こんにちは~。礼儀作法研究家の岡田弥子です。毎日の食事に欠かせない【お箸】ですが、皆さんお箸の正しい持ち方・使い方を知っていますか?
最近は行事やお祝いなどで外食も多いかと思いますが、やはりマナーで一番気にした方が良いのがお箸の持ち方ではないでしょうか?外食ともなると、意外に見られていないようで見られているのがお箸のマナーです。いくら綺麗に着飾って食事をしていても、お箸の持ち方がおかしいとおいしいお料理も台無しになってしまいますよ!
今回は無意識にやってしまいがちなタブーをいくつかご紹介しますので、親子で習得しスマートな振る舞いを目指しましょう。

こんなにあります。お箸のタブー

たべぷろでは以前、食育研究家の長島和美さんが、子どもに多く見られがちなお箸のタブーについて書かれていました。

8~10歳でのしつけを怠ると…箸使いのタブー3つ 

長島さんも指摘されていますが、お子さんに特に多いのが5つのタブーです。

にぎり箸ーお箸を握って食べる
ねぶり箸ーお箸の先をなめる
渡し箸ーお箸を器の上に置く
寄せ箸ーお箸で器を引き寄せる
刺し箸ーお箸で突き刺して食べる

この他にも、「移し箸」「もぎ箸」「迷い箸」「探り箸」「そら箸」「ちぎり箸」「涙箸」などがあります。

昔から無作法なこととして、慎んできたお箸の使い方の例です。大人でもよく見る光景ですが、決して美しいものではありませんね。

お子さんで一番多いのが「にぎり箸」
右上から時計回りに、ねぶり箸、渡し箸、寄せ箸、刺し箸

お箸を1本、鉛筆を持つ要領で…

子どもは物心ついたころからお箸に興味を持ちますね。初めはスプーンを使って食事をしていたのが、だんだんお父さん、お母さんの真似をしたくてお箸を持ちたくなります。このタイミングこそがお子さんにお箸の持ち方を教えるチャンスだと思います。

そのような時、お箸を1本、鉛筆を持つ要領でもちます。親指と人さし指の間に、もう1本のお箸を通せばハイ完成~。簡単に教えることが出来るんですよ~。

私の息子がお箸に興味を示したのが、二歳前くらいだったと思います。当時のママ友から【エジソン箸】という良いトレーニング用のお箸があることを知り、さっそく購入。

エジソン箸は親指と人さし指をリングに入れるだけの簡単なお箸です。つかみやすい物から始め、二歳過ぎてしっかりと自信がついてきてから子供用のお箸に切り替えました。

その時点で、お子さんが鉛筆を持ってお絵かきなどができているのであれば、「鉛筆を持つ要領」でお箸の持ち方を教えることができます。

息子の場合は、お絵かき(殴り書きですが、、、)を始めたのがとても早かったので、お箸をきちんと持つ前に、自己流の鉛筆の持ち方が出来上がってしまい、正しい鉛筆の持ち方に直すのにとても苦労しました。

 

お箸のサイズ選びはどうしていますか?

子どもは大人と違って年齢によって手の大きさが違いますよね。子ども用のお箸は【子箸】といって、大体三種類の長さに分かれています。

(目安として)

2~4歳   14㎝
3~5歳   16㎝
4~6歳   18㎝

大事なことは自分で挟めることです。そしてそれをママがいっぱい褒めてあげること。そうすることで、子どもは自信になりお箸の練習がますます楽しくなるはずです。しっかりマスターしたら使いやすいお箸を探してあげてくださいね。

ファミリーで【マイ箸】持参でお食事に行けば、環境保護にもひと役かいますし、注目されるのは間違いなしですよ~‼

また、、、仕事柄、生徒さんに鉛筆や筆の持ち方を毎回教えていますが、やはりきちんと鉛筆を持って書けるお子さんは約半数です‼

正しい箸の持ち方になるまで個人差はありますが、ココはしっかりママがサポートしてあげて、お子さんが【食事は楽しいんだ】と思えるよう食卓を工夫するのもひとつの手かもしれませんね。

お箸は日本の伝統文化です

日本は独自の箸の文化があります。和食のお作法のなかでも、お箸の持ち方は特に大事なことです。食事にお箸のみを使う国は日本だけです。おにぎり、寿司等、手を使って食べる場合もありますが、お箸を用いることが基本となります。

そんな伝統ある文化に生まれてきた日本人の私たちです。誇りと自信を持って子孫に伝えていきたいものですね。

~~次回はお箸の取り方や割り箸について触れたいと思います~~