ダイニングファクトリーが展開する「焼鳥専門店 鳥放題」がこのほど、東京で3店舗目の池袋東口店をオープンした。同店のオープンで初登場した目玉メニューが「ユニコーンカラーのメープルいももち」。パステルカラーのホイップクリームとシロップをたっぷりのせた芋もちで、別に運ばれてくるスプレーチョコレートやチョコソースなどを使い、お客自らが夢かわいくデコレーションするデコスイーツだ。

自分好みに楽しくカスタマイズする新感覚スイーツ

「鳥放題」は、関東、東北、甲信越を中心に約50店舗展開する、焼き鳥食べ放題店だ。焼き鳥やサイドメニューなど全35品が1480円、68品では1980円、希少部位も含む105品は2480円という価格設定で、90分間食べ放題のシステムを採用している。(一部、単品での注文も可)

池袋東口店で初お目見えした「ユニコーンカラーのメープルいももち」は、芋もちを自分好みに楽しくカスタマイズする、新感覚スイーツだ。もっちりとした食感の芋もちと甘~いデコが不思議によく合い、インスタ映えもばっちり。

小皿に盛られて運ばれるトッピング材料を使い、センス良くデコるのが楽しい

女子高生がキャーキャーと喜びそうなスイーツなのだが、焼き鳥で一杯引っかけたいサラリーマンたちのニーズから考えると、このメニュー、果たしてアリなのか。焼き鳥店のメニューとしては、斜め上の方向に突き進んでいるようにも感じるかもしれない。

しかし、実は同店の狙いは、まったく間違っていない。というのも、そもそも同店は何と、女子高生で満席になる焼き鳥店なのである。

焼き鳥を安くお腹いっぱい食べられる

2016年に「鳥放題」が初めて東京・渋谷に進出した際、女性でも気軽に来店できる焼き鳥店を目指し、焼き鳥の煙も臭いも出さず、明るくキレイなつくりを意識した。ところが蓋を開けてみたら、女性は女性でも元気な女子高生たちが多数詰めかけるようになったという。

「トリティーヤ」380円(税抜き) 焼き鳥とフレッシュ野菜に特製のダブルソースをかけてトルティーヤ生地で包んだ人気メニュー

ちょうどこの頃から、東京の女子高生の間では「安い食べ放題店」がブームになっていたのだが、「安くお腹いっぱい焼き鳥が食べられる食べ放題店」は例がなく、同店は感度の高い女子高生たちの鋭いアンテナに引っ掛かったのだ。

同店では現在、夕方は学校帰りの女子高生たちが旺盛な食欲を満たし、ワイワイとおしゃべりする光景が、夜になると仕事帰りのサラリーマンが焼き鳥で一杯を楽しむ光景が、それぞれ展開されている。女子高生と中高年サラリーマンという、真逆ともいえるニーズを捉えた奇跡的な焼き鳥店というわけだ。

店内は大衆酒場そのままの雰囲気。店のキャラクター“とりほくん”のぬいぐるみは、女子高生に大人気!
【店舗情報】
「焼鳥専門店 鳥放題 池袋東口店」
運営=ダイニングファクトリー
店舗所在地=東京都豊島区南池袋2-26-6 島倉ビル地下1階
開業=2018年5月
席数=64席
営業時間=月曜~金曜17時~24時、土曜・日曜・祝日16時~24時。無休
平均客単価=2000~2500円

◇外食レストラン新聞2018年8月6日号の記事を転載しました。