山一商事は9月6~7の両日、恒例の秋季総合展示会を本社2階で開催し、新商品などを積極的に提案するとともに「お客さま参加型の展示会が重要」(山下喜一郎社長)として、インスタグラムに投稿する「盛付けフォトコンテスト」も行った。来場者は外食産業、中食産業、スーパーなどの得意先2000人。

新商品は、飛騨の間伐材を薫製チップとし、飛騨の素材を薫製にしたシリーズ「飛騨の森薫る」ブランドを大々的に紹介。ジャーキーは「飛騨牛ジャーキー」「飛騨の郷土料理鶏(けい)ちゃんジャーキー」、飛騨の自然の中で納豆を食べて育った「飛騨納豆喰豚(なっとくとん)ジャーキー」の3品で、いずれもそれぞれの地元専門店が監修。牛はウイスキー、鶏はビール、豚は白ワインに合うよう開発されている。

さらに燻製塩、燻製ごまも紹介し、試食では天ぷらや刺し身、蒸し野菜などに振りかけるだけで簡単にスモーク風味が味わえると訴え、好評を得ていた。

また、「盛付けフォトコンテスト」では、来場者が試食品を3品までスマートフォンで撮影しインスタグラムに投稿するもので、優秀賞5人にワインが贈呈された。

山下社長は、「展示会は単品提案やその試食だけでなく、具体的にメニューなど現場でどう活用するかが重要。お客さまと一緒になって作り上げていく。展示会はこちらからの提案だけでなく、一緒になって考えていくことが重要」と語った。

同社の今期4~8月の売上げ状況は既存ルートが厳しいが、ホテルなどの新規開拓効果で前年並みに推移している。

◇日本食糧新聞の2017年9月22号の記事を転載しました。