コロナ禍での「孤独育児」解消へ 栄養士にオンラインビデオで相談
明治は、国内乳幼児ミルクメーカーとして初めて、予約不要のオンライン育児・栄養相談サービス「明治つながる栄養士」を昨年11月から実施している。すでに電話によるサービスの「明治 赤ちゃん相談室」も昨年からフリーダイヤル化しており、栄養士らの対応する体制をさらに充実させていく。栄養士が1対1で利用者と向き合い、コロナ禍で子育て中の親が孤立し、情報不足によって不安に陥るといった社会問題の解決を目指す。
「明治つながる栄養士」は、ビデオ通話で栄養士と顔を見ながら1対1で栄養・育児について対話できるオンラインサービス。「明治ほほえみクラブ」LINE公式アカウントを友達登録することで、無料で利用できる。
事前予約は不要で、午前10時~午後3時のサービス提供時間(土日祝日・年末年始・同社指定休業日を除く)内であれば、困った時にいつでも、どこでも、すぐに、手軽に専門知識を持つ栄養士と対話が可能。ビデオ通話なので、授乳や調乳の仕方などを実演で見ることができ、栄養に関する育児の疑問を分かりやすく解消できる。また、利用者はカメラをオフにして対話も可能だ。
同社は1976年に「明治 赤ちゃん相談室」を開設し、電話相談での育児・栄養に関するサポートを続けてきた。昨今はコロナ禍で一人での出産、外出自粛による密室育児など、子育てをする親の孤立化が社会問題となっており、医師や助産師をはじめ、身近な出産・育児経験者とのコミュニケーション機会も減少している。
同社は2020年4月から「明治 赤ちゃん相談室」をフリーダイヤル化し、育児支援の強化を推進。相談件数は2020年度で前年比35%増、2021年度上期も同12%増と増えているため、今回の新たな相談経路設置でさらにサポートを充実させていく方針だ。
◇日本食糧新聞の2021年11月12日号の記事を転載しました。
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