ハウス食品は5月8日、九州・沖縄・山口地区で「ハウスうまかっちゃん焦がし醤油とんこつ」を発売するに当たり、4月17日、製造する福岡工場で発表会を行った。
今回は工場の立地する古賀市とのコラボ商材で、焦がし(古賀市)をかけた商材として、行政との取組み商品とした。商品パッケージには古賀市役所の職員が古賀のお薦めスポットを紹介、認定ロゴマークを記載している。

古賀市は「古賀市ブランド」としてこれらの焦がし商品を市認定ブランドとしており、今まで左衛門「むぎ古賀市」、鶏家「焦がし焼豚串」、青柳醤油「焦がし醤油」など20商品を認定している。同社では同品を限定地区、限定生産で60万食を製造し、5月に発売し7月までには完売する予想で、今後の対応を決めたいとしている。

中村隆象古賀市長は「古賀市の年間工業出荷額は2000億円だが、その半分の1000億円が食品だ。まさに食品の町。数年前から焦がし(古賀市)とかけて焦がし食品の認定を行ってきた。今まで菓子、醤油、焼豚などがあるが今回は新しい分野の即席麺としてハウス食品と組むことになった。同工場では人口と同数の1億2000万個を生産している。今回、大型商材の参加でもある。この商品をご賞味いただき、古賀市の認知が高まればよい」とあいさつした。

福岡工場長の糸原均氏は「同工場は1976年、カレールウを製造する生産供給拠点として同地に建設された。その後『うまかっちゃん』も製造している。古賀市とは祭りや食の祭典などさまざまな形で関わりを持ち、イベント出展、商品の無償提供などを行っている。小学生には工場見学として開放している。古賀市との長いつきあいの中で、初の行政とのコラボを今回、推進した。当社、古賀市双方が発展することを願っている」とした。

◇日本食糧新聞の2017年4月21日号の記事を転載しました。