沖縄家庭料理のフーチャンプルーなどでお馴染みのくるま麸。沖縄県内のスーパーマーケットでは、長さおよそ30cmもある巨大なちくわのような筒状のくるま麩が普通に売られており、食卓に欠かせない食材として昔から親しまれてきました。そんなくるま麸でおいしいスイーツが簡単に作れてしまうってご存じでしたか?

高タンパクで低カロリー!くるま麸の魅力

沖縄のくるま麩は小麦タンパクであるグルテンに小麦粉を加えて練った生地を焼きあげたもの。いくつかのメーカーから商品が発売されていますが、長さおよそ30cmもある巨大なちくわのような形をしているものもあり、他の地域の一般的な乾燥麸と比べるとその大きさに驚いてしまうかもしれません。

また、高タンパク低カロリーとあって近年マクロビオティック食材として人気が高まっており、水でもどすと弾力のあるもちもちとした食感のため、味付けや調理法次第でまるでお肉を食べているかのような満足感も得られるのです。

くるま麩がフレンチトースト風に大変身!

沖縄でくるま麩を使った料理といえば、フーチャンプルーと呼ばれる麸と野菜、豚肉、島豆腐などを一緒に炒めたものが定番ですが、実はこのくるま麸を使って簡単にスイーツも作れるのです。

その名も「麸」レンチトースト。そう、麸を使ったフレンチトーストです。作り方はとても簡単。2cmほどの輪切りにしたくるま麸を水で戻し、両手のひらでぎゅっと挟んでしっかりと水分を絞ります。

バットやお皿など平らな容器に並べ、牛乳・卵・砂糖(沖縄の黒砂糖を使用)をまぜた卵液に浸して数時間。できれば一晩冷蔵庫で寝かせてしっかり卵液を吸わせます。

多めのバターを熱したフライパンで両面こんがりと焼きめがつくぐらいに焼き、器に盛り付けて上からはちみつをかけたらできあがり。

もちもちぷるぷるとした食感

卵液をたっぷりと吸いこんだ麩はもちもちぷるぷるとした食感で、麩の香ばしい風味とやさしい甘さがふんわりと口の中に広がります。しっかりとした弾力があるので満腹感が得られ腹持ちも抜群。

お好みではちみつをメープルシロップやチョコレートソースなどに変えてもOK。コンフィチュールなども合いますし、ホイップクリームやフルーツを添えれば立派なデザートに。お子様のおやつにも最適です。

前の晩から漬け込んでおけば朝フライパンで焼くだけでスピーディな朝食に。ソーセージやチリコンカン、サラダなどを添えればマックグリドル風の甘しょっぱの絶妙な味わいが楽しめるワンプレートになります。

簡単でおいしい(そしてお財布にもやさしい!)、くるま麩で作る麩レンチトースト。ぜひお試しください。

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