夫婦でジャガイモダイエット! 2週間でジャガイモ10キロをさばく料理とは【小説・私の食卓:1】

こんにちは、ベジフルボディデザイナーmoccoです。「私の食卓」は、美と健康維持をモットーに自分らしく生きる美健女子の物語を小説風にお届けします。
忙しさを理由に食事作りがおっくうになりがちな美健女子の皆さん。冬以外にも活躍する土鍋の魅力をご存知ですか? 土鍋は、我が家の台所で一年中活躍している万能プレーヤーです。“忙しい、面倒くさい、でももったいない”が口癖の私が、=自分らしく生きたい=と日々頑張る女子にお勧めする調理器具です。
【土曜日】同窓会でショックを受けた夫はダイエットを決意
「決めた!」
中学時代の同窓会に出席していた旦那が、帰ってくるなり“ただいま”も言わずに鼻息荒く宣言してきた。
返事をすると面倒くさくなりそうだからスルーしていたら、
「俺は、決めた!ダイエットするからね!!」
はい、
はい、、
はい、、、
また、始まった。
得意のやらないダイエット宣言。
月一で言ってるセリフだ。
耳に大タコができている。
勢いだけで、続いたためしがない。
ダイエットが続かない理由は、旦那がマヨネーズとポテサラのマニアだからだ。
毎晩、食卓にマヨネーズマシマシの通称「マヨラーポテサラ」がないと、機嫌が悪くなる。

「今度は、何があったの?」
旦那は、待ってましたとばかりに、
「中学の時に俺の取り巻きだった女子が、アイツの周りに座ってたんだよ」
あきれて、思わず吹き出しそうになった。
「アイツって?」
私は、笑いをこらえて聞いてみる。
「中学の時に、小さくて丸かったアイツがさぁ、スタイルが良くなっててさ~」
「男子は、高校から伸びるっていうからね」
「アイツの横に座っていた女子らに言われたんだ。」
————– 丸井君は、名前と同じ感じになったね。フフフ……————–
ガーン、
ガーン、、
ガーン、、、
「どれだけ仕事を頑張っても越えられない名前の壁。なんで俺は、細井じゃないんだ~~~!」
「くっくっくっ」
笑ってみたものの、私も丸井だった。
しかも、来月は私も中学校の同窓会がある。
30歳を目前に、下半身にふっくら丸みが出てきた…。
げ~、笑ってる場合じゃない~~~!
【日曜日】どうする? 2人暮らしに新ジャガ10キロ届く
———“ピンポーン”———
“おはようございます。はい、長崎からのお荷物です”
日曜の朝、母から新ジャガが届いた。

「いつも、ありがとう。そうそう、これね、長崎のジャガイモなんだけど、少し持って行かない?」
宅配便のお兄さんと話しながら、段ボールを開けると、故郷の土の香りが鼻に飛び込んできた。
「長崎は1年で2回ジャガイモが作れる気候で、今の時季も掘り立てでとっても美味しいの。薄皮で皮ごと使えるから、料理しない人でもレンチンして食べれるし。はい、お裾分け」
宅配便のお兄さんに、小袋に入れた新ジャガ詰め合わせを渡した。
「だれだったの~?」
「宅配便さん。お母さんから。いつもの新ジャガが届いたよ~」
「やったー! お母さんがいつも頼んでいるジャガイモ農家さん、ポテンシャル高いよねぇ。今晩のマヨラーポテサラが楽しみ~」
「あれ?ダイエットするんじゃなかったの?」
「…そうだった…」
「とりあえず、茹でておくね」

【月曜日】朝食にぴったり、2分でできる「ビシソワーズ」
“ガーーーガーーーガーーー……”
「どうした?どうした?」
大音量に旦那が慌てて起きてきた。
「決めた!」
「何を? 俺のセリフだけど、それ…」
「今日から一緒にダイエットするから」
「どうしたの? いきなり」
「来月までに痩せるって決めたの」
「なんかあるの? 来月」
「中学時代の同窓会」
「昨日、送られてきたジャガイモどうするの? もったいないじゃん?」
癒えぬ古傷に触られた旦那が、不機嫌そうに聞いてきた。
「もったいなくない! 私たちがするのは、ジャガイモダイエットよ」
と、2分で出来たビシソワーズを渡した。

「昨日、茹でておいたジャガイモをミキサーにいれて、水出し茶と塩を足して作ったの。簡単でしょ?
イッキに飲まないで。ダイエットは、よく噛むことが大事ってこの前テレビで言ってた。早く着替えて。遅刻するよ」
「ゴクゴク、モグモグ、、これ、イケる。簡単だし、よし!朝は、これで決まり!」
「それ、作らない人が言う?!」

【火曜日】夕食は土鍋で作った「昭和のポテサラ」
「ただいま」
「おかえり。ポテサラができてるよぉ」
「サンキュー。今日は、何ポテサラ?」
「今日は、昭和のポテサラ」
「って、どんなの??」
「要するに、昔の味ってこと。調味料とか色々使わないでジャガイモの味がするポテサラよ」

「へえ~、
へえ~、、
へえ~、、、
面白いね、それ。ジャガイモだけで味付けしてないの?」
「したよ。自然塩と酢を使った」
「なんで、自然塩?」
「美味しい料理は、新鮮な食材とミネラルたっぷりのお塩が決め手なの」
「そうなの?」

「そうなの。長崎の新ジャガはネットリした食感とコクがあるから、塩だけで充分美味しいのよ」
「へえ~、だってさぁ、いままでマヨネーズこってりポテサラ作ってたじゃん」
「『だってさぁ~』じゃなくて、マヨラーポテサラがないと機嫌悪くなる人がいたからでしょ?」
「はぁ...。で、酢は?」
「まあ、食べてみて」
「どれどれ……」

「どう???」
「…なんか、涙が出てきそうな味だね。懐かしい味がする、昭和の味かあ~」
「昔はシンプルな味が多くなかった?」
「たしかに。て、言うかさぁ。なんでポテサラを土鍋で作るの?」
「なんでって? だって、茹でて、潰して、味付けして、混ぜてって全部できるじゃない」
「さすが、面倒くさがり節約女子の知恵だね」
「茹でるのも、沸騰して櫛が刺さり始めると火を止めるの。蓋して余熱でホックホクに仕上がるから、節約~」

「賢いね~。そうそう、なんで酢?」
「マヨネーズって、油と卵と酢でできているでしょ? なかでもカロリーの少ないお酢を使ってみようと思ったの。酸っぱいと満足感があるし、お酢にはエネルギーを燃やす効果があるみたい。せっかくなら健康的にダイエットしたいじゃない?」
「なるほど。今回は本気っぽいね」
「まあね~。だって、中学校の卒業式以来よ、会うの」
「誰に? 昔の彼氏でも来るの?」
「何言ってんの、女子よ。微笑みながら、これまでの人生をお互いをチェックし合う=美健女子=達よ」
「ぷっ…わかったわかった。二人で頑張ろう!」
「うん!」
「だけど、マジで痩せるの?ジャガイモで…」
「大丈夫、2週間でジャガイモ箱を空にして、Mサイズの勝負服を着ていくわ」
...水曜日のジャガイモ料理に続く...

ベジフルボディデザイナーmoccoが土鍋の使い方をアドバイス!
我が家で25年間愛用している土鍋は、祖母から受け継いだものです。長く愛用するために2点だけ気をつけています。
・ひび割れに注意:外側が濡れたまま火にかけない。加熱した土鍋を急に冷やさない。空焚しない。
・匂いが付く原因:長時間具材を入れたままにしない。洗剤を使って洗わない。
=半日陰干=食材を美味しく頂くために、大切な調理器具に心がけていること。

<土鍋料理のポイント>
熱がゆっくりと食材に伝わるので食感と旨味が増します。
汁物は円やかに仕上がります。(40~60度の加熱時間が長い)
調理するときに食材から出る水分は、栄養と旨味を含んだ汁です。最後の一滴まで美味しくい頂けます。
例)
・切り干しダイコン煮汁→ご飯炊き、煮物、お味噌汁。
・湯豆腐だし汁→しゃぶしゃぶ→雑炊、卵とじうどん。
moccoのおすすめは土鍋炊きご飯です。沸騰10分、弱火10分、。艶々ご飯の出来上がり。冷めても美味しいご飯です。
「ベジフルボディデザイン」とは
“心身共に美と健康”を意識し、自分らしい人生を過ごす美健女子。
どんな時も自分らしくい続けるために、強いココロとカラダづくりが必要です。
ベジフルボディデザインは、毎日の食で強い体をつくり、運動で心を鍛え、睡眠、呼吸、姿勢で心身のバランスを整える自分デザインです。
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