アンニョンハセヨ。埼玉県狭山市在住の在日コリアン3世、韓国家庭料理研究家・李亜民です。今日のおすそわけはナムルです。ナムルはもやしだけじゃないんですよー。たくさんの野菜たちがナムルに大変身します。

ナムルはもやしだけじゃない!

こちらは、もやし、ほうれん草、にんじんのナムルを混ぜて作ったもの。一品野菜のナムルでもおいしくできますが、何品もの野菜を混ぜて作るナムルも、色映えしてテーブルが賑やかになります。

こちらの画像は上からきゅうり、なす、のらぼう菜とひらたけ、にんじんのナムルです。色とりどりでとても綺麗ですよね。

私には元気いっぱいな5歳と4歳の娘がいます。平日は毎朝幼稚園に持っていくお弁当作り。朝の大戦争を繰り広げて子どもたちを幼稚園へ送り、休む暇なく幼児体操教室の先生へと大変身。ママって育児に、家事に、仕事に本当に毎日忙しいですよね。

お弁当や毎食のおかず、パパのつまみに実家への差し入れ、ホームパーティーなどなど…レパートリーが増えるだけで毎日とても助かりますね。考えてみたらずっとキッチンに立っているかも。そりゃ足の裏もじんじんしますよ!

ナムルとはいったいどんな意味?

ナムルと聞くと頭にポッと浮かぶのがやはりもやし。焼き肉屋さんでナムルを注文したらもやし、ぜんまい、ほうれん草、にんじんとだいこんの酢和えか唐辛子和えの盛合わせが定番です。

そもそもナムルの意味をご存じでしょうか?
『もやし、ぜんまい、きゅうり、なす、にんじんなどの和え物。ごま油やしょうゆ、ごま、にんにく、唐辛子などで調味する』と辞書に載っています。野菜をごま油やしょうゆ、ごま、にんにく、唐辛子などで和えたらなんでもナムルなんです。

個人的に、なすのナムルと豆もやしのナムルが大好きです。なすのナムルはあまり見かけないですよね。夏~秋の旬野菜、なす。珍しいなすのナムルのレシピと食べ方を今回はお届けします。

夏~秋の旬野菜「なす」を知ろう!

なすについてちょっぴり豆知識。なすが日本に伝わったのが8世紀ごろだそうです。夏によく実り、味がいいことから「成す」・「生す」につながり縁起がいいとも言われています。旬のものを食べたり触れたりすることが、子どもたちの食育や成長にもつながりますよね。

夏に子どもの身体はすごく成長します。お日さまの日差しをいっぱい浴びて大きく育つ野菜のように、子どもたちも太陽の下で大きく育ちます。旬の夏野菜を使ってナムルを楽しみながら、子どもの成長も一緒に楽しむのもいいですね。

なすナムルのレシピ

<材料>(2人分)
◆なす:3個
◇しょうゆ:大さじ1
◇お酢:大さじ1/2 --なすのナムルはお酢がポイント
◇ごま油:小さじ1/2 --お酢が好きな方はもっと足しても◎
◇白ごま:小さじ1 --ごまはいりごま、すりごまどちらも入れるとより風味が増す
◇白すりごま:小さじ1 --辛いのが好きな方は味を見ながらコチュジャンを足しても◎
◇コチュジャン:少々 --にんにくは入れすぎに注意
◇すりおろしにんにく:少々 --にんにくは小さなひとかけらの半分で十分
◆ダシダ:少々 --「ダシダ」は家庭の味方

にんにくはほんの少し

<作り方>

  1. なすのへたを切って額を取り、縦長に半分に切り、1/2のなすを5、6等分にする。
  2. 切ったなすをしんなりするまで湯がく。電子レンジでチンしてもよい。
  3. ざるにあげて水をしっかり切り、キッチンペーパーなどでさらに5回ほどしぼる。
  4. ◇をすべて入れて和える。
  5. ダシダで味をととのえたら完成。

応用編~キンパッ(韓国式海苔巻き)~

なすのナムルだけでももちろんおいしいですが、キンパッ(韓国式海苔巻き)の具材にもぴったり! 間もなく夏休み。子どもたちと、ご近所さんと、BBQやホームパーティーなどで巻き巻きしても楽しいしおいしいです。

なすのナムルはビビンバに乗せて混ぜて食べても最高です。次回は、色彩豊かなビビンバをご紹介します。ナムルを変えながら、おうちでも楽しめるビビンバに仕立てています。ぜひチェックしてみてくださいね。