子育て中のお母さんの悩みは尽きませんが、子どもの食べ物の好き嫌いには特に頭を悩ませます。 “スクスク成長してほしい”という想いから「嫌い克服レシピ」を考えてしまいますね。中でもピーマンって難問じゃないですか? 調理しやすい食材ですがピーマン嫌いな子って多いようです。
そこで、子どもの好きなハンバーグとお母さんが成長期に食べてほしい食材を詰めた「カラフル肉詰めピーマン」を作りませんか? このピーマンには何が入っているかな~? と、楽しく好き嫌いを克服しちゃいましょう。

苦みをマイルドに変身!ひと口で2度おいしい

これから夏に向かって暑くなってきますが、元気に成長するために濃い緑色の野菜は、できれば毎日食べてもらいたい食材です。緑黄色野菜には、スクスクと成長する体に大切な栄養素がたくさん含まれています。

中でもピーマンは比較的安価で簡単に調理できるので頻繁に活用したいのですが、青臭い苦みが苦手な子どもが多いようです。そこで、苦みを和らげるのに他の食材と一緒に詰めてひき肉で蓋をしましょう。

ピーマンの苦みがマイルドな味になり、カットした見た目もカラフルになって、楽しみながらピーマン嫌いを克服しちゃいます。

カラフル肉詰めピーマンのレシピ(4人分)

【材料】(4人分)
・ピーマン 1袋(4~5個)
・ひき肉 300g
・タマネギ 1/2~1個(みじん切り)
・卵 1個
・塩 小さじ1
・片栗粉 適量
・詰める具材(お好みで。今回はニンジン、ダイコン、トマト、納豆、チーズ、もやし、ひじき、しらす、ツナ、アボカドを用意)
・ナス 1本

【作り方】
1.ピーマンは縦半分に切り、切り口を上にして置きます。

この時、ヘタ・ワタ・種は下処理しません。

2.片栗粉を適量振り、お好みの具を詰めます。

片栗粉はピーマンと詰めた食材を離れにくくするのりの役目です。

3.その上にタネ(ひき肉・卵・タマネギ・塩を混ぜたもの)を山盛に被せます。

具の隙間をひき肉でうめるように中火で焼きます。

*焼く際に、ピーマンの隙間に斜め切りしたナスを置くと、ひき肉のうまみを吸収した焼きナスが同時にできます。

ピーマンは丸ごと使って時短・簡単・栄養満点

ピーマンの「実」には、豊富なビタミン類や成長期に必要なカルシウムや鉄分、ポリフェノールなどが含まれています。あれれ? もしかして捨ててしまっていませんか!? ピーマンの「ワタ」と「種」!

ピーマンのワタ、種には「実」以上に栄養素がたっぷり詰まっていることをご存知ですか? 塩分とのバランスを取ってくれるカリウムのほか、カプサイシンやピラジンには唐辛子と同様に脂肪をエネルギーに換える効果があります。

カプサイシンやピラジンはワタと種にだけ含まれていますので、捨てないで丸ごと使っちゃいましょう。丸ごと活用できるので、下処理がなくなって栄養が残る嬉しい時短料理です。