近海一本釣りの生カツオを本枯鰹節にしてフレッシュパックに
にんべんは11月から本店などで直販する鰹節に、最高峰の「伊勢屋伊兵衛」ブランドを加える。創業者の名前を冠した商品化は初めて。既存の高級品はシリーズを統一して改良する。品質や製法、分かりやすい品ぞろえを追求し、ブランディングを深める。
「伊勢屋伊兵衛 初鰹節」を11月24日「鰹節の日」から日本橋室町の本店などで発売。「初鰹節」は春とれた初がつおを毎年鰹節に仕上げて限定販売する業界唯一の商品。「伊兵衛」へブランドシフトしてフラッグシップにする(本節は100g1100円、削り節20g500円、フレッシュパック2.5g×10袋1500円)。
通年販売する「伊兵衛」は来年3月発売。近海一本釣りの生カツオを全量、本枯鰹節にしてフレッシュパックで展開する(10袋1500円、34袋5000円、68袋1万円)。カツオは劣化しがちな凍結を避け、氷水保管で運搬(初鰹節は形状を保つため陸上凍結)。
伝統的な本枯製法で加工、とろける口溶け、上品な味わいを引き出す。既存のギフト向け商品は伝統と新規・国際性を感じさせる「NIHONBASHI」ブランドに統一。同時に最高級品に「伊兵衛」を掲げ、プレミアム消費の各種ニーズに応える。
「NIHONBASHI」は10月2日に「野菜を美味しく食べるたれ玉ねぎ」「同 黒酢」を新発売(ともに200ml500円)。先行品の「柚子」販売が順調に推移し、拡充して健康志向に応える。シリーズ統合は現在7割まで進み、改良品の売上げは好調。来年内をめどにラインアップを統一する。
また乾燥野菜とだしパック、削り粉を入れた「農家の乾物物語 炊き込みご飯の素」(2合用)、「同 とん汁の素」(4人前、ともに600円)を10月に発売予定。俳優の永島敏行が代表を務めるマルシェの運営団体・青空市場と共同開発した。乾燥野菜の甘みとうまみ、食感、水戻し不要で包丁要らずの簡単調理を訴える。
◇日本食糧新聞の2017年7月5日号の記事を転載しました。
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