お酢を1日大さじ1杯で体を内面から整える! 食事に取り入れて生活習慣病予防に【レシピつき】
福岡の管理栄養士の大山加奈恵です。管理栄養士として独立してちょうど10年目になりました。その前に働いていたのは、実はお酢の食品メーカーなんです。毎日、お酢を使った料理を作り、飲食店に健康メニューとして提案したり、スーパーでお酢の試食販売をしていました。
メタボリックシンドローム予備軍や高血圧、糖尿病の方への栄養指導をしている今も、お酢を献立に取り入れることをおすすめしています。今回は、家族みんなの健康を支えるお酢のパワーをまとめてみました。
内臓脂肪が気になる人から、血糖値が高い人まで
お酢には、多くの効果が証明されています。中でも40代以上から多くなる、生活習慣病の予防に、お酢パワーが発揮されることがわかりました。毎日の一杯(約15ml)のお酢の効果はとってもスゴイ!んです。
(1)内臓脂肪が気になりだした時に
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪がたまり、高血圧、高血糖、高脂血症になり、それがひどくなると動脈硬化から脳卒中、心疾患につながる怖い状態です。
全ての始まりは、内臓脂肪の増加。ちょっと最近お腹周りが気になる。という人は、腹囲を測ってみましょう。男性は85cm以上、女性は95cm以上で、あなたもメタボリックシンドローム予備軍ですよ。
・大さじ1杯の食酢をとることで、内臓脂肪が減る!
12週間毎日、食酢を大さじ1杯摂取した人は、取らない人に比べて、内臓脂肪が約5%減少しました。また、腹囲は-0.5〜1cm、血中のコレステロールの減少が見られました。
(2)高めの血圧が気になる人に
昔から血圧が高い人は、お酢を飲むといいと言われます。実際に毎日大さじ1杯のお酢を取った人は約2週間で、最高血圧、最低血圧の両方が下がりました。
(3) 食後の血糖値が緩やかに
ご飯と一緒に大さじ1杯の食酢を取った人は、食後の血糖値上昇が取らなかった人の約89%に抑えられました。
日本人の平均寿命は、男女ともに80歳以上になりました。自立して生活できる健康寿命を延ばすためにも、1日1杯のお酢生活はカラダをサポートする方法の一つですよ。
和え物だけじゃないお酢料理。飲んだり、かけたり、炒めたり
日本で酢が作られるようになったのは、4〜5世紀頃で中国から酒の作り方と一緒に伝わったと言われ、万葉集には、酢の料理「なます」がでてきます。江戸時代には広く日本で酢が使われるようになり、それから約200年以上も私たちはお酢を使った料理を食べ続けています。
皆さんのご家庭にはどんなお酢がありますか?お酢は糖質をアルコール発酵して、その後に酢酸菌を添加して酢酸を作り出したものです。
普段使われる酢は大きく分けて3種類。
<穀物酢>
小麦、米など使った穀物酢は一般的に使われるお酢で、すっきりした味わいから、酢の物、煮物によく使われます。
<リンゴ酢>
リンゴから作ったリンゴ酢は、フルーティーな味わい。素材の味をいかしたいマリネ、サラダに合いますよ。
<ワインビネガー>
ぶどうが原料のワインビネガー。海外ではサラダを食べるときに、オリーブオイル、ワインビネガー、塩を直接ふりかけて食べるのが一般的です。
最近人気のお酢は、酢、砂糖、調味料を混ぜてある合わせ酢です。自分で合わせ酢を作るのが面倒な人には、すし酢やらっきょ酢、南蛮酢、市販の合わせ酢が使いやすいのでおすすめです。シーフードを漬け込んでマリネにしたり、鶏肉を煮込んでさっぱり煮にしたり、1本で何役もしてくれるのが嬉しいですね。
私のオススメは、野菜と鶏肉をポン酢+バターで炒めたバタポン炒め。味付け不要の時短料理&酢の効果でお肉が柔らかくなるのが嬉しい料理です。
お酢のコーナーには、飲むお酢(ブルーベリー酢、マンゴー酢、ぶどう酢)、ポン酢(昆布ポン酢、ゆずポン酢、玉ねぎ酢、ゴマポン酢)など、バリエーションがたくさんです。常備調味料にいろんなお酢を並べて、健康お酢生活を楽しみましょう。
合わせ酢を使った簡単レシピ。クリスマスや忘年会のおもてなし料理に《アボカドえびグラタン》
(材料)2人分
アボカド 1個
海老(むきえび) 60g
◎市販の合わせ酢(らっきょ酢、すし酢) 大さじ1
◎粉チーズ 小さじ1
◎粗挽き黒こしょう 少々
◎オリーブオイル 小さじ1
とろけるチーズ 20g
オリーブオイル 小さじ2
パセリ 少々
(作り方)
- アボカドは縦に包丁を入れてぐるりと一周回して、半分にする。
種を取り、格子状に切り込みを入れてからスプーンで身を取り出す。
アボカドは1cm 角に切る。 - ボールにアボカド、海老、◎の合わせ酢、粉チーズ、オリーブオイル、粗挽き黒こしょうを入れて、よく混ぜる。
- アボカドの皮に2を詰める。
- 上にとろけるチーズをのせて、トースターでチーズが溶けるまで焼く。
- 器に盛り付けて、上に刻んだパセリをふる。最後にオリーブオイル小さじ2をかけて食べる。
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