アンニョンハセヨ! 韓国風アレンジが得意な、埼玉県狭山市在住で在日コリアン3世の韓国家庭料理研究家・李亜民です。主婦の毎日の課題である料理。献立を考えるのがたいへーんと嘆いていたり、育児、家事、仕事に疲れ面倒くさくなってしまうなんてことも(笑)。そんなときは季節の野菜をかんたんアレンジ。今回は「はやとうり」でおすそ分けしたいと思います。

まずはナムルでどうぞ

ナムルというと、もやしや豆もやしばかりが思い浮かぶでしょう。でも、ナムルはごま油やしょうゆ、ごま、にんにく、唐辛子などで和えたら、どんな野菜でもよいのですよ。今までも、ナムルの記事を書いてますので参考にしてくださいね。

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畑で洋梨のようにいっぱいぶら下がっている「はやとうり」。食べたことも見たこともない人が多いのでは? はやとうりは、「せんなりうり」とも呼ばれています。漢字で書くと「千成瓜」です。

一つの苗から100個! 多いと200個近く実り収穫できます。毎週近所の畑に行き、「はやとうりちょうだい」とねだります。毎日畑仕事をしてる人は、はやとうり飽きた〜と嘆いているのをよく聞きます。たくさん実るのに、あまり市場に出回らないのは食べ方が分からないからではないでしょうか?

簡単にピーラーで皮をむいて、即席ナムル!

外側の硬い皮をピーラーで剥きましょう。そしたらまたピーラーで、実の部分も細長く削ってくださいね。真ん中に細長く白い種があります。種も柔らかいので、ピーラーで削ってしまわないよう、初めて食べる方は一度半分に切って確認しましょう。

ピーラーで剥いていると手がペタペタに。そう、アクがあるのです。肌が弱い方は手袋をしたほうがよいでしょう。塩で揉んで水洗いしたらアクは取れますよ。

フライパンにごま油を引き、ニンニクと鶏ガラスープの素と塩を入れて少ししんなりなるように炒めて、ごまともう一回ごま油を和えたら完成! あっという間です。シャキシャキした歯ごたえもたまりません。

日本食でレシピを検索するときんぴらが出てきます。ナムルにしたり、きんぴらにしたり両方楽しんでみましょう。

シャキシャキした歯ごたえを活かして漬物にしよう!

漬物は、シャキシャキ食感が必須。子どもたちにもシャキシャキ食感は好まれますよね。ならば、はやとうりに任せてください! 実ひとつでジッパー式保存袋の中がぱんぱんになるくらい漬けられます。

「お腹空いたー」の声に、「ちょっと待っててー」と返したらお菓子でその場をしのぐのではなく、ぜひ「はやとうりの漬物」を! 大地の恵みで育った野菜で、大地のように子どもも丈夫に大きく育つことでしょう!

つけ汁に、柚子を今回は使いました。秋の味覚を楽しむということで、ぜひ取り入れてみてくださいね。柚子はいろんな野菜にマッチします。漬物にもばっちりの相性。ぎゅっと汁を絞ったら種は除いてください。

皮はみじん切りや千切りにして一緒に漬けましょう。

しょうゆを入れて砂糖を混ぜて。1:1くらいの割合です。

ちなみに、わたしは生ザラメが好きでよく使います。料理がまろやかになります。

ボウルで漬けてもよし!

ジッパー式保存袋で漬けてもよし!

冷蔵庫で3〜4時間くらいで食べられます。一日置くとしっかり漬かります。

韓国の漬物といえばキムチ!即席キムチはいかが?

少しですが苦みがあったりします。それもアクと同じで塩で揉むと気にならなくなります。味がなくて食感はいいのでサラダ感覚でも楽しめますよ。

はやとうり即席キムチレシピ

【材料】
・はやとうり・・・1個
・ゆず・・・1個
・すりニンニク・・・少々
◇塩・・・少々
◇唐辛子の粉・・・お好み
◇白ごま・・・小さじ1

【作り方】
1.皮をピーラーで剥いたら実を細長くスライス。
2.塩で揉んでアク抜きをする。水をしっかり絞る。もう一度塩で味付け。

3.ゆずを絞る。皮は捨てずに小さく刻んで入れる。

4.(3)にすりニンニク、唐辛子を入れて和える。
5.(4)をお皿に盛りごまをかけたら完成。

はやとうりには薄い緑色と白色のがあります。今回紹介したのはすべて薄い緑色のはやとうり。よく夏の暑さしのぎで、ゴーヤカーテンをしますよね。秋の残暑しのぎでは、はやとうりカーテンを飾るのもいいかもしれません。毎日はやとうりを食べられますよ! はやとうりの食べ方やレシピで食欲の秋を満喫してくださいね。