石川県金沢市のお隣にある河北郡在住の北陸家庭料理研究家・大象みかです。我が家では庭の家庭菜園でみょうがを作っています。毎年たくさん採れるので、甘酢漬けにして漬物感覚で食べたりしています。今回はみょうがの甘酢漬けを使った金沢の押し寿司と、みょうがの甘酢漬けのアレンジ料理としてきゅうりとイカを使った酢のものを紹介します。

新鮮なみょうがで甘酢漬けを作ってみよう!

みょうがと言えば、刻んで冷奴に乗せたり、そうめんの薬味にしたりして使う方が多いでしょう。「他に使い道がない…」とおっしゃる方も必見です! みょうがの甘酢漬けを作っておくと、長持ちするので便利ですよ。

さて、6月13日は「いいみょうがの日」です。みょうがの全国1位の産地である高知県園芸農業協同組合連合会が、「高知県産みょうが」をPRするために制定しました。6月は「みょうが」の旬の時期で生産量が増えることと、13日を語呂合わせで「1(いい)3(みょうが)」と読めることから、この日に決まったそうです。

甘酢漬けの簡単なレシピですが、以下のものを用意してください。

・みょうが 6~10個
・酢 100㏄
・砂糖 大さじ3
・塩 小さじ1

まず、みょうがを縦半分に切り、40秒ほど鍋のお湯で茹でます。ざるに上げて、酢、砂糖、塩を分量の通り入れた甘酢に一晩漬けておきます。

次の日には食べられますし、1ヶ月くらい持ちますので、常備菜として作っておくとおかずの1品にもなります!

以前にも金沢の押し寿司について紹介しましたが、夏は魚も傷みやすいですし、みょうがを押し寿司の具材に使ってみようと思い立ちました。

以前の記事はこちら
金沢の押し寿司を牛乳パックで!家庭での手軽な作り方とおいしい食べ方【レシピ付き】

みょうがは夏が旬ですし、手に入りやすいですね。さらにみょうがの甘酢漬けのアレンジ料理として、さっぱりとした酢のものも食欲が落ちやすい暑い季節にふさわしいと考えました。

押し寿司を作るのに、木枠を用いることが多いですが、今回も手軽に作れるように1リットルの牛乳パックの空き箱を使います。

みょうがの金沢の押し寿司

<材料・2人分>
・炊いた米 1.5合分
・市販の寿司酢 大さじ3と1/3
・みょうがの甘酢漬け 9個分(半分に切ってあるので、18切れです)
・冷凍エビ 5尾(半分に切って、9切れ使います)
・大葉 4枚
・薄板
※アレンジ料理の材料も載せてあります。

<作り方>
1.ご飯に寿司酢をかけて、寿司飯を作ります。温かいご飯を冷ましておきます。

2.大葉を細切りにします。

3.冷凍エビは解凍しておいて、沸騰したお湯で3分くらい茹でます。殻をむき、縦に半分に切ります。切ってからサッと洗って背ワタを取り除きます。

4.牛乳パックの空き箱にラップを敷いて、みょうがの甘酢漬けを2切れずつ(つまり1個)、並べます。今回は一列に3個、3段の押し寿司を作ります。後でひっくり返すので、底の部分が上に来ることを考えながら材料を並べていきます。

5.その上に寿司飯を乗せます。隅々までご飯を均等に詰めます。ご飯を十分詰めたら、その上に大葉、エビを乗せます。大葉とエビの面は、押し寿司の裏側になります。

6.薄板をハサミで切って、牛乳パックに敷きます。これで1段目が出来上がりました。同じように具材とご飯を入れて、2段目、3段目も詰めていきます。

7.最後に薄板を乗せて、牛乳パックの一面で蓋をしたら出来上がりです。水の入った500ミリリットルのペットボトルを重しにして、一晩涼しい所で寝かせておきましょう。

みょうがの押し寿司を味わってみよう!

押し寿司を三等分に切って、薄板を外して食べます。そのまま食べると、みょうがの辛さが甘酢でほどよく甘くなり、食べやすくなっていることに気が付きました。

大野町の醤油をつけて食べてみると、さらにお寿司やみょうがの甘酢漬けの酸味がマイルドな感じに変わります。エビと大葉も大野の醤油とよく合います!温かい加賀棒茶でのどを潤すと食べやすいですね。

みょうがときゅうりとイカの酢の物を作ってみよう!

みょうがの甘酢漬けを使ったアレンジレシピです。

<材料・2人分>
・みょうがの甘酢漬け 5個分(半分に切ってあるので10切れ)
・きゅうり 1本
・イカ 100g
・甘酢漬けの汁 大さじ4

<作り方>

  1. きゅうりをスライサーで小口切りにします。
  2. イカを沸騰したお湯で色が変わるまで茹でて、ざるに上げ、3mmくらいの幅に切ります。
  3. みょうが、きゅうり、イカを器に盛り、甘酢漬けの汁をかけたら出来上がりです。

イカのしこしことした食感と、きゅうりの爽やかさにみょうがの甘酢漬けはよく合います!お酒のおつまみにも良さそうですね!

みょうがは薬味としてだけではなく、押し寿司の具にもなりますし、酢のものにもなります。皆さんもぜひ、作ってみてください。