年末年始にはイタリア風ミートローフが大活躍!簡単で安くて見栄えがいい【レシピ付き】
イタリア在住フードライター鈴木奈保子です。クリスマスパーティ、忘年会、新年会など、家族や友達など大勢で過ごすことが多いこの時期、大成功間違いなしのおもてなしイタリア料理をご紹介します。大勢でも十分なボリュームたっぷりの豪華メニューなのに、簡単で安くて美味しい夢のようなレシピ。ぜひ、お試しください。
作り置き料理でホームパーティを一緒に楽しむのがイタリア流
イタリアのクリスマスは、親戚を含めた家族で集まるのがお約束。15人くらいのおもてなし料理をスマートに用意できるのがイタリア人。普段から、気軽に自宅に友人や親せきを招いてホームパーティを開く習慣があるので、それぞれの家庭の便利なおもてなしレシピのレパートリーが、たくさんあるのです。
ホスト役は、お客様と一緒に会話を楽しんで過ごすのがイタリア流ホームパーティの鉄則です。台所にこもりっきりで、料理を作ることがないように前日までに作り置き料理をたくさん用意して、当日はお客様の到着を待ちます。
簡単で安くておいしい!イタリア風ミートローフ
数ある美味しい作り置きレシピの中で、今回ご紹介するのはイタリア風ミートローフ。
合い挽き肉がメインの材料なので、お肉料理にも関わらず材料費が安く、たくさんの量を作らなければならないときには嬉しいレシピです。
挽き肉料理は食べやすいので、小さな子供はもちろん年配の方にも喜ばれること間違いなしです。大きなお皿に上手に並べると、見栄えがいいので年末年始の華やかなテーブルにピッタリです。
しかも、このミートローフは中心にイタリア名物モッツァレッラチーズが入っているので、挽き肉特有のパサパサ感がなくて、しっとりと柔らかい食感です。また、モッツァレッラチーズは熱で溶けるので、とろりとした食感がたまりません。そのうえ煮込んだトマトソースを使って、絶品トマトパスタまでが一緒にできるのも嬉しい便利なメニューです。
ミートローフは、イタリア語ではポルぺットーネ。大きなミートボールを意味します。要はミートボールを作る要領で簡単にできるのも大きな魅力です。ここでは、オーブンの代わりにお鍋を使うので、より気軽に作れます。
イタリア製ミートローフレシピ(6~7人分)
<材料>
【ミートローフ】
合い挽き肉:600グラム
食パン:8枚切り2枚(約100グラム)
牛乳:50cc
パセリ:10グラム
パルミジャーノ・レジャーノチーズ(粉末):大さじ3杯
卵:2個
塩、胡椒、ナツメグ:適量
モッツァレッラチーズ(溶けるチーズでも代用可能):100グラム
薄切りハム:50グラム
【トマトソース】
タマネギ:50グラム
トマト水煮缶:500グラム
オレガノ、塩:適量
<作り方>
- 【ミートローフを作る】大きめのボウルにちぎって小さくした食パンと牛乳を入れ、数分置いてパンをしっとり柔らかくする
- 1のボウルに挽き肉、パセリのみじん切り、おろしたパルミジャーノチーズ、卵を入れてよくこねる。塩、こしょう、ナツメグ少々も加えて味を付ける
- オーブンシートの上に、肉を薄く長方形の形に伸ばして、うえにハムをのせる。巻きずしの要領で端にモッツアレッラチーズをのせて巻く。下に敷いていたオーブンシートで包んで30分ほど休ませ、形を安定させる
- 【トマトソースを作る】お鍋にオリーブオイルとみじん切りのタマネギを入れて弱火で炒め、トマトの水煮缶を濾して加え20分ほど弱火で煮込む。途中、味を見て塩と乾燥オレガノを加える
- フライパンに、オリーブオイルと3のミートローフを入れて中火にかける。ミートローフは全ての面に焼き色を付ける
- ミートソースのフライパンに、4のトマトソースを加えて、弱火で30分くらいゆっくり煮込む
ここまで前日に作っておいて、当日、お客様が到着する前にもう一度あたためます。翌日のほうが味もしっかりしみて、よりおいしくなっています。
当日は、ミートローフを温めている間に、大きな鍋にお湯をわかして、パスタを茹でます。ミートローフの味がしみこんだトマトソースに茹でたパスタを絡めるだけで、あっという間にメインになる二品が出来上がります。
いつものミートローフとはひと味違うイタリア風ミートローフで、大切な人たちと楽しい寛いだ時間を過ごしてくださいね。
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