こんにちは、食育研究家の長島和美です。「すりながし」ご存知ですか? 野菜や豆腐などをすりつぶし、だしでのばし味を調えたものです。和風ポタージュととらえてみると分かりやすいでしょうか。和食の料理用語集で調べると、すりつぶした材料をすまし汁、または味噌汁でのばした汁物の名称で「すり流し汁」と書かれています。
食欲がないときに、汁物でしたら手軽にのどを通りますよね。色鮮やかに、可愛い器に入れて楽しんでみてください。温かくても、冷たくしてもいいですよ。さて、ご自宅にある野菜などで「すりながし」を作ってみましょう~!

トウモロコシのすりながし 出汁と塩だけでつくります

洋風ポタージュでしたらブイヨンや牛乳や生クリームでのばしますが、和風ポタージュですので、今回のとうもろこしの「すりながし」は昆布だしにしました。脂肪分がないので優しい味になります。飽きもこないのでぜひ覚えてみてください。

【材料】2人分
・トウモロコシ 1本
・だし昆布 3cm角
・水 400cc
・塩

【作り方】
1.鍋に水とだし昆布を入れておく。
2.生のトウモロコシをそぎ切りにする。

3.(1)の鍋に(2)をいれて火にかけ、柔らかくなったら昆布を取り出し、ミキサーにかける。
4.ザルなどでこす。(トウモロコシのひげや皮を取り除くため)
5.再び鍋に入れ、塩で味を調える。(お好みで、温かいままでも、冷やしても)

とうもろこしのすりながし

オクラのすりながし グリーンが鮮やか!冷やして召し上がってくださいね

オクラのすりながしは、冷やすのがおすすめです。冷ややっこと一緒に。

オクラのすりながし

【材料】4人分
・オクラ 4本~8本(本数が多いと色も濃厚になります。ちなみに上記の写真は4本分の色合い)
・だし昆布 3cm角
・水 400cc
・白だし(市販) 小さじ2
・塩 少々
・枝豆豆腐(お好みのお豆腐で) 120g

【作り方】
1.鍋に水とだし昆布を入れておく。
2.オクラを縦半分に切り、種を取る。

オクラの種は取ります

3.(1)の鍋に(2)を入れて火にかけ、オクラが柔らかくなったらだし昆布をとり、ミキサーにかける。(ハンドミキサーが便利です)
4.白だしと塩で味を調える。
5.器にお好みの豆腐を高く盛り、その周りに(4)のすりながしを流し込む。(豆腐と一緒にミキサーにかけてもおいしいですよ~)

冷ご飯のすりながし 離乳食にもご高齢の方にも良いですね

ご飯が余ってしまった!冷凍保存するには、量が少ないし・・・そんな時は、ご飯のすりながしを作ってみましょう~!

【材料】2人分
・冷ご飯 ごはん茶碗1盛り分
・水 400cc(水の量が多いほどゆるいすりながしになります)
・だし昆布 3cm角
・白だし 少々
・塩 少々

【作り方】
1.鍋に水とだし昆布を入れておく。
2.冷ご飯をいれ、火にかける。
3.ご飯が柔らかくなったら、だし昆布を取り出しミキサーにかける。(ハンドミキサーが便利です)
4.白だしと塩で味を調える。

息子はおかゆ風に昆布の佃煮をそえて食べていましたよ~

和風ポタージュの「すりながし」、ご自宅にあるもので作ってみてください。毎日の食習慣、彩り豊かに素材の味を楽しんでみてくださいね。