子育て応援ライター、テミタ夏です。先日は「もっと本で遊ぼう!」と、どろぼう料理を作ってみたお話をご紹介しました。今回は「算数の呪い」(小峰書房)。どんな絵本かって言うと・・・おいしいものは算数でできているのかも!ってことを、ダイナミックな絵とおもしろい文章で表現している本です(食いしん坊による私見)。
3月14日は数学の日。3、14・・・そう、円周率として使われている「3.14」にちなんでいます。今回は、楽しい数学の食べ方をご紹介します!

読み聞かせつつ大人も困惑!内容は「問い」だらけ

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息子の憧れの絵本メシ「どろぼう料理」を作ってみた【毎月第4土曜日は、こどもの本の日】

主人公の女の子がかけられたのが算数の呪い。この世の「たいていのことは算数の問題として考えられる」ことに気が付いちゃうわけです。

朝起きたら「時間」、シリアルを食べて「かさ、単位、数量」、ランチには「分数」、驚くべきことに「数列」の概念や「二次方程式の解の公式」までさらっと登場しちゃって・・・もしや何もかもが数学の入り口?

つまり、「なんとなく」を詳しく考えてみると、それが数学の問題だったりするってこと。だからこの絵本は問題だらけなんです。(ちゃんと答えも用意されています!)

今何時?バスに間に合うかな?バスの運転手さんってどんな人?シリアルにかけるミルクの単位って?チョコバー50%オフって、いくらお得?

こんなふうに全部が算数の問題に見えてきたら、それが「フィボナッチ先生」がかけた、算数の呪い!

お見苦しくてスミマセン、正真正銘の愛読書です!

私の感想としては、「算数」を知らない小さな子ほど純粋に楽しみ、算数を知っているほど脳みそがゴチョゴチョするんじゃないか?と。つまり大人のみなさん!要注意ですよ~!

おやつは絶好の算数タイム!

「問題。マーブルチョコは、何色が一番たくさん入っているでしょうか」

これはほんの一例です。
お子さんに合わせて少し難しくして「マーブルチョコ1個は何グラムでしょうか」でもいいし、幼児さんなら「いくつ入っているでしょうか」でも、もちろんOK。お子さんの勉強中の教科書をのぞいてみて、ぴったりの問題を探しましょう。お子さんが自分で「?」を見つけるのも、きっと楽しい。

親子で一緒に考えたり、解き方はお任せして「正解、分かった?」って後で聞いてみたり、ちょっと意地悪だけど「正解したら食べていいよ」ってルールにしてみたり。

疑問を見つけ、実際に調べてみて、答えを導き出す。その答えには、何か「理由」があるかも知れないし、ないかも知れない。まずちょっと考えてみる。考えたルートも、説明しよう。・・・時間の無駄って感じますか?

この無駄がもしかしたら「数学」のおいしいところなのかも!

その名も「4分の4」!食材の重さをそろえるカトルカールを作ってみた

カトルカールはフランスのお菓子。材料の「たまご、バター、砂糖、小麦粉」が全部同じ分量だから「4分の4」って名前なんだって。他の材料をすべて、たまごの重さに揃えます。

・・・はかりがない?

と言うわけで、天秤を手作りしてみた!材料は30センチ定規と糸、紙コップ。カラの状態で吊り合わせてから計量します。

焼き型には、直径15センチの丸い型を使います。右にたまご2個、左にはバター、砂糖、薄力粉をひとつずつかけて、釣り合ったらそれぞれ、たまごとだいたい同じ重さってこと!

一応全部、はかってみました(はかり、本当は持ってました、ごめんなさい!)。
なんと!たまご2個は「116グラム」、他は全部「118グラム」でした。手作りの天秤、案外正確!?

まずはバターを室温でやわらかくして、砂糖と混ぜます。これで材料は「4分の2」、半分です。

そこへ卵を溶いて少しずつ混ぜます。全部入ったら、「4分の3」。
最後に薄力粉を混ぜて・・・「4分の4」、ケーキ1つ分!式で表すと、

116+118+118+118=470  こたえ、ケーキ1台は470グラム!

紙を敷いた型に流して、オーブンの中温で25~30分くらい焼きます。

カトルカール、できあがり!一応重さをはかってみると・・・443グラム。あれ、少し軽くなった?
それに、絵本のあのページの時計に見えて来たぞ・・・

1時間は60分。1個のケーキを半分に切ったら?30分と、30分!もう一回半分に切ろう

30分の半分だから一つ15分、まだ食べすぎかな?もう一回半分にして、一切れ何分でしょうか?

「7分30秒、いただきます!」
サックリ、しっとり。どっしり系の素朴な、おいしいケーキです!

・・・ちょっと待てよ。
天秤?重さ・・・「4分の4」のはずなのに軽くなったのは、ボウルやヘラの残りと、焼いて水分が蒸発したから・・・?

これってもしかして

「理科の呪い」(笑)