岡山県は2月26日、県産のブランド野菜を使った「岡山イタリア料理講習会」を、東京のエフ・エム・アイ テストキッチンで開いた。イタリア料理のシェフを講師に迎え、「千両なす」などを使った創作メニューを首都圏の飲食店関係者ら約90人に提案した。「岡山の食材をプロの方々に使ってもらい、首都圏への販路拡大につなげたい」(藤原いずみ農林水産部副参事)考え。

2回目の開催となる今年は、講師のシェフを3人から5人に増やしたほか、生産者を迎え、栽培のこだわりや野菜の特徴を来場者に訴えた。

イタリア料理のシェフ5人が、岡山県産の食材を使い、創作メニューを提案した

講習会では「岡山の逸品~冬野菜編~」と題し、ゴボウ「明治ごんぼう」やキャベツ「牛窓甘藍」、マッシュルームなどの野菜を紹介。5人のシェフがそれぞれ調理を実演し、試食も行った。シェフらは事前に生産現場を視察しており、詳細な情報を交えながら調理を行った。

堆肥からこだわり、水分量を抑えたことでうまみを凝縮させたマッシュルーム

トラットリア・アズーリの新妻直也シェフは、千両なすとアジを使ったカルパッチョを披露。「国産のナスは揚げると縮むが、これは縮まない。きれいな緑色と本来の風味が残る」とアピールした。

◇日本食糧新聞の2018年3月5日号の記事を転載しました。