石川県金沢市のお隣にある河北郡在住の北陸料理研究家・大象みかです。石川県には加賀野菜の1つである「加賀れんこん」があります。加賀れんこんを使って、北陸のおせち料理に欠かせない煮しめを作ります。
でも、煮しめは余ってしまうことがありませんか?そんな時のために、煮しめを子どもも喜びそうなちらし寿司にリメイクする方法を紹介します。

北陸のおせちに欠かせない加賀れんこん

石川県には加賀野菜がいくつかありますが、その1つで代表的なものに「加賀れんこん」があります。でんぷん質が多く、もっちりとしていて、身が締まっています。石川県内のスーパーでよく見かけます。

今回はこの加賀れんこんを使って、北陸のおせち料理に欠かせない煮しめを作ろうと考えました。煮しめは本来は材料ごとに煮て、手間もかかりますが、今回は筑前煮のように1つの鍋で煮込みます。

煮しめは大鍋でたくさん作ることが多いでしょう。煮しめをリメイクする方法として、茶碗蒸し、炊き込みご飯、コロッケ、グラタンなどいろいろな方法がありますが、今回は子どもも好みそうで、お正月のお客様も食べやすいちらし寿司にリメイクします。

ちなみに、たけのこも石川産のたけのこの水煮を使います。

参考サイト:
JA全農いしかわ

加賀れんこんを使った煮しめのレシピ

【材料】(4人分)
鶏もも肉 180g
ごぼう 1本
れんこん 150g
里芋 2個
人参 2/3本
たけのこの水煮 1袋(100g)
干し椎茸 3個
こんにゃく 1/2枚
きぬさや 10本

水 3カップ(干し椎茸を戻す水2カップ+煮る時に1カップ)
〇しょうゆ 大さじ2
〇みりん 大さじ1
〇酒 大さじ2
〇砂糖 大さじ2
〇ほんだし 小さじ1
オリーブオイル 大さじ1/2

【作り方】
1.干し椎茸は水2カップを入れて戻し、軸を落として、傘の部分を半分に切る。(戻し汁はだしにするので取っておきます。)里芋は皮をむき半分に切り、下茹でする。れんこんは皮をむき、1cmくらいの厚さに切って花形にし、酢水にさらす。

ごぼうは皮をこそげて、3cmくらいの乱切りにして、酢水にさらす。

2.人参は花や星の飾り切りをする。こんにゃくは7mmくらいの厚さに切り、中央に切り込みを入れてひっくり返す。きぬさやは筋を取っておく。

たけのこの水煮、鶏肉は一口大に切る。

3.鍋にオリーブオイルをひき、鶏肉を炒める。

4.軽く焼き色がついたら、きぬさや以外の具材を入れて、(1)の椎茸の戻し汁を加え、さらに水を1カップ足す。〇の調味料を入れて、柔らかくなるまで煮る。(30分くらい)

5.きぬさやを入れて、5分ほど煮たらできあがり。

お正月らしく輪島塗の重箱に詰めてみました。彩りの綺麗な人参やきぬさやを上に持ってくるとバランスがいいかもしれません。里芋やたけのこにもしっかり味がしみ込んでいます。

加賀れんこんは、柔らかくて甘みがあります。加賀れんこんの特徴である柔らかさが煮しめにしても活きています。

煮しめをちらし寿司にリメイクするレシピ

さて、煮しめを作るとあまってしまうことがありますね。そういう時は、「また、同じおかず?」って子どもに言われないようなちらし寿司にリメイクしてみましょう。

【材料】(2人分)
鶏肉、里芋を除いた煮しめの具 200g
ごはん 1合分(320g)
市販の寿司酢 大さじ3
白ごま 適量
でんぶ 適量
スライスチーズ 2枚
かにかまぼこ 1本
紅生姜 少々
海苔 少々

卵 2個
片栗粉 小さじ1
水 小さじ1
砂糖 小さじ2

【作り方】
1.溶き卵に水溶き片栗粉と砂糖を加え、錦糸卵を作る。

2.酢飯を作り、白ごまを加える。

3.煮しめの具を細かく切る。

4.(2)に(3)を加える。

5.ハートの型を使ってクローバーの形にして、でんぶ、錦糸卵、スライスチーズ、かにかまぼこで飾る。

煮しめをちらし寿司にかわいくリメイク!

子ども用には四葉のクローバー型のちらし寿司にして、大人は普通のちらし寿司にします。大人用には紅生姜、海苔を上に乗せました。

ちらし寿司は具材を煮るのに手間がかかりますが、煮しめを刻むと、手早く作れますよ。煮しめに味がしみ込んでいるので酢飯と相性がよく、あっさりと食べることができます。おせち料理に飽きた頃でも、ちらし寿司ならサッと食べられますね。

おせち料理に煮しめを作ってあまっても、「リメイクできる」と考えると楽しくなりますね。煮しめからカレーにしたり、うどんにしたりするのも人気があります。ちらし寿司にリメイクするのは簡単で華やかな感じになりますので、皆さんも試してみてくださいね。