キリンビバレッジバリューベンダーは、ラッピング自動販売機を利用して、京都からJリーグを目指して活動する「アミティエSC京都」を広報面・資金面から応援している。
スポーツ団体や社会貢献団体などからの依頼を受け、審査の上、同社と理念が合う団体とコラボレーションする同自動販売機。団体をPRするラッピングを施すことで広報や知名度向上のサポートができるだけでなく、自動販売機商品の売上げに対する販売手数料の一部が設置先からの資金面での支援として活用される。

全国でスポーツチームのみならず、大小さまざまな団体とコラボレーションを行っており、近畿エリアでは、約10のスポーツチームと自動販売機を展開している。

中西浩二近畿圏支社法人営業部課長は「当社は、飲料メーカーの中で挑戦者としてチャレンジしてきた。これからJリーグを目指して頑張る『アミティエSC京都』に共感するところがあった」とした。

また自動販売機での地域貢献に賛同し、朝日新聞販売所が積極的に設置場所を提供。京都府内の朝日新聞販売所で構成する組織・京都朝日会の和田保則会長は「京都朝日会はアミティエSC京都のメディアパートナーとなっており、各販売所でも可能な限り設置場所を提供して、地域のスポーツ振興に貢献していく」と話した。

現在、11台の「アミティエSC京都応援自動販売機」を展開。清野暁アミティエSC京都事業部部長は「夏のシーズンの自動販売機からの寄付で、夏の遠征に1回行くことができる」とし、現在自動販売機はチームを支える収入源になっている。

ビジネスとしての利益を追求しながら、継続した社会貢献を行うスキームのメリットを「路上で寄付をお願いするなどの方法だと、日によってばらつきが出る。自動販売機だと、年間を通じて安定しているので、団体サイドも年間計画が立てやすい」(同課長)と説明した。

◇日本食糧新聞の2017年9月20日号の記事を転載しました。