エスサーフは16日、恒例の「春のきき酒会」をびわ湖大津プリンスホテル(大津市)で開催した。料飲店関係者や一般消費者ら約2000人が来場。
会は一般消費者を対象に、「お酒との出合い」を楽しんでもらうことを目的に毎年開催。今年で23回目。酒類卸が開催する同様の展示会としては、関西最大規模を誇る。今回は「見つけてください あなたのお酒」をテーマに、滋賀の地酒など清酒53社、焼酎36社、泡盛4社、ワイン8社の計110社が自慢の逸品を紹介した。

ここ数年、市場にはさまざまなタイプの酒が発売されており、消費者の購買層や好みの幅も広がってきている。一方で、多様化する商品のおいしさを味わう機会がめったにないとし、今回酒の魅力を実感してもらうさまざまなタイプの違う酒を飲み比べながら、新しい飲み方やおいしい飲み方を提案した。

会場はメーカー小間をはじめ滋賀地酒、ウイスキー・長期貯蔵焼酎、調味料コーナーなどバラエティーに富んだ出展内容となった。

会場前のメーカー向けミーティングで田中茂盛取締役営業部長は、「新たな商品や探しに来られたり、扱いはしているが内容を試飲で確認されたりと、目的を持って来られる。試飲を含めて商談という形で対応をいただきたい。6月に改正酒税法が施行され、準備をされていると思う。動向は現時点では読めないが、客の流れにも変化が出るのではと思う。消費者の皆さまには各社の商品のファンになってもらい、会が成果あるように協力を願いたい」とあいさつした。

◇日本食糧新聞の2017年4月21日号の記事を転載しました。