東京オリンピック・パラリンピック(以下、五輪と表記)が3年後に迫っています。選手たちの事前キャンプ地として手を上げる自治体も多く、全国規模で五輪熱が高まりつつあります。その中で重要視されているのが「食事」です。どんなメニューを用意すればよいのか、食材をどうするのかなど。五輪では、大会を順調に進め、開催後でも負の遺産がないようにすることを求めています。
その指針となるのが、持続可能なイベント運営のためのマネジメント規格である「ISO20121」。準備段階から開催中及び開催後を具体的に想定し、予算及び準備するように明記しています。

フード・ビジョンとは

2012年に開催されたロンドン五輪も企画に沿った大会運営がなされ、その効果は5年を経た今でも見られているそうです。ロンドン開催が決まったのは2005年。食に限ってみれば、その翌年には食料調達基準「フード・ビジョン」検討会を設置し、食品メーカー、納入業者、ケータリング業者、自治体、学者、NGOなどが集まり協議をはじめています(フード・ビジョンは、その後成立するイベントマネジメント規格「ISO20121」の原料調達部門に入る)。

一方、東京五輪は、2013年に開催が決定しましたが、フード・ビジョン策定は今年の3月に発表され、全国レベルで対策を進めているものです。

参考までにロンドン五輪におけるフード・ビジョンを見てみると、①地元産②持続可能な農業③オーガニック④季節の野菜⑤フェアトレード⑥栄養バランスに優れたメニューの6つが挙げられます。この項目は、まさに「食育」と相通じるものがあります。

国産オーガニックと食育

ロンドン、そして昨年開催されたリオでも、食料調達においてオーガニックの存在は重要視されています。東京五輪でも、この流れを踏襲し、特に国産オーガニック食材を幅広く導入してほしいと考えています。そして、世界中に、日本産食材を広め、「東京五輪での食が素晴らしかった」という印象を与えたいと思っています。

それには、しくみの整備や生産側の問題もありますが、一番重要なことは、私たち消費者がグローバルGAPの食材を購入することです。東京五輪が終着点ではありません。ひとつの目標ではありますが、グローバルGAPが当たり前になることが大切なのです。

私たちは、多くの食材を使います。ぜひ生産者の心のこもった食材をたくさん使って下さい。これも「食育」であり、私たちの大切な使命であると考えます。