離乳食も後期になると、食べられるものが増えてきます。なるべくたくさんの種類の食べ物を食べさせてあげたいけど、1日3回の食事を毎回手作りで…というのは難しいですよね。今回は冷凍ストックや買い置き食材を活用して簡単に作れる1週間分の離乳食後期の献立を紹介します。組み合わせを変えたり、お子さんの好きなものを追加したりすればレパートリーは無限大!
料理が不慣れなパパでも簡単に準備できるので、ママがゆっくりする時間も増えるはず。家族みんなが笑顔になれる工夫をお伝えします。

離乳食後期の献立に使えるお役立ち食材は

離乳食後期の献立作りで「あともう1品!」のときにも便利な、お役立ちストック食材をご紹介します。

ストックしておけば安心な自家製冷凍食品

いつも冷凍庫においておけば、忙しい時でも安心の冷凍ストックを紹介します。電子レンジでチンしてそのまま食卓に出しても、鰹節や出汁などで風味づけしてもOK。

かぼちゃはニンジンなどの根菜は、電子レンジや圧力鍋で蒸すと簡単に柔らかくなります。時間があるときに多めに調理して、一口大に切って冷凍しておけば、電子レンジで解凍するだけで食べられます。

解凍後は鰹節やゴマをまぶして小鉢にしたり、味噌汁の具にしたり。かぼちゃやニンジンを潰して、少量の牛乳でのばしたマヨネーズであえればサラダにも。

また、青菜は生のまま冷凍しておけば、解凍後は茹でたようにしんなりします。大人用にはだし醤油や豆腐であえて、お浸しや白和えに。えぐみや灰汁が気になるときは、赤ちゃん用に電子レンジで加熱してから冷凍したものを用意しましょう。

大人の食事にもつかえる常備食材

ヨーグルト、バナナなどのデザートも、赤ちゃんにとっては立派な食事の一部です。ヨーグルトは無糖のものにきなこや果物をのせてあげても。鰹節やシラス、豆腐、納豆なども栄養満点なうえに簡単に用意できるので、常備しておくと便利です。

ツナの水煮缶詰やコーン缶も、玉子焼きやサラダに混ぜたり、おやきの具にしたりと活躍します。また、余れば大人の食事にも使えるのがうれしいですよね。多めに常備しておいて、使いまわしましょう。

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お役立ち食材で簡単!離乳食後期の献立

お役立ち食材があれば、離乳食もあっという間!空いた時間で大人の食事の支度もできます。

まだ普通のご飯が食べられない赤ちゃんの主食は、柔らかく炊いたご飯や茹でたうどんを冷凍しておきましょう。なにも用意がない!というときは食パンでも大丈夫。お役立ち食材を活用して簡単に用意できる、1週間分の献立を紹介します。

【月曜】五目軟飯+豆腐の味噌汁

軟飯にシラスやおかか、つぶしたニンジンなどの具を混ぜて、五目ご飯風に。混ぜご飯にしておけば、食の細い赤ちゃんも無理せずいろいろな食材を摂れます。そのうえから納豆をのせれば、一皿でタンパク質も摂取できますよ。

豆腐の味噌汁は、お椀の中で味噌と鰹節、お湯を混ぜれば塩分の調整も簡単です。もみのりやすりごまで風味をつけてもおいしい!

【火曜】ロールサンドウィッチ+きなこヨーグルト

耳を落とした食パンに具材を塗り、くるくると巻いてロールサンドウィッチに。手づかみ食べの練習にもいいですよ。サンドウィッチの中身はつぶした茹で玉子、茹でたジャガイモやニンジンをマッシュしたもののほかに、青のりやシラス、鰹節で和風の味つけにしても。つぶしたバナナでデザート風にしても!

ヨーグルトにきなこをかけて添えれば、タンパク質も補給できます。

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【水曜】野菜うどん+納豆豆腐

柔らかめに茹でて食べやすく切っておいたうどんに、解凍した冷凍野菜を加えて具沢山に。温かくしても、冷たくしても大丈夫です。ツナやサバの水煮缶を加えてもいいですね。

大人用にはきゅうりやレタスなどの生野菜やキムチなどをのせて、サラダうどん風にしても。一人用の土鍋で鍋焼きうどん風にして、赤ちゃんに取り分けてあげるのもいいですね。

副菜は豆腐に納豆をのせただけ。大豆食品の組み合わせで栄養を補います。

【木曜】ニンジンのミルク粥+ツナサラダ

冷凍しておいた軟飯に牛乳を加え、電子レンジで温めれば簡単ミルク粥に。冷凍のニンジンや青菜、シラスなどを加えて栄養バランスを整えましょう。

サラダは電子レンジで軽く火を通した水菜やもやし、きのこなどを小鉢に盛るだけ。切ったミニトマトを添えてもいいですね。

ツナの水煮缶を加えれば、野菜嫌いの子どもも食べやすくなります。ヨーグルトや少量の醤油をかけて、風味をつけても!

【金曜】おかか軟飯+コーンの玉子焼き+青菜の味噌汁


軟飯におかかを混ぜたおかかご飯は、簡単なのに風味のいい主食です。市販のふりかけやシラスでは塩味が強すぎると感じるときにもおすすめ。

味噌汁は解凍した冷凍青菜で簡単に用意します。缶詰のコーン入りの玉子焼きを添えて、定食風に!ぽろぽろの炒り玉子すると、火の通りを心配せずに済みます。コーンの粒が大きいときは、キッチンバサミで切ってから玉子に加えてください。

玉子焼きと味噌汁は、とりわけして味を足せば、大人用の食事も準備できます。大人と同じものを食べてみたい赤ちゃんも喜ぶ、お揃い献立です。

【土曜】オクラ納豆うどん+ニンジンのおかかあえ

週末は大人も子どももゆっくり過ごし、たくさん遊びたいですよね。そんなときは時間のかからないうどんが活躍します。茹でて具材をのせるだけなので、洗い物が少ないのもうれしいポイント。

納豆に刻んだオクラを混ぜて、うどんの上にのせます。オクラはキッチンバサミで切ると手軽です。鰹節やシラスを足したり、冷たい出汁を張って冷やしにしたりとアレンジも簡単。赤ちゃんも食べやすい、ねばねばつるつるのうどんです。

副菜はニンジンを軽くつぶして鰹節であえ、醤油を垂らしたもの。ニンジンの甘みと鰹節の香りが豊かな一皿です。

【日曜】フレンチトースト+かぼちゃサラダ+バナナ

小さく切った食パンを牛乳と玉子の液に浸し、フライパンで焼いてフレンチトーストに。生焼けにならないように、いつもよりしっかりめに火を通しましょう。きなこや少量の砂糖で味付けします。液に混ぜこまず、焼いた後で上からふりかけると、少量でもしっかり味を感じることができます。

柔らかくしたぼちゃやニンジンをごま・ヨーグルトであえたサラダと、切ったバナナと共に一皿に並べてちょっとおしゃれなプレートにしてみましょう。

見た目の雰囲気が変わると、普段はあまり食べない赤ちゃんでも興味を示すことがあります。冷ましてから食べやすい大きさに切ってあげれば、手づかみ食べの練習にもなりますよ。

大人はコーヒーや紅茶を用意し、多少汚れることは覚悟して、赤ちゃんの成長をゆっくり見守る時間にしてもステキです。

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豊かな食卓には息抜きも大事

小さいうちからいろいろな味に触れさせて、豊かな食の経験をさせてあげたいですよね。でも、たくさんの料理を作らなきゃ!と頑張りすぎてしまっては長続きしません。

食事は毎日のこと。たまには肩の力を抜いて、便利なものはどんどん使いましょう。家族みんなが笑顔の食卓が、赤ちゃんにとっても一番の「食」の経験になるはずです。

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