【作り方のコツ】
小さな正方形に切りそろえても美しいのですが、後でいろいろな料理に使いたいなら、長めに切っておいた方が使いやすいでしょう。

ピーマンをオーブントースターで焼いてから漬けてもおいしいですよ。

キャベツのオイル漬け

千切りで食べるには固すぎるキャベツの利用法としても。適当に切ったキャベツをポリ袋に塩とともに入れて揉んでしんなりさせ、水気を絞ってからオリーブオイルで漬けます。

【作り方のコツ】
クミンシード(写真の手前にあるスパイス)のほか、クレージーソルトなどのハーブ塩を使ったり、コショウや唐辛子などを加えてもよいでしょう。

紫キャベツを使う時は、少量のレモン汁か酢を加えると、発色がよくなります。

残っちゃったあれこれもオイル漬けに!おいしいリメイク3選

少しだけ残ってしまったり、買ったけれど好みの味じゃなかったりということもあるハムやチーズ。そして焼いて残ってしまった干物。そんなあれこれも捨てるなんてもったいない! オイル漬けにすれば新しいおいしさが楽しめますよ。

食べ切れなかったハムとチーズをよりおいしく

元々しっかり味がついているハムやチーズのオイル漬けには、ピエトロ コリチェッリ エキストラバージンオリーブオイルのようにコクのある味わいのオイルがぴったり。ハーブやスパイスを加えて漬けるのがおすすめです。

今回は、スモークチーズ+黒胡椒、ロースハムのヘタ+ローズマリーで作ってみました。写真では具材がよく見えるようにしていますが、実際に作る時は具材が完全に浸るまでオリーブオイルを入れてくださいね。

【作り方のコツ】
ハムはレンジで加熱するか、湯通しして水分を拭き取ってから使うと日持ちします。

チーズはどんな種類でもOKですが、食べやすいように切っておくのがポイント。

焼き冷ましの固くなった干物がおしゃれに変身

残りもののめざしをレモンの皮と一緒に漬けてみました。漬けてから2日程度経つとめざしにオリーブオイルがしみこんで柔らかくなってきます。

塩気のある干物を使うなら、塩などの調味料はいれなくてもOKですよ。

【作り方のコツ】
アジなどの干物で作る時は、身を大きくほぐして漬けてください。

レモンは国産のものを皮ごと使うのがおすすめです。

鶏胸肉やしらすなどのおなじみ食材で!ワインにもぴったりの作り置き2選

鶏ハムより簡単!鶏胸肉のオリーブオイル漬け

淡泊な鶏胸肉やささみに、塩コショウしてレンジ加熱したものをオリーブオイル漬けに。しなやかな歯ごたえの中に旨みが凝縮された一品になります。

写真では、レモン、月桂樹の葉、オリーブの実の塩漬けを一緒に漬け込んでいます。

【作り方のコツ】
肉類をオイル漬けにする時は、塩コショウを強めにするのがポイント。火が通った時に味見をして「ちょっと塩辛いかな?」と感じるくらいが漬け込んだ時においしく仕上がります。

洗練のおいしさ!しらすのオリーブオイル漬け

最近ではスーパーでも手に入りやすくなった釜揚げしらすは、オリーブオイル漬けにぴったりの食材です。

レモンオイル漬けにするもよし、唐辛子とにんにくでアーリオオーリオ風にするもよし。ハーブをたっぷり加えて漬け込むのも爽やかなおいしさに仕上がります。

【作り方のコツ】
釜揚げしらすは、商品によって塩加減に差があるので、薄味の場合は塩を足してください。

しらすは身が柔らかく崩れやすいので、容器にいれる時は、オイル→しらす→その他の具材→しらす→オイル→その他の具材→オイル というように重ねていれて、なるべく混ぜないようにします。

ピエトロ コリチェッリ エキストラバージンオリーブオイルを使ったオイル漬けは味わい方もいろいろ

ピエトロ コリチェッリ エキストラバージンオリーブオイルで作ったオイル漬けは、油の旨みがあって、しつこくないのでいろいろな楽しみ方ができます。

たとえば…
・そのままオードブルに。
・クラッカーやパンにのせてカナッペ風に。
・パスタやピラフ、オムレツの具材として。
・サラダのトッピングに。
・料理の付け合わせに。

もちろん、残った漬け油も、香味油として調理に使えますよ。

簡単でおいしくっておしゃれなオイル漬け、ぜひピエトロ コリチェッリ エキストラバージンオリーブオイルで作ってみてくださいね。